名城大学都市情報学部が「ウェルネスツーリズム」を学ぶ講義を開催 – 名古屋の新たな観光魅力「ウェルネスタイルなごや」に注目

旅行

観光を取り巻く現状と「ウェルネスツーリズム」の定義

最初に都築茂記観光部長が、日本の観光を取り巻く現状について説明しました。円安の進行により訪日旅行が回復し、2024年には訪日外国人旅行者数が過去最高の4268万人を記録したこと、また、個人旅行や個人の好み・関心に合わせた観光行動、温泉や自然、伝統文化を「体験・体感」する旅行、長期滞在型の観光など、旅行形態が多様化していることを挙げました。

眼鏡をかけたアジア系の男性が、白いシャツとスーツを着用し、マイクを付けて講演またはプレゼンテーションを行っています。

名古屋の状況については、日本の中心に位置する地理的利便性、観光施設の充実と多様性、そして周辺の北陸東海地域の魅力に触れ、「周辺の自治体との連携が重要」との見解が示されました。

次に黒田さち子おもてなしグループ長が、「ウェルネスツーリズム」を「日常から離れてリフレッシュし、明日への活力を得る旅」と定義しました。名古屋観光コンベンションビューローが取り組む「ウェルネスタイルなごや」は、サウナやスーパー銭湯といった温浴施設、有松絞などの伝統文化、ヘルシーな発酵食・味噌といった名古屋ならではの特色ある資源を活かした取り組みです。これは歴史観光、産業観光、なごやめしに続く新たな観光であり、全国初の都市型ウェルネスツーリズムとして注目されています。

チェック柄のジャケットを着てマイクを付けた女性が、講演またはプレゼンテーションを行っています。

「ウェルネスタイルなごや」の具体的な活動と学生によるアイデア提案

「ウェルネスタイルなごや」では、これまでにも様々なイベントが開催されてきました。例えば、大相撲の親方に名古屋城二の丸広場でヨガを体験してもらうイベントや、観光スポットをチームで巡り「ロゲイニング」というスポーツを通して名古屋の魅力を再発見するイベントなどです。

これらの活動は、エンターテインメント、宿泊、飲食、旅行、教育文化など、319に上る事業者(「フレンズ」と総称)との連携によって実現しています。黒田氏は、「癒しの施設がたくさんある街が名古屋です。皆さんが当たり前と考えているものも、ほかの地域の人から見ればすごい観光資源になります」と、名古屋の持つ可能性について語りました。

「相撲×ヨガ@名古屋城」イベントのプレゼン風景。

講義の後半で行われたグループワークでは、「観光客を増やすためにアイデアを頂きたい」という都築さんと黒田さんの要望に応え、学生たちが「名古屋で楽しむ『やすらぎ』『いやし』『幸せ』のコンテンツ」について検討しました。

「極楽浄土」と題し、寺でお香を焚きながらマッサージを受けられる体験を提案したグループや、温浴施設の宴会場を活用し、なごやめしとコラボレーションしたスポーツ枕投げ大会のアイデアを出したグループなど、ユニークな発想が披露されました。

会議室で3人の男女がプレゼンテーションを行っている様子です。

教室または講義室で、多くの学生が机に向かっている様子です。

大学の講義室で、多くの学生が参加している様子です。

今後の展望

「観光の資源」の講義では、観光資源の拡大の歴史的変遷や資源の特性を理解し、持続可能で適切な観光資源の管理能力を養うことを目指しています。今後も、食や食材に関連する「ガストロノミーツーリズム」、文化遺産や自然遺産を活用する「ヘリテージツーリズム」、古民家ツーリズム、ヴァーチャルツーリズム(仮想旅行)など、多岐にわたる観光の形態について学ぶ予定です。

コメント