Shopifyが150以上の新機能を発表!「Spring ’26 Edition: Everywhere」でコマースの未来を加速

ビジネス

AI機能でコマース体験を革新

Shopify管理画面でAI販売チャネルとインサイトを一元管理

コマースにおけるAIの重要性が高まる中、事業者はAIがビジネスの成果にどのように貢献しているかを把握する必要があります。今回のアップデートにより、Shopify管理画面上で「Agentic Storefronts(AI販売チャネル管理機能)」と関連するインサイトを一元管理できるようになりました。

これにより、事業者は複数のAIチャネルから発生した注文、売上、コンバージョンを一覧で確認できます。また、「Search Intelligence(AI検索分析機能)」を通じて、自社の商品カテゴリーにおける主要なAI検索クエリを表示し、改善策を具体的に把握することが可能です。商品がAI上の会話で紹介されているにもかかわらず購入に繋がっていない場合は、AIアシスタント「Sidekick」が、商品名への型番や仕様の追加など、修正すべき具体的なポイントを提示します。

Shopifyの「Agentic Storefronts」を活用することで、Shopアプリだけでなく、ChatGPT、Microsoft Copilot、Google AI Mode、Geminiといった多様なAIプラットフォームで商品を管理・販売できるようになります。

Sidekickの機能拡張

コマースのために設計されたAIアシスタント「Sidekick」は、Shopify管理画面にさらに深く組み込まれ、より高度にパーソナライズされた提案と迅速な施策実行を支援します。

  • 管理画面(Merchant Admin): Shopify管理画面のホームで、「Sidekick Pulse(パーソナライズ提案機能)」が事業者ごとに最適化されたレコメンデーションカードを表示します。オフラインのデータ処理基盤を通じてストアデータおよびユーザーデータを分析し、次に取るべき最適なアクションの特定を支援します。

  • Sidekickアプリ拡張機能(Sidekick App Extensions): 外部のサードパーティーアプリをSidekickに接続できるようになり、アプリからデータを取得し、必要なアクションをアプリ内の適切な画面で直接実行することが可能になります。提供開始時点では、Loop、Klaviyo、Judge.me、Matrixify、Avia、Segunoを含む15以上のパートナーアプリに対応しています。

キャンペーンの自動運用機能「Campaign Autopilot」

「Campaign Autopilot(キャンペーン自動運用機能)」は、デジタルマーケティングエージェンシーに相当する機能をShopify管理画面に組み込むことで、小規模な事業者にも対等なマーケティング機能を提供します。事業者は、設定した予算と運用ルールの範囲内で、有料およびオーガニックのキャンペーンを実施・運用でき、専門的知識を必要としない「組み込み型の成長支援パートナー」として活用できます。

この機能は、Meta、Shopアプリ、メールマーケティングの自動配信を通じたキャンペーン販売に対応しており、バックグラウンドで24時間365日稼働し、キャンペーンのテストと調整を繰り返すことで成果を最適化します。将来的には、Microsoft Advertising、ChatGPT Ads、Snapchatなどのチャネルにも対応する予定です。

AIショッピングアシスタント「Storefront Agent」

購入者にとって、商品や注文に関する答えを見つけたり、自分に合ったおすすめ商品を探したりすることは難しい場合がありますが、今後は「Storefront Agent(AIショッピングアシスタント)」がショッピング体験を最適化します。AIを活用したオンラインストア向けのショッピングアシスタントとして、ログイン中の購入者が求めている回答や情報を提供します。このエージェントは、各ストアの商品カタログ全体、各種ポリシー、そしてブランドボイスを理解・把握しているため、購入者が適切な商品を見つけ、安心して購入を完了できるようサポートします。事業者は管理画面から機能を有効にするだけで利用でき、アプリを個別にインストールする必要はありません。

データ分析と運用効率の向上

データ分析機能「Shopify Analytics」の強化

事業者がインサイトを具体的なアクションに繋げられるよう、「Shopify Analytics(分析機能)」に以下を含む一連のアップデートが実施されました。

  • 独自のカスタムデータをShopify Analytics(およびShopifyQLクエリ内)の分析軸として利用し、商品、注文、顧客にすでに保存されている属性に基づいてレポートの絞り込みや詳細な分類を行えます。

  • 自動化ツール「Shopify Flow」からShopifyQLを利用して売上、トラフィック、在庫データを照会し、その結果に応じた後続のアクションを実行できるようになります。これにより、Shopify管理画面内のデータへのアクセス範囲が拡大し、Shopify全体で対象を絞ったピンポイントな変更や運用を実現します。

かんたん販売機能「Quick Sale」の提供地域を拡大

Shopifyは、事業者が迅速に販売を開始できるよう、Shopifyが利用可能なすべての国で「Quick Sale(かんたん販売機能)」の提供を開始します。Quick Saleは、Shopifyアプリ内で利用できるモバイル専用機能で、シンプルなカート作成機能を提供することで、特に対面販売やソーシャル販売などの場面において、事業者が早い段階で売上を立てられるよう支援し、スマートフォンから迅速に最初の販売を行えるようにします。

