提携の背景:歴史と「ととのい」の新たな融合
NOTEグループはこれまで、消えゆく古民家や歴史的建築物を「土地の記憶を留める資産」として再生し、その土地の日常を旅する体験を提供する「NIPPONIA」を日本各地で展開してきました。これらの宿は、その地域の歴史や文化を肌で感じられる点が特徴です。

一方、サウナインは、サウナを単なる温浴施設としてではなく「心身を整え、感性を研ぎ澄ます文化的装置」と位置づけています。建築設計の知見を活かし、質の高いサウナ体験をプロデュースすることで、日本のサウナ文化を世界基準のウェルネスへと引き上げてきました。

人口減少や空き家問題が深刻化する地方では、単なる宿泊機能を超えた「その場所へ行く明確な動機」が求められています。両社は、歴史的建造物が持つ「時間の深み」と、サウナがもたらす「究極の解放感」を組み合わせることで、地域に新たな人流と経済循環を生み出すという共通の目標のもと、今回の提携に至りました。
主な業務提携・共同事業の内容
「NIPPONIA」における「コンテクスチュアル・サウナ」の開発
両社は、その土地の歴史的景観や文脈(コンテクスト)を尊重した、世界に類を見ないサウナ体験を共同で開発します。具体的には、築100年を超える古民家や蔵の構造を活かしつつ、最新のサウナ工学を導入する計画です。また、五感を刺激する地域に根ざした体験として、地域の薪を用いた薪サウナ、地元の薬草を用いたロウリュ、湧き水を利用した水風呂など、その土地ならではの資源を直接感じられる設計を目指します。

「現代版・湯治」としてのウェルネス・ツーリズムの確立
サウナを起点として、地域の食・農・自然を繋ぐ滞在プログラムもプロデュースされます。歴史ある静謐な空間でのサウナを通じて、現代人のストレスをリセットする「デジタルデトックス」を目的とした滞在プランが提供される予定です。さらに、サウナ後の食事として地産地消の料理を提供する「サ飯」など、周辺施設との連携を強化した地域一体型の体験が創出されます。
未利用資産の付加価値最大化
これまで活用が難しかった小規模な蔵や離れ、納屋といった未利用資産を、プレミアムなプライベートサウナとして再生します。これにより、施設全体の稼働率向上と客室単価の引き上げ(高付加価値化)が実現され、地域の新たな魅力となることが期待されます。

提携への想い
サウナイン株式会社の代表取締役である久田 一男氏は、今回の提携について「NIPPONIAが展開する、その土地の物語に深く潜るような宿泊体験に、サウナという『感覚を研ぎ澄ます儀式』が加わることで、旅の体験は完成します。サウナは土地の個性を引き出す最高の触媒です。古民家から立ち上る蒸気とともに、日本が世界に誇れる新しいウェルネスの形を、ここから発信していきます」と述べています。
この資本業務提携は、日本の歴史的資源を保護しつつ、現代のニーズに応えるウェルネス体験を提供することで、地域活性化と高付加価値観光の新たなモデルを築く可能性を秘めています。
関連情報
サウナイン株式会社の詳細は、以下の公式サイトで確認できます。


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