フリービット、Age Tech市場へ本格参入 – シニアのスマホ利用を革新する「TONE-IN SDK」とは
フリービット株式会社は、世界的に拡大するAge Tech(エイジテック)市場への本格参入を発表しました。同社が27年間にわたり培ってきた独自の特許技術群を統合した「TONE-IN SDK」を提供し、ヘルスケア、通信サービス、エンターテイメントなど多岐にわたる分野で、シニアのスマートフォン利用をサポートします。

Age Tech市場とシニアのスマホ利用が抱える課題
Age Techは、加齢やライフステージに関わるテクノロジー領域を指し、世界市場規模は約2兆ドルと試算される成長分野です。日本は高齢化率29.3%(内閣府 令和7年版高齢社会白書より)と世界で最も高齢化が進んでおり、この領域における先進国としての役割が期待されています。
一方で、国内の65歳以上のスマートフォン保有者は約3,000万人に達し、80代前半でも68%の所有率に上ります(NTTドコモ モバイル社会研究所「スマホ比率 60代94%、70代84%、80代前半68%」2025年8月より)。しかし、そのうち72.4%(約2,170万人)がアプリ利用で困りごとを経験し、53.5%(約1,160万人)が他者によるサポートを実際に利用していることがMMDLabo株式会社(MMD研究所)の調査(「2024年シニアのスマートフォンのセキュリティに関する調査」2025年1月より)で明らかになっています。また、2026年3月の3G停波により、約300万人のシニアがスマートフォンへの移行を迫られており、アプリ利用支援への需要は急速に拡大しています。
「TONE-IN SDK」が提供する価値
「TONE-IN SDK」は、これらの課題に対し、事業者とシニアユーザー双方に新たな価値を提供します。
事業者側のメリット
「TONE-IN SDK」ライブラリを既存のアプリに組み込むだけで、シニアユーザーへの統合サポートを容易に実装できます。コールセンター、家族、AIソリューションなど複数のサポート先を組み合わせることができ、既存システムへの大幅な改修を最小限に抑えながら、画面を瞬時にセキュアに共有することで、シニア対応にかかるコストを大幅に削減できると見込まれます。
ユーザー側のメリット
新規インストールしたアプリから使い慣れたアプリまで、困ったときにすぐに助けを求めることが可能になります。サポートセンターだけでなく、離れた場所にいる家族にも支援を依頼できます。どのサポート経路を利用しても、Trusted Webポリシー(DID/SDN)に基づく一貫したセキュリティが提供され、個人情報を事業者に渡すことなく安心して利用できる点が特徴です。
「TONE-IN SDK」の技術構成
「TONE-IN SDK」は、フリービットが2025年7月に発表した非中央集権型プラットフォーム「Portfolia(ポートフォリア)」をAge Tech領域に最適化したもので、以下の3層構造で構成されています。
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認証層:
Portfoliaの「DIDウォレット」(W3C標準のVerifiable Credential)とパートナーの既存システムをシームレスに連携させます。利用者の個人情報を取得せず、暗号学的な本人認証を実現します。発行された各種VC(検証可能なクレデンシャル)は利用者のスマートフォンに保存され、外部サービスがユーザーの明確な許諾なしに情報を取得することはありません。 -
通信層:
Portfoliaの「Emotion Link」(特許取得済の独自SDN技術)により、アプリ自体がIPアドレスを保有し、実在するネットワークのセキュリティポリシーに依存しないEdge to EdgeでのP2P通信を実現します。また、Portfoliaの「Trusta」(モバイルEVM1.X互換L1ブロックチェーン)により、発行主体の事業継続性に依存しないVCの長期検証性が担保されます。 -
AI支援層:
各種AIサービスへの接続コネクターを提供します。各社が持つAIサービスやLLM(大規模言語モデル)などとシームレスに連携し、そのやり取りにおいても信頼性が確保されます。
これらの技術は、フリービットが27年間にわたり蓄積してきた基盤技術の集大成であり、日本政府が推進する「Trusted Web」やマイナンバー等に基づく実装方針に準拠しています。
「TONE IN」戦略の進化と今後の展開
フリービットは、2013年以降培ってきた「安心・安全なスマートフォンサービス」の技術を、「TONE IN」戦略として外部提供してきました。
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2013年11月: freebit mobile〜トーンモバイルとして、垂直統合型スマホサービスを実現。子供、シニア、現役世代の安全・安心を追求。
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2024年3月: 「TONE IN(第1章)」として、MVNO SIM挿入型でドコモ取り扱いの全Android/iPhone端末に対応。
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2024年8月: 「TONE IN(第2章)」として、SIMフリーやドコモ以外のキャリア端末など、200機種以上に対応範囲を拡大。
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2026年5月: 「TONE-IN SDK(第3章)」として、あらゆるスマートフォンアプリへの組み込みが可能となり、業種、端末、キャリアを問わずTONEのサポート機能を提供できるようになります。
「TONE-IN SDK」は、中期経営計画「SiLK VISION 2027(SV2027)」における「通信生まれのweb3実装企業へ」という戦略を具体化するものです。フリービットは、この事業を起点に”Trusted” Age Tech領域での事業展開を進め、日本発の世界先行モデル確立を目指します。日本の少子高齢化で得られたノウハウを活かし、高齢化が進むアジア各国や欧州・米国へのグローバル展開も次期中期計画「SV2030」の重点テーマとして掲げています。
また、「TONE-IN SDK」に留まらず、グループ会社の株式会社ギガプライズが運営する143万戸の集合住宅向けインターネット回線インフラを活用した次世代見守り事業(「居住サポート住宅」制度に対応した高齢者見守りサービス)など、複数の事業を順次展開する構想です。
Portfoliaのグループ各社での社会実装も進行しており、フリービット/DTI/トーンモバイルではプロダクト群へのPortfolia実装を通じた非中央集権型のセキュリティ・アイデンティティ管理を、ギガプライズでは固定通信とモバイル通信連携を可能にする次世代認証基盤などを構築中です。フルスピード/フォーイットではPortfoliaベースの広告配信基盤の実証を進め、クライドではファンコミュニティアプリ「StandAlone」のコアとしてPortfoliaを実装し、web3ファンエコノミーの基盤としての運用実証を開始しています。
詳細については、2025年7月23日に発表された「フリービット、20年以上にわたる技術革新の集大成として、web3時代の非中央集権型プラットフォーム『Portfolia(ポートフォリア)』を開発」のプレスリリースも参照できます。


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