新たな投資計画の概要
今回の投資は、2023年に発表された5億ユーロ規模の5カ年ネットワーク投資計画をさらに拡充するものです。具体的には、モバイルネットワーク向けに2億ユーロ、そして2030年までのデジタルおよびIT分野に1億6,000万ユーロが投じられます。
この発表に先立ち、新オフィスの公式オープニングが開催され、アイルランド副首相兼財務大臣のSimon Harris議員、Vodafone Irelandの最高経営責任者であるSabrina Casalta氏、Vodafone Group チーフ・エクスターナル&コーポレートアフェアーズ・オフィサーのJoakim Reiter氏、アイルランド政府産業開発庁 グローバル・テクノロジー部門責任者であるAnne Marie Tierney Le-Roux氏が出席しました。
現在、Vodafone Irelandは240万人の顧客を抱え、アイルランド国内で最も成長が著しいブロードバンド事業者であり、国内ナンバーワンのモバイルネットワークを提供しています。また、アイルランド国内の企業の10社に6社がVodafoneのサービスを利用しています。
新本社について
Vodafone Irelandは、延床面積63,000平方フィート、6階建てのグレードAオフィスビルについて15年間の賃貸契約を締結しました。これは、アイルランド進出25周年という節目の年における新たな一歩となります。
新オフィスには、生物多様性を支えるグリーンルーフ、雨水再利用システム、水使用量削減設備、オンサイト太陽光発電(PV)などの環境配慮型設備が導入されています。この移転により、オフィスの冷暖房や電力使用に伴う直接排出量の削減が期待されており、Vodafone Irelandが掲げる2028年ネットゼロ目標への貢献が目指されています。さらに、公共交通機関や自転車設備の利用促進を通じて、通勤に伴う間接排出量の削減も図られます。
同社は引き続きハイブリッドワークモデルを維持し、従業員は月に8〜10日をオフィスで勤務します。Vodafone Ireland全体では本社および全国80店舗で2,000人超が勤務しており、そのうち850人以上が新本社に勤務する予定です。
ネットワークとデジタル・ITへの詳細投資
ネットワーク投資(2億ユーロ)
この2億ユーロのネットワーク投資は、人々や企業の将来的な接続ニーズに柔軟に対応できる、よりスマートで柔軟性の高いネットワーク構築を目的としています。特に、次世代5Gへの対応を見据えており、より高速で信頼性が高く、応答性に優れた接続環境の実現を目指します。これにより、AI、IoT、スマートシティ関連アプリケーションなど次世代技術への対応が可能となるほか、リアルタイム性能や高いレジリエンスが求められる産業・製造分野においても重要な基盤となります。また、ネットワーク側でトラフィックをより高度に管理し、必要に応じて重要サービスを優先できるようになることで、自動化や新興技術、さらには衛星通信対応モバイルサービスなど、今後進化する技術への対応力を高め、アイルランドのデジタルインフラの将来性が強化されます。
デジタルおよびITシステム投資(1億6,000万ユーロ)
今後4年間で最大1億6,000万ユーロがデジタルおよびITシステムへ投資される予定です。この投資は、デジタルケアアシスタント「Tobi」を含む次世代顧客プラットフォームの開発や、AI関連技術、重要インフラのアップグレードを推進します。これは、近年のIT投資の延長線上にあり、顧客体験向上およびデジタルトランスフォーメーションへの継続的な取り組みを示すものとなります。
アイルランドでの25年にわたる貢献
Vodafoneは、アイルランドで最も長い歴史を持つ通信企業の一つとして、今年で進出25周年を迎えます。2001年以来、現在価値換算で累計200億ユーロ超をアイルランド市場へ投資しており、そのうち58億ユーロは設備投資、63億ユーロは周波数ライセンス料および税金として国庫へ納付されました。さらに、地域社会支援およびデジタル包摂関連施策に2,400万ユーロを投資しており、アイルランドで初めて企業財団を設立した企業でもあります。
関係者のコメント
アイルランド副首相兼財務大臣のSimon Harris議員は、Vodafoneによる継続的な投資は、アイルランドの将来に対する強い信任を示すものだと述べました。この追加投資は、国家インフラを強化し、雇用を支え、全国の企業や地域社会が世界水準の接続環境の恩恵を受けられるようにすると強調しています。
Vodafone Ireland 最高経営責任者のSabrina Casalta氏は、今回の投資がアイルランド、そして同社が支える顧客や地域社会に対する長期的なコミットメントを示すものだとコメントしました。新本社への移転に伴い、ネットワークおよびデジタル機能をさらに強化し、顧客に高速で信頼性が高く、レジリエントな接続環境と優れた体験を提供していくと述べています。
アイルランド政府産業開発庁のMichael Lohan長官は、世界水準の強靭なネットワークが、アイルランドが外国直接投資を獲得・維持する上で重要な役割を果たすと指摘しました。Vodafoneによる今回の投資は、アイルランドのデジタルインフラと接続能力をさらに強化するものであり、これは多国籍企業が高付加価値事業の拠点をどこに設置・拡大するかを判断する上で、ますます重要な要素になると述べています。
なお、Vodafone Irelandは最近、独立系ベンチマーク機関「umlaut」による固定ブロードバンド評価において「Best in Test」に選出されており、顧客体験向上に向けた継続的な投資が評価されています。
アイルランド政府産業開発庁 (IDA Ireland) について
アイルランド政府産業開発庁は、アイルランドの産業開発、海外からの直接投資等を推進する目的で設立された政府機関です。日本事務所では、欧州への進出を検討されている日本企業向けに、立地や人材、税制、優遇措置など各種最新情報の提供のほか、現地視察、進出計画の立案から進出後のサポートまで幅広い支援を行っています。過去のプレスリリースは、こちらで確認できます。


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