LIFULL ArchiTech、タイのTomas Engineeringと業務提携を開始 – インスタントハウスで観光振興と災害支援へ

テクノロジー

タイにおける観光市場の拡大と復興支援の必要性

近年、タイではアウトドア市場が急速に拡大しており、特にグランピングは注目を集めるリゾート形態となっています。しかし、大規模な建築開発コストや自然豊かなリゾート地での施工の難しさが障壁となり、高品質な宿泊施設の導入が十分に進んでいない現状があります。

また、タイは自然災害が多く、洪水などで住居や事業所を失った人々、厳しい集団生活を余儀なくされている人々が存在します。そのため、居住環境の改善や復興支援が急務とされています。

インスタントハウスが課題を解決

インスタントハウスは、テントシートを空気で膨らませ、内側から断熱材を吹き付けて作られる構造物です。シンプルな工法により、1棟あたりわずか数時間で設置できるため、長期間の工事や大規模な資材搬入が難しい場所でも初期コストを抑えて設置が可能です。

このインスタントハウスは、断熱性、遮音性、耐久性に優れ、さらに耐震性(震度6強の地震に対して崩壊しない程度)と耐風性(耐風速・風速80m/秒程度)を兼ね備えています。

多様な用途に活用でき、宿泊スペース、ワークスペース、フィットネスとしての利用はもちろん、被災地や難民キャンプの居住空間、避難所の医療救護室、子どもやコミュニティの休憩所、事業再建のための店舗などにも活用できます。暑さの厳しいタイにおいても、「夏は涼しく、冬は暖かい」という特性により、冷暖房に多くのエネルギーを使うことなく快適に過ごすことができ、事業者のランニングコスト削減に貢献すると考えられます。

トーマスエンジニアリングとの協業による取り組み

トーマスエンジニアリングは、タイで数少ない本格的な工業用テント事業を展開しており、テント製造において高い品質・安全性、技術とノウハウを有しています。この協業により、LIFULL ArchiTechが日本国内で培ってきたノウハウをトーマスエンジニアリングへ提供するとともに、トーマスエンジエンジニアリングの製造力と資材調達力を活かし、タイ現地でのインスタントハウス事業展開を進めます。

これにより、高い品質を維持しながらコストを抑え、スピーディーな供給体制の構築が可能になります。今後は、観光事業者向けの高付加価値なグランピング用ハウスの販売・設置に加え、災害支援や人道支援を目的としたタイ政府機関や地方自治体との連携による居住空間提供も目指していくとしています。

タイでの設営事例

茅葺き風円形建物、TOM'S

カフェ、テラス、プール、ドームハウス、リゾート

ワインセラーのような室内空間

寝室、ベッド、ソファ、グランピング、ポータブルエアコン

各社からのコメント

LIFULL ArchiTech 取締役COO/名古屋工業大学共同研究員 山中典氏は、今回の提携について「インスタントハウスをタイで生産・供給できる体制を築き、地域に根ざした形で展開していく重要な一歩だと考えています。タイでは観光需要の拡大とともに、自然災害や気候環境への対応も求められており、快適性と施工性を両立できるインスタントハウスには大きな可能性があると感じています。トーマスエンジニアリング様の高い技術力とネットワークを活かしながら、観光分野だけでなく、災害支援や地域の居住環境改善にも貢献できるよう取り組んでまいります。」と述べています。

男性、笑顔、屋外

Tomas Engineering(Thailand)Co.,ltd.代表 野崎幸三氏は、「この度、株式会社LIFULLおよび名古屋工業大学が共同開発した革新的な簡易構造物『Instant House(インスタントハウス)』のタイにおける製造・販売に関し、業務提携を締結できましたことを大変光栄に存じます。優れた断熱性と施工の迅速性を兼ね備えた本製品は、災害対応からリゾート施設まで幅広い用途に対応しており、成長著しいタイ市場においても大きな可能性を秘めていると確信しております。弊社の現地ネットワークと製造技術を活かし、両社で新たな価値を創造してまいります。」とコメントしています。

男性、シニア、笑顔、オフィス、TOMASロゴ

インスタントハウスについて

インスタントハウスは、2011年3月の東日本大震災での被災地支援をきっかけとした名古屋工業大学大学院の北川啓介教授の研究をもとに、株式会社LIFULLと名古屋工業大学大学院による共同研究で開発された新しい構築物です。土地に定着していないため非建築物扱いとなる場合があり(行政判断によって見解が異なる可能性もあります)、建築物のような制約を受けずにさまざまな土地に設置できます。

テントシートを空気で膨らませ、内側から断熱材として使用される硬質発泡ウレタンを吹き付け施工します。シンプルな工法で1棟あたりわずか数時間で設営可能なだけでなく、断熱性や耐久性に優れ、耐震性や耐風性も兼ね備えているため、ワークスペースや宿泊スペース、避難所の医療救護室やコミュニティの休憩所、断熱を要する備蓄倉庫など、幅広い用途に活用されています。

インスタントハウスに関する詳細は、以下のURLから確認できます。
https://instantproducts.lifull.net/house/

株式会社LIFULL ArchiTechについて

株式会社LIFULL ArchiTechは、「ArchiTech(Architecture+Technology)」をミッションに掲げ、建築技術によって世界を革進していくことを目指しています。名古屋工業大学大学院工学研究科の北川啓介教授の研究を用いて、インバウンド増加に伴う宿泊施設不足、空き家の利活用、災害時の住宅供給といった社会課題を解決するソリューションを開発し、事業を展開しています。

株式会社LIFULL ArchiTechに関する詳細は、以下のURLから確認できます。
https://lifull.com/company/group/lifull-architech/

株式会社LIFULLについて

株式会社LIFULLは、「あらゆるLIFEを、FULLに。」をコーポレートメッセージに掲げるソーシャルエンタープライズです。個人が抱える課題から世の中の課題まで、安心と喜びを妨げる社会課題を事業を通して解決することを目指しています。現在は、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」、シニアの暮らしに寄り添う「LIFULL 介護」、不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」などの事業を展開しています。

株式会社LIFULLに関する詳細は、以下のURLから確認できます。
https://lifull.com/

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