360度生活行動データとAIで生活体験と生活者理解を進化させるスマートホームプロジェクト「HAUS UPDATA」第3弾実証事業が開始

テクノロジー

第2弾実証事業での発見:生活モードの多様性と変化

電通マクロミルインサイトは「HAUS UPDATA」実証事業の第2弾より参画し、モニター世帯や参画企業を拡大しました。この第2弾では、生成AIを活用したチャットボットを導入し、生活行動データに基づく個別の生活サポートの有効性を検証しました。

これらの検証では、生活行動データをもとに暮らしをいくつかのクラスタ(生活モード)に分類した結果、生活リズムや行動傾向は、性別・年代といった属性だけでは十分に説明できないことが明らかになりました。また、同じ世帯でも時期によって生活モードが変化することが確認されています。

デモグラ情報を使わず生活行動変数をクラスタリングした4つの生活モードのイメージ図

より詳細な情報は、2025年7月22日に発表された「電通、日鉄興和不動産、CAPCO AGENCY、電通マクロミルインサイトが主導 業界横断スマートホームプロジェクト「HAUS UPDATA 第2弾 実証事業」開始」のリリースで確認できます。

第3弾実証事業の目的と具体的な取り組み

第3弾では、これらの結果を踏まえてパーソナライズをさらに進化させ、一人ひとりの暮らしに寄り添う生活サポートを検証します。具体的には、これまで蓄積してきた生活行動データ基盤をもとに、「生活者一人ひとりに寄り添う生活体験」と「企業の生活者理解」の両立を目指し、生活体験の高度化と生活行動データのマーケティング活用の拡大という領域へ実証を拡張します。

データの拡充と生活体験の高度化

これまでの実証で明らかになったデータの種類や生活者との接点、AIによる生活者理解の拡張余地を踏まえ、参画企業の拡大によって取得・連携するデータのさらなる多様化を図ります。

生活リズムや行動の変化をAIが捉え、その時々の状況に合わせて、メッセージングアプリ上のAIチャットボットを通じて、ライフバランスのサポート、家事の意思決定のサポート、つながりのサポートといった生活サポート情報を提供します。

マーケティング業務を支援するPeople Model(イエナカ版)の開発

第1弾から蓄積してきた生活行動データを活用し、dentsu Japan(国内電通グループ)が推進する「AI For Growth 3.0」における生活者シミュレーション基盤「People Model」の高度化にも活用します。AIモデルである「People Model」のデータおよび機能を強化することで、参画企業が商品の使用実態や行動傾向、その前後の意識変化への理解を深め、商品・サービスの開発や改善、コミュニケーション設計などに活用できる可能性を探ります。

「AI For Growth 3.0」については、2025年5月19日に発表された「国内電通グループ、AIネイティブ化を加速する独自のAI戦略AI For Growth 2.0を発表」のリリースで確認できます。

本実証事業では、スマートホームの普及拡大を見据え、生活者への継続的な生活・健康サポートと、企業の実行動データに基づく生活者理解を両立させ、双方に価値をもたらすスマートホーム活用モデルの確立を目指します。スマートホームを住宅設備や家電を制御する場にとどめず、生活者と企業が新たな商品・サービスや体験を共創する基盤へと発展させます。

また、電通マクロミルインサイトでは、「HAUS UPDATA」リサーチサービス提供開始に向け、取り組みを推進していく予定です。

第3弾実証事業の概要

  • 期間: 2026年8月から12月

  • 対象: 「HAUS UPDATA」の取り組みへの参加を承諾したモニター100世帯程度

  • 方法:

    1. IoTセンサーとIoT家電を設置し、参画企業の商品を配布して、モニターの生活行動データを収集
    2. 収集したデータを、電通独自のセキュアなデータ基盤上で分析し、生活習慣・趣向を把握
    3. 生成AIがモニターそれぞれの生活習慣・趣向に合わせて日用品の購買レコメンドや生活サポートを実施
    4. 生成AIとの対話内容や生活者の回答内容を踏まえ、各社の提供サービスへフィードバック
  • HAUS UPDATA運営事務局: 株式会社電通、日鉄興和不動産株式会社、株式会社CAPCO AGENCY、株式会社電通マクロミルインサイト、設備機器メーカー1社

参画企業と役割(順不同)

  • 電通マクロミルインサイト: 本実証事業の運営(推進)主体

  • 電通: HAUS UPDATA/本実証事業の企画設計・結果検証、データ連携基盤・生活者理解アルゴリズム・生活者向け生活サポートダッシュボード・共創AIの開発、生活者理解アルゴリズムに基づく商品/家電に関する情報・サービス提供支援

  • 日鉄興和不動産: 本実証事業の運営(推進)主体、実証事業全体/生活者向けサービス・検証の企画案検討

  • CAPCO AGENCY: 本実証事業の運営(推進)主体、ペット共生領域の実証

  • 電通デジタル: 共創AIの開発

  • シャープ: 家庭内の消費財の使用タイミングや消費量に関するデータ収集が可能なIoTデバイス「のせログ」の開発・データ連携

  • オウガ・ジャパン: IoTセンサー「Aqara」データの連携

  • ライフログテクノロジー: 食事・運動・バイタル管理アプリケーション「カロミル」の提供、データ連携

  • マイベスト: 生活行動データと連携した日用品比較機能(共創AI体験の一つ)の開発協力、商品評価・ランキング・選び方データの連携

  • NTTドコモ: HEMS機器の設置と生成AIによる電力使用サポート機能の検証

  • 美和ロック: スマートロックの連携

  • SWITCHBOT: IoTセンサー「SwitchBot」データの連携

  • ビデオリサーチ: テレビ視聴データの連携

まとめ

「HAUS UPDATA」プロジェクトは、360度生活行動データとAIを駆使し、スマートホームを単なる設備制御の場ではなく、生活者と企業が新たな価値を共創する基盤へと発展させることを目指しています。第3弾実証事業を通じて、個々の生活者に寄り添ったきめ細やかなサポートと、企業の高度な生活者理解が両立する未来のスマートホームの姿が具体化されていくことでしょう。

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