アドバンテックがNVIDIA® Jetson Thor™搭載「MIC‑AIシリーズ」を発表
2026年5月14日、アドバンテック株式会社は、NVIDIA® Jetson Thor™を搭載した最新のエッジAIプラットフォーム「MIC‑AIシリーズ」を発表しました。この新シリーズは、OpenClawおよびNVIDIA Nemotron™の活用により、エージェント型AIをエッジ環境で実現することを目指しています。

エージェント型AIとフィジカルAIの潮流
2026年のNVIDIA GTCでは、AIが単なる推論にとどまらず、自律的にタスクを計画・実行するインテリジェントシステムへと進化する「エージェント型AI」および「フィジカルAI」の潮流が示されました。
特に、NVIDIA Nemotron 3とOpenClawの統合は、エージェント型AIの実装を現実的なものにするとしています。
「MIC‑AIシリーズ」の製品ラインナップと性能
アドバンテックは、NVIDIA® Jetson Thor™ T4000™およびT5000™モジュールに完全対応するエッジAIプラットフォームとAI推論ボードを展開します。
エッジAIプラットフォーム:
AI推論ボード:
これらの製品は、エッジ環境での生成AIやエージェント型AIの実行に求められる高い演算性能を提供します。MIC‑743、MIC‑742、MIC‑741は最大2,070 FP4 TFLOPS、開発用ボードは最大1,200 FP4 TFLOPSのAI性能を備えています。
また、高帯域センサインターフェイスと産業グレードの接続性により、リアルタイム認識、マルチセンサの同期処理、低遅延な意思決定を可能にし、自律システム用途に最適なプラットフォームを構成します。
NVIDIA® Jetson T5000シリーズは既に量産段階に入っており、T4000シリーズも2026年4月下旬より段階的に生産が開始される予定です。
エッジにおける自律的判断と意思決定の実現
NVIDIA® Jetson Thor™上で、OpenClaw、Nemotron、そしてセキュリティランタイム環境であるNVIDIA OpenShellをNVIDIA NemoClawとして統合することで、エージェント型AIは単なるモデル実行以上の機能を発揮します。
これにより、実運用を見据えたエッジ自律システムとして機能し、認可された環境下で標準作業手順(SOP)や保守履歴、スペアパーツの在庫情報などを自動的に参照し、生産工程の最適化を支援することが期待されます。
例えば、部品在庫の不足を検知した場合、発注対応や生産計画の調整、関連エンジニアへの作業指示生成までの一連の流れを自動化することも可能になります。
このシステムでは、Nemotron 3 Nanoがローカル推論を、OpenClawがエージェントのワークフロー制御を、NemoClawがエンタープライズ利用に必要なセキュリティ、プライバシー、ポリシー管理をそれぞれ担当します。
フィジカルAIの実用化と今後の展望
アドバンテックは、Jetson Thor上のNemoClawにOpenClawおよびNemotron 3を統合することで、AIをモデルベースの開発から実運用の現場で機能するフィジカルAIへとつなげています。
同社は今後もNVIDIAとの協業を強化し、エッジAIポートフォリオを拡充することで、スマート製造や自動検査をはじめとする幅広い産業分野におけるエージェント型AIの導入を推進していく方針です。
詳細については、アドバンテック公式ウェブサイトをご参照ください。


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