ビーマー社、大規模な主観画質評価を可能にするプラットフォーム「VISTA」を発表

テクノロジー

AI時代の映像品質評価における課題

現在、AI技術はアップスケーリング、圧縮、生成など、映像制作のあらゆる段階に大きな変化をもたらしています。しかし、AIがもたらす映像が実際に視聴者にとって高品質であるかを検証する手段には、規模と実用性の両面で課題がありました。

従来の客観品質指標(PSNRやVMAFなど)は、高速で大規模な測定が可能である一方で、人間の知覚を十分に反映できないという側面があります。一方、主観評価ラボテストは高い信頼性を持つものの、実施には多大なコストと時間、そして運用上の大きな負担が伴います。

これらの課題により、映像品質に関わる重要な意思決定が、十分な検証が難しい状況に置かれていました。

「VISTA」の技術概要

このような背景から開発されたのが、ビーマー社の「VISTA」です。このプラットフォームは、実際の視聴者を用いた主観的な映像品質評価を、大規模かつ短期間で実施することを可能にします。

VISTAの主な特長は以下の通りです。

  • 実視聴者による映像バージョンの比較評価を、大規模に実施できること。

  • 技術選定や品質改善の意思決定に役立つ、統計的に検証された結果を数日で提供できること。

  • 従来の主観評価ラボテストにかかる運用コストや準備の負担を大幅に軽減できること。

これにより、映像の制作、配信、処理に携わるチームは、品質変更の妥当性を迅速に検証し、より良い判断を下すことが可能になります。

詳細については、以下のリンクをご参照ください。

NAB Show 2026でのデモンストレーション

ビーマー社は、2026年4月18日から22日まで米国ラスベガスで開催されるNAB Show 2026において、VISTAを用いたデモンストレーションを実施します。NAB Show 2026の詳細はこちらです。

このデモンストレーションでは、VISTAを活用し、720pのソース映像を4Kへ変換するアップスケーリング処理の比較評価が行われます。検証条件は以下の通りです。

  • 比較対象: NVIDIA RTX Video Super Resolution(AIベース)と従来の標準的アップスケーリング(バイキュービック)。NVIDIA RTX Video Super Resolutionについてはこちらで確認できます。

  • 圧縮処理: 両ケースにおいて、ビーマー社のCABR(Content-Adaptive Bitrate、コンテンツ適応型ビットレート)技術で圧縮処理を実施。

  • 評価者: 60名の適格視聴者による主観評価を実施。

  • 信頼度: 統計的信頼度95%を確保。

この検証の結果、NVIDIA RTX Video Super Resolutionが、標準的なアップスケーリング手法と比較して、より高い知覚品質を提供することが確認されました。

NAB Show 2026での展示・面談情報

NAB Showの開催期間中、ビーマー社のビデオ品質および最適化の専門家がブース W3514に常駐し、VISTAおよびCABRに関する技術説明や個別相談に対応します。面談の予約は、以下のオンラインフォームから受け付けています。

ビーマー社およびジャパン・トゥエンティワン株式会社について

ビーマー社は、イスラエルのヘルツェリアに本拠を置くNASDAQ上場企業であり、コンテンツアダプティブビデオソリューションの世界的リーダーです。同社の技術は、視覚的品質を維持したまま最大50%のビットレート削減を可能にし、「テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞2021」など数々の賞を受賞しています。ビーマー社のウェブサイトはこちらです。

ジャパン・トゥエンティワン株式会社は、1992年9月に創業し、世界中のイノベーション商材を通じて社会課題を解決することを目指しています。イスラエルを中心に世界最先端のハイテク企業とパートナーシップを結び、日本市場での技術や製品のビジネス開発と販売を行っています。ジャパン・トゥエンティワン株式会社のウェブサイトはこちらです。

ビーマー社製品に関する詳細情報はこちら、EC・ソフトウェア事業に関する情報はこちらから確認できます。

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