海外旅行の動向
個人旅行(添乗員なし)

今年のシルバーウィークにおける添乗員なしの海外旅行では、ハワイが1位を獲得しました。次いで、台湾、韓国、シンガポールといった近距離アジア方面が上位10方面の大部分を占めています。これは、航空券とホテルを自由に組み合わせることで費用を抑え、気軽に旅行を楽しみたいという層からの強い支持を反映していると考えられます。一方で、アメリカ西海岸も7位にランクインしており、休暇を組み合わせて長期滞在を楽しむ旅行者も存在することが示されました。
特に注目すべきは、単に渡航先を選ぶだけでなく、「その場所でしかできない体験」を通じて旅の満足度を高めようとする傾向が鮮明になっている点です。ハワイではトロリーからのサンセット、グアムでは恋人岬での夕陽、シンガポールではオープントップバスでの夜景巡りなど、その土地ならではの個性を深く味わえるコンテンツが人気を集めています。また、食事や体験など、さまざまな特典付きの商品も支持されています。
参加形態を見ると、全体的にファミリー層のシェアが高いですが、ハワイやインドネシアはハネムーン、香港・マカオやタイは女性同士、アメリカ西海岸は夫婦での参加が顕著です。
出発日は連休初日の9月19日(土)に集中しましたが、連休前日の9月18日(金)夜から出発し、限られた連休を現地で最大限に活用しようとする動きも見られました。物価高や円安といった環境下でも、旅のスタイルを工夫しながら目的地ならではの体験を求める旅行者の旺盛な好奇心と前向きな姿勢がうかがえます。
添乗員ありツアー

添乗員付きの海外旅行では、イタリアが1位となり、スペイン・ポルトガル、フランスといったヨーロッパ方面が上位を独占しました。これは、歴史や芸術、美食といったテーマ性の高い場所を、ツアーで効率よく巡りたいという需要が顕著であることを示しています。イタリアでの遺跡巡りや芸術鑑賞、パリでの街歩きなど、ヨーロッパならではの歴史と文化に深く触れる旅が人気です。
特に、サグラダファミリアの「イエス・キリストの塔の完成」で注目されるスペインや、異国情緒あふれるポルトガルでのユニークな文化体験が人気を集めています。
アメリカ方面では、グランドキャニオンに代表される国立公園を巡る壮大な大自然の旅や、ニューヨークやロサンゼルスといった大都市でのショッピングやエンタテインメントを楽しむ旅が人気です。本場の熱気を肌で感じられるMLB™観戦ツアーも、野球ファンにとって魅力的な選択肢となっています。
5位にランクインした台湾は、5連休という日程を活かし、人気の台北だけでなく、高雄や台南といった南部エリアまで足を延ばす周遊コースが人気を集めました。9月の台湾は、南国らしい活気を残しつつも、朝晩は過ごしやすくなる絶好のシーズンです。
出発日は連休前日の9月18日(金)が最多となっており、長距離移動を考慮した計画的な旅程を組む傾向が見られます。5連休に休暇を加えて費用と時間をかけてでも、憧れの地で特別な体験をしたいという旅行者の意欲が表れており、安心感と充実した観光内容を求める層からの根強い支持が、ランキング上位を支える結果となりました。
国内旅行の動向
個人旅行(添乗員なし)

添乗員なしの国内旅行では、関東が1位、関西が2位、中部が3位と、主要都市圏への旅行が上位を占めました。関東方面、関西方面では、テーマパークが旅行の大きな目的となっています。中部方面では、テーマパークを目的とした愛知県を中心とする東海エリアや、立山黒部アルペンルートのある北陸が人気を支えています。
次いで、北海道や沖縄も依然として根強い人気を誇っており、秋の大型連休を活用した遠方への旅行需要が伸びています。
旅の過ごし方として、9月下旬から紅葉の見頃を迎える上高地では、ネイチャーガイドとともに自然を満喫できる体験プランが人気を集めています。また、5位にランクインした沖縄では、開業2年目を迎えたジャングリア沖縄やビーチ・ホテルのプール、美ら海水族館などの人気スポットを組み合わせ、沖縄ならではの魅力を存分に楽しめる商品が好評です。
出発日については、連休初日の19日(土)が最も多く、次いで連休2日目の20日(日)となりました。連休前半に出発が集中する傾向が見られます。
添乗員ありツアー

添乗員付きの国内旅行では、中部が1位、北海道が2位、東北が3位となりました。中部方面では、立山黒部アルペンルートや上高地といった山岳景勝地への需要が見られます。9月は紅葉シーズンを迎え、雄大な自然景観を楽しむ旅行スタイルが人気です。黒部峡谷のトロッコ電車など、自然を体感できるアクティビティも旅行の目的の一つとなっています。
同様に、北海道方面でも秋の自然を目的とした旅行が根強い人気を誇ります。大雪山系は日本で最も早く紅葉が始まる名所として知られ、一足早い秋の訪れを楽しめます。ロープウェイからの絶景観賞に加え、旬の味覚を味わうグルメも人気です。
これらの山岳エリアや広大な土地を巡る旅行では、個人での移動計画が複雑になりがちであるため、添乗員が同行し、効率的な移動手段と観光プランが組まれたツアーが支持されています。
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