19歳ナカダリオ監督、第83回ヴェネチア国際映画祭レッドカーペットに登場 自伝的イマーシブ映画『Nox』が最年少で公式選出

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世界最高峰のヴェネチア国際映画祭「Venice Immersive」に公式選出

ヴェネチア国際映画祭は、1932年に創設された世界最古の国際映画祭であり、カンヌ、ベルリンと並ぶ世界三大映画祭の一つとして知られています。その公式部門であるVenice Immersiveは、2017年にA級映画祭として世界で初めてXR(クロスリアリティ)作品のコンペティション部門を設置しました。以来、イマーシブアート・メディアにおける最も権威ある国際プラットフォームとして、世界のXR表現を牽引しています。

本年は創設10周年を迎え、26カ国から68作品が選出され、うちコンペティション部門には30作品が公式選出されました。コンペティション部門には日本から2作品が選出されていますが、日本人監督作品としては『Nox』が唯一の公式選出となっています。

ナカダリオ監督は2007年生まれの19歳で、今回の公式選出は、Venice Immersive部門創設以来、最年少の監督となります。国際的に活躍するクリエイターたちと同じ舞台に立つこととなり、その才能が世界から高く評価されています。

レッドカーペットでのナカダリオ監督と関係者

レッドカーペット公式ライブ映像は以下で視聴できます。
https://www.youtube.com/live/BP9_arApT7s?t=139&is=l9IsyIYHc2SKzcut

国際映画祭での評価が広がる

『Nox』はヴェネチア国際映画祭に先立ち、2026年のロッテルダム国際映画祭(IFFR)の新設部門「CineMart Lightroom」に選出されています。さらに、アジア最大級のXR映画祭として知られる台湾・高雄映画祭(Kaohsiung Film Festival)のコンペティション部門にも選出が決定しました。初監督作品ながら、欧州とアジアの主要国際映画祭で選出が続いており、国際的な展開がさらに広がりを見せています。

ヴェネチア国際映画祭のレッドカーペットを歩くナカダリオ監督と関係者

国の文化・産業政策からも支援

『Nox』は、経済産業省デジタル等クリエイター人材創出事業『創風』に採択され、同事業の支援のもと制作されました。また、文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業・発表支援プログラムにも採択されており、国の文化・産業政策の両面から支援を受けるプロジェクトとなっています。

Venice Immersiveは、XR・イマーシブコンテンツ産業における最重要プラットフォームの一つです。会期中にはVenice Production BridgeのVenice Immersive Marketも開催され、XRの制作・配給・セールス会社、メーカー、ファンドなど世界各国の業界関係者が集います。公式選出は、作品を国際的な展示・配給や次の映画祭展開へつなげる重要な機会となります。

クラウドファンディング実施中

『Nox』制作チームでは、ヴェネチア国際映画祭への渡航をはじめ、今後の国際映画祭への応募・出展・渡航、国内での体験会開催など、作品を国内外へ届けていくために必要な費用を募るクラウドファンディングを実施しています。

CAMPFIRE:
https://camp-fire.jp/projects/971537/view

監督ナカダリオからのコメント

ナカダリオ監督は、レッドカーペットを歩いた際の「自分の内側で長く形にしてきたものが、ようやく世界と接続したような、不思議な感覚」や、多くの応援への感謝を述べました。また、『Nox』が「自身の記憶や知覚、身体感覚から生まれた、とても個人的な作品」であるにもかかわらず、ヴェネチアで異なる言語や文化を持つ人々に体験され、それぞれの感覚で受け取られていることに大きな意味を感じているとコメントしています。

作品概要『Nox(ノックス)』

抽象的な青い光と手

『Nox』は、ナカダリオ監督自身の記憶、知覚、身体感覚をもとに制作された自伝的イマーシブ作品です。VR空間の中で、トラウマ、解離、記憶の断片化といった内的経験を、映像・音響・身体的インタラクションを通して体験として構成しています。作品には、作者自身が治療中に描いた絵や言葉、実際の記憶に結びついた場所の3Dスキャン、身体の動きを記録したボリュメトリックビデオなどが用いられています。体験者はコントローラーを使わず、自らの手や身体を通して作品世界に関わっていきます。

  • タイトル: Nox(ノックス)

  • 監督: ナカダリオ

  • 形式: VR/MR体験(コントローラー不使用・ハンドトラッキング)

  • 上映時間: 約20分

  • 対応言語: 英語/日本語

  • 公式サイトhttps://www.tactus.jp/noxja

  • 紹介動画https://youtu.be/uS3y05Apa10

映画祭情報

  • 映画祭名: 第83回ヴェネチア国際映画祭

  • 部門: Venice Immersiveコンペティション

  • 会期: 2026年9月2日(水)~9月12日(土)

  • 会場: ラッザレット・ヴェッキオ島Venice Immersive Island/イタリア・ヴェネチア

  • 映画祭公式サイトhttps://www.labiennale.org/

製作者情報

VRヘッドセットを持つナカダリオ監督

監督プロフィール

ナカダリオ
アーティスト/エンジニア/映像作家
小中高を通じて長期にわたる不登校を経験。自宅でプログラミングや映像制作、コンピュータグラフィックスを独学で学び、テクノロジーと表現への関心を深めてきました。その経験を創作の原点に、没入型テクノロジーを用いて、知覚、意識、記憶、身体感覚を探究する作品を制作しています。

主な実績には、第83回ヴェネチア国際映画祭Venice Immersiveコンペティション部門公式選出(2026)、第55回ロッテルダム国際映画祭CineMart Lightroom部門選出(2026)、高雄映画祭コンペティション部門選出(2026)などがあります。現在、慶應義塾大学環境情報学部に在籍しています。

プロデューサープロフィール

待場勝利
XRプロデューサー/東京藝術大学院映像研究科非常勤講師
日本初のXR特化型国際映画祭「Beyond The Frame Festival」を開催。2020年から2024年まで5年連続でヴェネチア国際映画祭VR部門「Venice Immersive」にコンペティション作品としてノミネートされています。

メインスタッフ

  • 監督・脚本・演出:ナカダリオ

  • プロデューサー:待場勝利・鈴木弥生

  • 出演(ボリュメトリックビデオ・モーションアクター):ナカダリオ

  • メインエンジニア・設計・開発:ナカダリオ

  • CG・VFX・アニメーション・モデリング・物理演算:ナカダリオ

  • サウンドデザイン・コンポジット:ナカダリオ

  • 音楽:brightwaltz

  • テクニカルサポート:佐々木耀/園部健/VoxelKei

衣装協力

レッドカーペット衣装協力:MAISON TRACY
https://www.maison-tracy.com

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