計画比約170%の反響!秋田県「まだバレてない秋田県。」キャンペーンが観光に新風

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「まだバレてない秋田県。」キャンペーンの目的

秋田県は、東京から飛行機で約60分、大阪からでも約90分と主要都市からのアクセスが良いにもかかわらず、「行きにくそう」というイメージを持たれることがありました。しかし実際には、ユネスコ無形文化遺産7件、じゅんさい生産量日本一、夏の三大祭り、そして絶景の温泉群など、多様な観光コンテンツを豊富に抱えています。これらの魅力を十分に発信し、秋田県を新たな旅先として選んでもらうことを目的に、得旅キャンペーン「まだバレてない秋田県。」はスタートしました。

本キャンペーンは、単なる割引クーポンの配布に終わらず、クーポンをきっかけに秋田県の観光資産を長期的に積み上げていく「ストック型マーケティング」として展開されました。予算配分、クーポン設計、SNS戦略など、多角的なアプローチが実施された結果、当初の目的を大きく上回る成果につながっています。

数字で見る驚異的な成果

第一弾キャンペーンでは、以下の点で顕著な成果が見られました。

  • クーポン利用が計画比約170%を達成: 販売開始からわずか1週間で予定クーポンの70%以上が利用され、急遽追加クーポンが発行されましたが、それも予測を超えるスピードで消化されました。

  • 旅行者の消費単価が大幅に向上: 通常より高単価の宿泊プランを選択したと回答した方は38.3%に上り、食事のグレードアップ(23.2%)や宿泊施設のランクアップ(18.4%)を選ぶ旅行者も多く見られました。これは、高額帯のプランから先に完売したことからも、旅行者が「安さ」だけでなく「秋田でしか味わえない体験」に対価を払い始めていることを示しています。

  • 再訪意向が95%超: 「今回の旅行を経て、秋田県をまた訪れたいですか?」という問いに対し、95%以上が再訪を希望しました。特に県外客の53.1%は「キャンペーンがなくても再訪したい」と回答しており、秋田県の魅力そのものに対する高い満足度がうかがえます。

  • 他県からの目的地変更が20%: キャンペーンが旅行検討・計画に影響したと回答した方のうち、20.3%が「他県から秋田へ目的地を変更した」と答えています。これにより、1日の問い合わせが約100件に増加した事業者も存在しました(通常1〜2件)。

  • 滞在期間の長期化効果: 県外宿泊者の28.0%が宿泊日数・旅行日数を延ばしたと回答し、秋田での滞在をより深く楽しむ傾向が見られました。

  • 体験コンテンツ造成が目標を上回る: 体験・食・地酒・特産品がセットになった宿泊プラン「アドオン・クーポン」の造成目標700件に対し、約1,000件超が造成されました。これは、地域を感じられる「体験造成」にも大きく貢献しています。

成功を支えた3つの戦略的ポイント

この大きな成果は、以下の3つの戦略的な取り組みによってもたらされました。

  1. 予算の戦略的配分: 総予算7.7億円のうち、1.2億円(約16%)をマーケティング活動に割り当てました。一般的なクーポンキャンペーンではクーポン原資にほとんどの予算が使われることが多い中、秋田県では観光情報の開発、PR、SNS運用など、将来につながる情報発信に投資しました。
  2. クーポン設計の工夫: 「宿泊の割引」ではなく「秋田での総消費体験」を購入してもらう設計を重視しました。段階的な割引設計と、体験・食・地酒・特産品がセットになったアドオン・クーポンの導入により、単価向上と地域での消費拡大に貢献しました。
  3. マーケティング活動の強化とリアルタイム運用: SNSやマイクロインフルエンサーを活用した情報発信を展開し、秋田県の魅力を情報資産として積み上げました。また、日々データを分析し、クーポン利用率などの情報に基づいて予算配分や方針をリアルタイムで調整する、これまでの行政運用にはないスピード感での対応が行われました。

専門家が語る成功の本質

マーケティング戦略課アドバイザーの永谷亜矢子氏は、今回の結果について「『クーポンを配れば喜ばれる』という発想では、もはや旅行者に選ばれないという現実を示している」と総括しています。値引き額の大きさだけでなく、「秋田でしか味わえない体験」を重視した宿泊プランの設計が高評価を得た要因だと分析しています。

また、再訪意向95%超、特に県外客の半数以上が割引なしでも再訪したいと回答した点については、「クーポンはあくまで入口であり、実際に秋田を訪れた旅行者が土地そのものの魅力に満足している。これは一過性の送客効果ではなく、秋田県の観光資産として積み上がった手応え」と評価しています。「まだバレてない」という認知度の低さを逆手に取った情報発信が、旅行先選びを動かす力を持っていたことも注目すべき点です。

キャンペーン概要

まだバレてない秋田県。キャンペーンのポスター

秋田県「得旅キャンペーン」の詳細は以下の通りです。

  • キャンペーン名: 秋田県「得旅キャンペーン」

  • キャッチコピー: まだバレてない秋田県。

  • クーポン配布期間:

    • 【第一弾クーポン】 2026年5月7日(木)〜 7月30日(木)

    • 【追加クーポン】 2026年6月16日(火)10:00〜 7月30日(木)

  • 宿泊対象期間: 2026年5月15日(金)チェックイン〜 7月31日(金)チェックアウト

  • 割引上限: 1人1予約あたり最大12,000円割引(アドオン・クーポン利用時)

  • 対象: 指定予約サイトから対象施設・プランを予約される方

  • 対象予約サイト: じゃらんnet、楽天トラベル、一休.com、Agoda

    • 最大12,000円割引はじゃらんnet・楽天トラベルのみ適用

割引金額一覧

宿泊料金に応じた割引額は以下の通りです。アドオン・クーポン(体験、食事・地酒、特産品などがセットになったプラン)を利用すると、さらに大きな割引が適用されます。

宿泊料金(1人1予約) 割引額 アドオン・クーポン利用時
6,000円以上 1,000円割引 3,000円割引
10,000円以上 3,000円割引 5,000円割引
15,000円以上 5,000円割引 7,000円割引
30,000円以上 10,000円割引 12,000円割引 ★最大

※アドオン・クーポンは、体験、食事・地酒、特産品などがセットになった宿泊プランに適用されます。
※クーポンの利用条件・上限回数・他の割引との併用可否等は各予約サイトでご確認ください。
※対象となる宿泊施設・プランは各予約サイトによって異なります。

今後の秋田県観光への期待

今回のキャンペーン成功は、秋田県観光の持続的な成長に向けた大きな一歩となりました。戦略的な予算配分と体験重視のクーポン設計、そして情報発信の強化が、旅行者の満足度向上とリピート意向の形成に効果的であることが示されました。この知見は、全国の地方観光にとって貴重なヒントとなるでしょう。秋田県は今後も、今回の実績をノウハウとして蓄積し、さらなる観光振興につなげていくことが期待されます。

キャンペーンの詳細はこちらをご覧ください。

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