越境コマース機能の強化

グローバル市場での販売を支援するため、越境コマース機能が強化されました。

  • 関税計算の内訳表示: 事業者は、すべての注文において関税の詳細な内訳を確認できるようになり、計算内容の把握や顧客への透明性の向上を支援します。

  • 現地通貨に対応したギフトカード: Shopifyはギフトカード機能をグローバルに拡張し、事業者が一つのストアから複数市場の現地通貨でギフトカードを販売し、対応している任意の通貨で利用(引き換え)できるようにします。

  • 配送ラベル料金の現地通貨請求: 配送ラベルを購入する際、二重の通貨換算によって事業者に不要なコストが発生することがあります。これに対応し、今後、配送ラベル料金は、購入時の元の通貨のまま「Shopify Billing」に直接請求されるようになります。

開発者向けエコシステムの拡充

エンドツーエンドのエージェンティックコマース体験を構築する「Universal Commerce Protocol(UCP)」

「Universal Commerce Protocol(UCP/ユニバーサル・コマース・プロトコル)」により、すべての開発者が、数百万のShopify事業者を対象に商品検索、カート作成、チェックアウト完了を行うための標準化された手段を利用できるようになります。

  • Catalog APIキーを保有するすべての開発者が、Shopifyとの個別の提携関係を必要とせず、セルフサービス形式で、ネイティブチェックアウトを伴わないUCPを利用可能です。

  • 標準化されたコマースインターフェースを提供し、商品の発見、カート作成、注文処理を一つのプロトコルで統一することで、すべてのShopify事業者に共通して対応します。

  • 開発者は、チェックアウト完了用の「continue_url」を使用して注文を処理できます。完全なネイティブチェックアウトへの対応は、今後のリリースで提供予定です。

  • セルフサービス型のエージェンティックコマース向けカタログおよび購入体験の構築をサポートするため、開発者向けドキュメントが刷新されました。

商品情報基盤「Shopify Catalog API」

Shopify Catalogは、外部AIプラットフォーム上での商品発見からカートへの追加まで、あらゆるコマース体験を支える共通のコマースインテリジェンス基盤として機能します。「Shopify Catalog API」は、数百万の事業者が取り扱う数十億点の商品について、標準化された分類体系、豊富なメタデータ、商品、ブランド、取引に関する包括的なコンテキストを備えた、構造化され参照(クエリ)可能なマップを提供し、エージェンティックコマースを支えます。

Shopify Catalog APIの新機能は以下のとおりです。

  • 「Bulk Lookup(一括検索)」エンドポイント: AIエージェントがフォーラム、レビューサイト、YouTube動画などの任意のURLを送信すると、そのページ内容を自動的に解析し、Shopify Catalog内で特定された商品のリアルタイムデータを見つけて返します。

  • 「Image Search(画像検索)」エンドポイント: AIエージェントが、カタログ全体から視覚的に類似した商品を取得し、画面上に表示できるようにします。

  • より詳細なデータの取得: サイズ、カラー、配送予定日など、より豊富な商品データの返却に対応し、今後も対応データが拡充される予定です。

「Shopify AI Toolkit」と「DevMCP」によるトークン使用量の削減

開発者が効率的に開発を進めるためには、自身のコードエディターとの接続、リファレンスガイド(仕様書)へのアクセス、データ構造の自動入力、コーディング中のエラー検出などが極めて重要です。「Shopify AI Toolkit(Shopify AI開発ツールキット)」は、これらの機能すべて、あるいはそれ以上の機能を提供するよう設計されており、ブラウザを開くことなく、コマンドラインから直接Shopifyストアを管理することも可能にします。

  • AI Toolkitにより、開発者は使い慣れたエディター内でAIと対話を交わすだけで、アプリの構築、ストアデータの取得、設定の更新を行えます。

  • 一つのプラグインで、リアルタイムのストアデータ、14種類の管理ツール、公式ドキュメント、ベストプラティスなど、開発に必要なすべての要素を「Cursor」「Claude Code」「VS Code」「Gemini CLI」などのAIアシスタント環境に統合し、開発者は一つの環境に集中して作業できます。

  • 「DevMCP」により、さまざまなAIコーディングツールで日常的に活用しやすい環境を実現するため、トークン使用コストを最大20%削減します。

Shopifyについて

Shopifyは、コマースのための重要なインターネットインフラを提供しています。ビジネスの立ち上げから運営、成長までを支援するオールインワンプラットフォームを通じて、オンラインストア、実店舗、そしてそれらをつなぐあらゆる販売チャネルでの販売を支えています。Shopifyに関する詳細はこちらをご覧ください。

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