アンプティサッカー「レオピン杯2026」でFCアウボラーダが8連覇達成、日本代表は11月のW杯へ

スポーツ

アンプティサッカーとは

アンプティサッカーは、主に下肢に切断障がいのある選手たちが、クラッチと呼ばれる松葉杖を使いながらプレーするサッカーです。日本では2010年に始まり、リハビリテーションの一環としても重要な役割を担っています。年齢や性別を問わず参加できるスポーツとして、競技性の向上だけでなく、多様性を尊重する場としても注目されています。

レオピン杯では、健常者が片足を上げたままプレーすることも認められており、障がいの有無に関わらず、誰もがサッカーを楽しめる機会を提供しています。

アンプティサッカーの試合風景

アンプティサッカーの試合風景

アンプティサッカーの試合風景

選手たちの声

大会に参加した選手からは、アンプティサッカーへの熱い思いが語られました。関西セッチエストレーラスの川西悠太選手は、「小さい頃から兄の応援に来ていて、プレーしたいと思っていた。サッカーとは蹴り方も守り方も違うし、うまくできた時の喜びがある。練習だけではなく、いつも応援していた関西セッチのメンバーと試合に出られるのがうれしいです」と、プレーできる喜びを語りました。

AFCバンブルビー千葉の久光直美選手は、育休後に競技に復帰し、2年ぶりのレオピン杯エントリーとなりました。「仕事も辞めて母と主婦という役割になって、子育てで行き詰まったときに苦しさを感じました。でも、ここでは『ナオ』と呼んでもらえ、ボールをチームメイトと追う楽しさがあり、自分のプレーにも、『今日はパスがうまくいった』、『ドリブルができた』と成長も感じられる。今後もアンプティサッカーを続けていきたい」と、アンプティサッカーが自身の居場所となっていることを明かしました。

アンプティサッカーの試合風景

FCアウボラーダの8連覇とW杯への展望

大会を制したのは、アンプティサッカーを日本に広めたパイオニアとしても知られるエンヒッキ・松茂良・ジアス選手が所属するFCアウボラーダです。8大会連続の優勝という快挙を達成したエンヒッキ選手は、「連続優勝にはなっていますが、いつも簡単じゃない。チームとして集中して臨んだ結果でうれしいです」と喜びを語りました。

MVPには5得点で大会得点王を分け合った秋葉海人選手が選ばれました。「練習した形で点が取れた。まだ修正が必要なところはあるので、もっと強くなりたい」と、さらなる高みを目指す意欲を見せました。

アンプティサッカーの試合風景

アンプティサッカーの試合風景

今年は男子サッカーと同じくアンプティサッカーもワールドカップイヤーであり、11月にはメキシコで「WAFF 2026年ワールドカップ」が開催されます。日本代表は6大会連続6回目の出場を決めています。

アンプティサッカー日本代表の尾形行亮監督は、「1月の『アンプティサッカー インターナショナルチャレンジカップ』から間が空いたので心配はありましたが、いいコンディションを保っている選手も多く、7月の選考会に向け期待が持てます。ワールドカップでは、(アジア予選の)インドネシアのときから、『目標はメダル』と選手とも話している。まずはベスト8を突破し、メダルというお土産を持って日本に帰りたい」と、高い目標を掲げました。日本代表のワールドカップにおける最高成績は2018年の10位です。

アンプティサッカーの試合風景

アンプティサッカーの試合風景

メディアの注目と今後の展開

レオピン杯の2日間は、読売テレビの『あすリートチャンネル』でライブ配信が行われました。同チャンネルの松井陽生プロデューサーは、「アマチュアや学生スポーツ中心の番組ですが、今回のアンプティサッカー以外にも車椅子バスケットボールを特集していますし、今後パラスポーツの魅力発信もしていきたい」と語りました。本大会はアーカイブとして今後も閲覧が可能であり、5月29日深夜の放送回ではアンプティサッカーが特集される予定です。11月のアンプティサッカーワールドカップに向けて、ますます注目が集まるでしょう。

大会結果

5月24日 試合結果

    • 関西セッチエストレーラス 3-1 ガネーシャ静岡AFC

    • FCアウボラーダ 2-0 FC TS-ONE2026

    • AFCバンブルビー千葉 4-0 広島・兵庫合同チーム

    • ガネーシャ静岡AFC 1-0 FC TS-ONE2026

    • 関西セッチエストレーラス 0-3 FCアウボラーダ

大会最終順位

  • FCアウボラーダ
  • 関西セッチエストレーラス
  • ガネーシャ静岡AFC
  • FC TS-ONE2026
  • AFCバンブルビー千葉
  • 広島・兵庫合同チーム

大会情報

第十一回レオピン杯Copa Amputeeのポスター

「第十一回レオピン杯Copa Amputee」

    • 日時: 2026年5月23日(土)13:00~、 5月24日(日)10:00~

    • 会場: 花博記念公園 鶴見緑地球技場

    • 住所: 大阪府大阪市鶴見区浜1-1-37

    • 最寄駅: 地下鉄長堀鶴見緑地線「鶴見緑地」下車南へ徒歩5分

    • 主催: 特定非営利活動法人日本アンプティサッカー協会

    • 特別協賛: 湧永製薬株式会社

日本アンプティサッカー協会 公式サイト

hummel(ヒュンメル)について

アンプティサッカーのサプライヤーを務めるデンマークのスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」は、1923年に誕生し、世界で初めてスタッド付きスパイクを開発しました。革靴でサッカーをしていた当時、真っ平らな靴底にスタッドを付けることでグリップ力を飛躍的に向上させ、それまで不可能だったプレーを可能にしました。重すぎて飛べないとされるマルハナバチ(ドイツ語でhummel)が努力を重ねて飛べるようになったという逸話に重ね合わせ、ブランドネームとロゴに採用しています。100年におよぶ歴史を経て、現在は“Change the World Through Sport” (スポーツを通して世界を変える)をビジョンに掲げ、独自のブランドストーリーを展開し、新たなチャレンジを続けています。

hummel 公式サイト

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