地域に根ざしたガストロノミーイベント
トルコ各地では、その地域に根付く伝統的な食文化や郷土料理に触れることができるガストロノミーイベントも開催されています。2026年9月18日(金)から20日(日)には、ブルサにて「第5回 国際ブルサ・ガストロノミーフェスティバル」が開催される予定です。このフェスティバルでは、郷土料理や地理的表示(GI)認定商品の紹介をはじめ、オスマン料理やロカンタ文化、ストリートフードなど、ブルサに受け継がれる多様な食文化を体験できます。
まだ知られていない、冷たいスープ
夏のトルコ料理の中でも、「アイラン・アシュ(Ayran Aşı)」は、トルコを代表する爽やかな料理の一つです。ヨーグルト、ひよこ豆、小麦など身近な食材から作られるこの冷製スープは、東アナトリア地方の伝統料理ですが、イスタンブルなどの大都市にある伝統的な食堂でも広く親しまれています。

オリーブオイル料理から色鮮やかなサラダまで
夏のランチには、オリーブオイルを使った料理もおすすめです。野菜を優しく火入れし、冷やして食べることで、旬の野菜本来の味わいを堪能できます。アナトリア各地で育つインゲンやズッキーニ、アーティチョークなどに、地元産のオリーブオイルが合わされます。
代表的な料理としては「ドルマ(Dolma)」があり、ズッキーニ、ピーマン、ナスなどの野菜に、香り豊かなオリーブオイル風味の米を詰めたものです。また、同じ具材をブドウの葉で包んだ「サルマ(Sarma)」も、トルコ料理の伝統的な一品です。

エーゲ海地方では、「シェヴケティ・ボスタン(şevketibostan)」や「デニズ・ボルルジェスィ(deniz börülcesi/シーアスパラガス)」といった地元の野草をオリーブオイルで調理し、季節の味を楽しんでいます。これらはシャキッとしたサラダや爽やかな手作りドリンクと合わせることで、夏の食卓をより豊かに彩ります。新鮮な果物を水で煮て、ほんのり甘く冷やした「コンポスト(komposto)」や、伝統的なシェルベット、レモネードなども、トルコの夏を象徴する飲み物です。
定番の「羊飼いのサラダ(チョバン・サラタス/çoban salatası)」は、トマト、キュウリ、ピーマン、玉ねぎにレモンとオリーブオイルを合わせた、夏の食卓に欠かせない一皿です。他にも、ブルグル(挽き割り小麦)のサラダ「クスル(kısır)」、白チーズを加えたズッキーニのフリッター「ミュジュヴェル(mücver)」、白インゲン豆のサラダ「ピヤズ(piyaz)」、レンズ豆のボールなどが、夏の食卓を彩ります。
「おばあちゃんの味」が生まれた場所
家庭料理を気軽に楽しめる場所として、「エスナフ・ロカンタス(Esnaf Lokantası)」と呼ばれる地元の食堂がおすすめです。もともと、昼休みに働く人々に食事を提供するために始まったこの食堂は、居心地のよい雰囲気の中、作りたての家庭料理を手頃な価格で提供しています。世界的に広がる「グランマ・コア(grandma-core)」や「ノンナ・スタルジア」といった食のトレンドを、トルコの「エスナフ・ロカンタス」ははるか以前から体現してきました。ショーケースに並ぶ料理から好きなものを選び、焼きたてのパンはほとんどの場合無料で提供されます。
メゼからシーフードまで―海辺のメイハネで過ごす夜
トルコの夏の夜は、海辺の「メイハネ(meyhane/トルコの伝統的な居酒屋)」で過ごすことで、ひときわ特別な時間になります。長いテーブルを囲み、季節のメゼ、新鮮なシーフード、そして海を眺めながらゆっくりと食事を楽しむことができます。ヨーグルトを使った冷たい前菜「ハイダーリ(haydari)」やオリーブオイル料理、旬のハーブなどから食事が始まり、その後にはグリルした魚や新鮮なシーフードが続きます。地元の白ワインや「ラク(rakı)」とともに味わえば、料理をシェアしながら会話を楽しむ「メイハネ」ならではのひとときが完成します。

甘く、ひんやりとしたデザート―ナイフとフォークで味わうアイスクリーム
夏にぜひ味わいたいもう一つの名物が、「マラシュ・アイスクリーム」です。カフラマンマラシュ県で育つヤギのミルクと野生ランの球根を使って作られています。このアイスクリームは、独特の濃厚な食感と溶けにくさが特徴で、TasteAtlasなどのプラットフォームでも世界的に高く評価されています。そのため、スライスしてナイフとフォークで食べることもできます。

トルコのビーチや古代都市、涼やかな山々に魅了された旅行者にとって、夏の食文化は、トルコを訪れるもう一つの魅力的な理由となることでしょう。そして、滞在をもう少し延ばして、もっと食事を楽しみたくなる理由にもなるはずです。
トルコについて
トルコはアジアとヨーロッパを結ぶ要所として、長きにわたり文化的な交流と多様性の拠点となってきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2025年には全世界から過去最高の約6,400万人の観光客が訪れました。2023年にトルコ共和国として建国100周年、2024年には日本との外交関係樹立100周年を迎えました。
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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、国内外の観光市場におけるトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとって魅力的な渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立しています。


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