はじめに
株式会社AZWAYは、2026年6月10日から13日にかけて、通勤している20〜60代の300名を対象に「通勤時間の有効活用に関するアンケート」を実施しました。この調査は、住まいと暮らしのWEBメディア「イエベース」を通じて行われ、通勤時間の過ごし方や、その時間に対する意識が明らかになりました。
通勤時間の過ごし方:1位は「音楽・ポッドキャスト」
通勤時間に何をしているかという質問に対し、最も多かった回答は「音楽・ポッドキャストを聴く」で57.0%でした。次いで「スマホ(SNS・ニュース・ネットサーフィン)」が39.0%、「ぼーっとする・何もしない」が21.7%と続きます。

この結果から、通勤中は画面を見る行動よりも、移動しながら手軽に楽しめる“聴く”コンテンツが広く利用されていることがわかります。特に20代では「音楽・ポッドキャストを聴く」が71.4%、「スマホ」が50.0%、「動画を観る」が31.4%と、全体よりも高い割合を示しており、若年層におけるスマートフォンや音声コンテンツの活用が顕著です。
通勤時間の有効活用:半数以上が「できている」と回答
通勤時間を「有効活用できている」と感じるかを聞いたところ、「まあまあできている」が44.7%で最多となりました。「十分できている」と回答した人も含めると、通勤時間を有効活用できている人は半数を超えています。

一方で、「あまりできていない」「まったく無駄だと感じる」と回答した人も合わせて45.7%となりました。通勤時間に何らかの行動をしている人は多いものの、必ずしも有効活用できていると感じているわけではないことが分かります。
具体的に「通勤時間中にこれを始めてよかったと思うこと」としては、「特にない」が55.3%と半数以上を占めましたが、具体的な取り組みを挙げた人の中では「副業・スキマワークの作業」が17.0%で最多でした。次いで「ポッドキャスト・ラジオ」が11.0%、「読書・オーディオブック」が7.7%と続きます。実際に何かを始めた人では、71.6%が有効活用できていると回答しており、通勤時間に行うことが明確になっているかどうかが、有効活用感に大きく影響していると考えられます。
通勤時間の長さが過ごし方と有効活用感に与える影響
通勤時間別に、通勤中にしていることを見ると、「音楽・ポッドキャストを聴く」は通勤時間の長さにかかわらず半数前後で選ばれていました。一方で、スマホ、動画、読書、仕事のメール確認、勉強などは、通勤時間が長い人ほど割合が高まる傾向が見られました。

特に60分以上の通勤者では、スマホや動画だけでなく、読書、仕事のメール確認、勉強などの割合も高くなりました。通勤時間が長いほど、移動時間を何らかの活動に充てようとする傾向が強まることがうかがえます。
ただし、通勤時間を有効活用できていると回答した割合は、30分未満で56.2%、30〜59分で56.8%だったのに対し、60分以上では41.9%にとどまりました。長い通勤時間は活動の選択肢を増やす一方で、疲労や混雑といった環境面の制約により、有効活用感につながりにくい側面もあると考えられます。
「もったいない」と感じる通勤時間の過ごし方
通勤時間の「もったいない過ごし方」について複数回答で聞いたところ、「スマホをダラダラ見て終わってしまう」が33.3%で最多となりました。次いで「マイカー通勤なので運転に集中するしかない」「通勤だけで体力・気力を消耗してしまう」がそれぞれ30.3%となっています。

この結果から、スマホの無駄な利用に関するものだけでなく、運転中で作業ができない、体力・気力を消耗する、満員や騒音でやりたいことができないなど、移動環境そのものに関するものも多く見られました。長時間通勤者(60分以上)では、「通勤だけで体力・気力を消耗してしまう」「スマホをダラダラ見て終わってしまう」がいずれも48.8%となりました。また、「やりたいことがあるのに環境的にできない」も39.5%となり、時間の長さだけでなく、過ごす環境も有効活用の大きな妨げになっていることが示唆されています。
通勤時間が短くなったら、何に時間を使いたい?
通勤時間が「もう少し短ければ」何に使いたいかを聞いたところ、「睡眠」が35.7%で最多となりました。次いで「何もしたくない・のんびりしたい」が20.7%、「副業・スキルアップ」が17.0%と続きます。

この結果は、多くの人が通勤時間の短縮によって、自己研鑽や副業よりもまず睡眠や休息を優先したいと考えていることを示しています。通勤時間は、単なる作業時間として置き換えられるものではなく、疲労回復や日々の生活にゆとりをもたらす時間として捉えられていることがうかがえます。
通勤時間の意外なメリット:「一人になれる唯一の時間」
通勤時間には、負担や無駄を感じる側面がある一方で、意外なメリットも存在します。通勤時間に「あってよかった」と感じる瞬間として、「一人になれる唯一の時間になっている」が28.3%で最多でした。次いで「特にメリットは感じない」が26.3%、「仕事とプライベートの気持ちの切り替えができる」が20.3%となっています。

このことから、通勤時間は単なる移動時間ではなく、家庭や職場から離れて自分自身と向き合える貴重な時間として機能している側面もあると考えられます。
許容できる通勤時間:理想は「30分以内」
通勤時間として許容できる範囲を聞いたところ、「30分以内」が44.0%で最多となりました。次いで「1時間以内」が16.7%、「45分以内」が15.7%となっています。

多くの人が片道30分前後を許容範囲の目安と考えていることがわかります。「0分(在宅がいい)」は8.3%にとどまり、通勤に負担を感じつつも、完全に通勤をなくしたいというよりは、無理のない範囲に収めたいと考える人が多いことがうかがえます。
回答者の声に見る通勤環境と有効活用
自由記述の回答では、通勤中にタスク整理やスケジュール確認を行うことで仕事がスムーズになったという声や、画面が見られない満員電車でもワイヤレスイヤホンで音声学習を進めているといった工夫が見られました。

一方で、乗り換えが多い、満員電車でスマホ操作がしづらい、勉強や副業に集中できないといった、通勤環境による制約を訴える声も多く寄せられています。これらの声は、通勤時間の有効活用が、個人の意識だけでなく、通勤手段や混雑状況、座席の確保といった環境要因に大きく左右されることを示しています。
まとめ
今回の調査により、通勤時間の過ごし方は「音楽・ポッドキャストを聴く」が最も一般的であり、音声コンテンツが広く利用されている実態が明らかになりました。通勤時間を有効活用できていると感じる人は半数を超えたものの、長時間通勤者ほど有効活用感が低下する傾向が見られました。
通勤時間は、情報収集、気分転換、休息、自己投資、そして「一人になれる時間」といった多様な役割を担っていると考えられます。今後は、通勤時間の長さだけでなく、個々の過ごし方や通勤環境の改善を含めて、働き方や生活全体の質を見直す視点がより重要になるでしょう。
本調査の全データは以下のURLから閲覧可能です。
株式会社AZWAYは、この調査を通じて得られた知見を活かし、「インターネットを通して誰かの暮らしを豊かに」という理念のもと、ライフスタイル領域のメディア運営や不動産事業を展開しています。


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