魚離れの時代に逆行する干物専門居酒屋の快進撃
日本における魚介類消費量は、2000年代初頭の年間約40kgから近年では20kg台後半まで減少しており、「魚離れ」が長期的な傾向として続いています。家庭で魚を食べる機会が減る一方で、外食では手軽に、そして臭みを気にせずに本格的な魚料理を楽しみたいという需要が存在します。
このような状況の中、大阪・梅田と東京・八重洲で干物専門居酒屋を展開する株式会社ひもの野郎は、全4店舗が2024年・2025年通期で2年連続となる売上前年比10%超を達成しました。2026年1月~5月も全店舗で前年比を上回り続けており、その勢いは止まりません。
女性客比率40%を達成した新たな客層の獲得
特に注目されるのは、2024年に開業した「バルチカ03 エキウエ店」で女性客比率が40%に達した点です。従来の“干物居酒屋”のイメージとは異なる、20~40代の女性客の来店が広がっています。来店客からは、「干物のイメージが変わった」「外は香ばしく、中はふっくらしている」「日本酒初心者でも飲み比べを楽しめた」といった声が寄せられています。
東京駅直結のヤエチカ八重洲地下街店では、2026年に前年比119~127%台で推移。出張客や訪日外国人の利用が増加しており、立地の良さも売上増に貢献しています。

魚特有の臭みを抑える「紀州備長炭干し」の秘密
「ひもの野郎」の看板商品である干物は、独自の「紀州備長炭干し」という製法で仕上げられています。一般的な干物が空気に当てて乾燥させるのに対し、この製法では魚を特殊セロファンで包み、備長炭で水分を吸収する密閉製法を採用しています。
これにより、魚の酸化を抑えながら本来の旨みを凝縮し、魚特有の臭みを抑えたふっくらとした食感を実現しています。店舗では、アジ、銀鮭、鮭ハラス、ほっけ、さんまなど、常時14~15種類の干物が提供されており、昼は定食、夜は干物と日本酒を楽しむ居酒屋として営業しています。
干物と相性抜群の豊富な日本酒ラインナップ
干物料理をさらに引き立てるのが、全国47都道府県から厳選された50種類以上の日本酒です。SSI認定利き酒師3名が監修する飲み比べセットも用意されており、日本酒初心者から愛好家まで、幅広い客層が楽しめる工夫が凝らされています。

今後の展望と魚食文化の発信
株式会社ひもの野郎は、今後も駅直結や交通ターミナル周辺など、利便性の高い立地を中心に出店を進める方針です。2027年度末までに国内6~8店舗体制を目指し、紀州備長炭干しを通じて、若年層や女性客、そして訪日外国人にも日本の豊かな魚食文化の魅力を発信していく考えです。
関連情報
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農林水産省「食料需給表」: https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/
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水産庁「水産白書」: https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/
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観光庁「訪日外国人消費動向調査」: https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/gaikokujinshohidoko.html
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株式会社ひもの野郎 公式サイト: https://himonoyaro.com/


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