ヤンマーエネルギーシステムがAIデータプラットフォーム「CADDi」を導入
ヤンマーエネルギーシステム株式会社は、キャディ株式会社が提供する製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を導入し、技術資料へのアクセス時間の大幅な短縮と、過去案件の流用率向上を実現しました。この取り組みは、同社エンジニアリング部(大阪支社)での検証を通じて効果が確認されています。

導入の背景にあった課題
ヤンマーエネルギーシステムでは、エネルギーソリューションの顧客設備への自社製品採用提案(スペックイン)業務において、対応件数の拡大と業務効率化を重要な経営テーマとしていました。
しかし、同社エンジニアリング部(大阪支社)では、新規案件対応時に過去の類似案件の仕様書や技術資料を参照する際、情報がフォルダ管理システム上に分散しているため、必要な資料にたどり着くまでに多くの時間を要していました。フォルダ名からの検索は困難で、時間をかけても資料を発見できないケースも少なくなかったといいます。
この状況により、過去案件の流用率は新規案件の約1割にとどまり、残りの案件ではメーカーへの検討依頼が発生し、回答までに1〜2週間の遅れが生じていました。また、技術資料の探索には1案件あたり45分から90分を要し、特に経験の浅い担当者ほど探索に時間がかかるという属人化の課題も抱えていました。提案対応件数を増やすためには、過去の知見やノウハウへ迅速にアクセスできる環境の整備が急務でした。
CADDi活用による具体的な効果
キャディ株式会社は、ヤンマーエネルギーシステム エンジニアリング部(大阪支社)と約1ヶ月間の集中検証を実施しました。この検証では、顧客への設備仕様採用提案時に必要となる類似案件の特定と技術資料の参照を対象とし、技術ニュースや標準図・機器図などのドキュメント群をCADDiにアップロードして実案件での効果検証が行われました。
検証の結果、以下の顕著な効果が確認されました。
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技術資料へのアクセス時間は従来の50分から26分へと約半減しました。
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過去の類似案件の特定にかかる時間は45分から5分へと、最大89%削減されました。
また、検証期間中には実際の案件で過去資料の再利用実績が生まれ、1件あたり1〜2週間の対応期間短縮に貢献しました。このような流用率の向上により、年間で数十件以上の提案対応件数の増加が見込まれています。
今後の展望と製造業におけるナレッジ活用
ヤンマーエネルギーシステムは、大阪支社での成功を足がかりに、エンジニアリング部全体へのCADDiの展開を計画しています。今後は、関連ドキュメントのデータ拡充や業務フローへの組み込みを通じて、残業時間の削減や提案対応件数のさらなる拡大を目指します。加えて、支社間をまたいだ技術知見やノウハウの共有実現にも取り組む予定です。
製造業において、過去に蓄積された技術ナレッジを組織の資産として効果的に活用できるかどうかは、営業競争力や開発スピードを左右する重要な要素です。CADDiは今後も、製造業企業の経験とデータを資産化し、競争力強化を支援していく方針です。
製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」とは
「製造業AIデータプラットフォームCADDi」は、製造業のバリューチェーン全体に散在するあらゆるデータをAIで解析・構造化・意味付け・関連付けし、組織全体で活用できるデータ基盤を構築するプラットフォームです。このプラットフォームは、業務そのものが新たな知見を生む循環を創出し、利用するほどにAIと業務が進化し続ける特性を持っています。「製造業ディスカバリーエンジンCADDi Explorer」と「製造業AIエージェントCADDi Agent」を中核として、バリューチェーン全工程を支える業務特化型プロダクト群を提供し、製造業の判断と実行を高度化します。
詳細については、CADDiのウェブサイトをご覧ください。

キャディ株式会社について
キャディ株式会社は、「物的イノベーションを10倍加速する」をビジョンに掲げるグローバルスタートアップです。製造業のバリューチェーンに存在する様々なデータをAIで解析・構造化し、組織全体で活用できるデータ基盤を構築する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供しています。日本をはじめ、アメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開しており、日経225構成企業のディスクリート系製造業の半数以上を含む全世界22カ国で導入実績があります。累計資金調達額は257.3億円です。
キャディ株式会社の詳細は、企業ウェブサイトで確認できます。


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