日本油化学会 令和7年度『進歩賞』をプレミアアンチエイジング技術開発部 松尾 一貴氏が受賞

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日本油化学会 令和7年度『進歩賞』をプレミアアンチエイジング技術開発部 松尾 一貴氏が受賞

松尾一貴氏

プレミアアンチエイジング株式会社の技術開発部部長である松尾 一貴氏が、公益社団法人日本油化学会 令和7年度『進歩賞』を受賞しました。この受賞は、「高含気かつ安定なオレオフォームの創製」に関する革新的な研究成果が高く評価されたことによるものです。

日本油化学会『進歩賞』とは

日本油化学会は、油脂・脂質、界面活性剤、および関連物質に関する科学技術の発展を目指し、産業の発展や人々の生活・健康向上に貢献することを目的とした団体です。毎年開催される年会(学術討論会)では、研究者や技術者が最新の研究成果を発表する場となっています。

学会では、年度ごとに功績のあった研究成果を「学会賞」「工業技術賞」「進歩賞」の3つの賞で選定しています。『進歩賞』は、油化学関連分野の科学および工業の発展に寄与することが期待される、若手研究者の優秀な研究成果に授与される栄誉ある賞です。

日本油化学会に関する詳細はこちらをご覧ください。
https://jocs.jp/

受賞理由:高含気かつ安定なオレオフォームの創製

松尾氏の研究は、これまで不安定さから冷蔵保管が必須とされていた「オレオフォーム」を、常温で安定的に保管することを可能にする画期的な成果です。

従来、油脂の泡は気泡が粗大化したり、オイル漏れが発生したりするため、実用化が非常に困難でした。この課題に対し、松尾氏は特定の油脂であるトリベヘノイルグリセロールに、独自の温度制御(急冷と昇温)を施す技術を開発しました。この技術により、結晶が泡を包み込む安定化効果を油脂系で実現し、界面活性剤や水を使用することなく、20℃で30日間の安定保存と、従来比1.5倍となる300%の含気率を初めて両立させました。

この「脱冷蔵」を可能にする技術は、物流におけるエネルギー消費の削減に直結します。また、肌に優しい低刺激な化粧品や、健康志向の低カロリー食品の開発を加速させる可能性を秘めており、持続可能な社会の実現に大きく貢献することが期待され、今回の『進歩賞』受賞に至りました。

研究概要と製剤の特徴

本研究では、化粧品や食品向けの製剤技術として、オレオゲルに空気を抱え込ませた「オレオフォーム」の構造や基礎物性について詳細な解析結果が発表されました。

本製剤の主な特徴

  • 水および界面活性剤を使用しない独自処方

  • 新たな感触と機能性の創出

  • 環境負荷の低減

期待される応用分野

この技術は、多岐にわたる分野での応用が期待されています。

敏感肌向け化粧品への応用

界面活性剤に頼らない処方により、肌への刺激を抑えた化粧品開発への応用が見込まれます。乾燥肌や敏感肌の方だけでなく、子どもから高齢者まで、あらゆる年齢層に対応した、肌本来のバリア機能を守る新たなスキンケア設計につながる可能性を秘めています。泡を細かく分散させたホイップテクスチャーは、クッションのような弾力と軽やかな伸びを両立し、肌へのストレスを軽減します。

化粧品・食品分野での展開

  • ウォーターレスによるサステナビリティとレジリエンス
    製造、輸送、使用のすべての段階で水資源の消費を削減できます。これにより、災害時や断水下でも使用できる、高いレジリエンス性を持つパーソナルケア製品の開発が期待されます。

  • 製造・流通における脱炭素への貢献
    従来の界面活性剤を用いた乳化とは異なる製法により、製造時におけるCO₂排出量の削減に貢献します。

本研究の詳細は、以下の論文で確認できます。
「Fabrication and Characterization of Oleofoams Composed of Tribehenoyl-glycerol: Toward a Stable and Higher Air-content Colloidal System」
Journal of Oleo Science.2023年,72巻,9号,819-829.
https://doi.org/10.5650/jos.ess23068

受賞コメントと松尾氏のプロフィール

松尾 一貴氏は、今回の受賞について「大変栄誉ある賞を受賞したことを、光栄に存じます。本研究を起点として、社内ラボを核とする産学官連携のもと、新たな知見と独自技術の融合をさらに推進してまいります。今後も、『当社にしかできないアンチエイジングのあり方』を追求し、地球環境への配慮と市場ニーズの両立を図りながら、技術開発を加速してまいります」とコメントしています。

松尾氏は大学で応用化学を学び、化粧品原料の知識を習得後、大手化粧品メーカーで基礎研究および製品開発に従事しました。自身が研究した技術は、化粧品メーカーとして初めて日本油化学会「ヤングフェロー賞」と関東支部「若手研究者奨励賞」をダブル受賞しています。2022年8月からはプレミアアンチエイジング株式会社にて基礎研究と製品開発を担当し、社内ラボを設立して産学官連携を通じた独自技術の内製化を推進しています。

過去の研究リリースについては、以下のリンクからご覧いただけます。

プレミアアンチエイジング株式会社の研究開発について

プレミアアンチエイジング・ラボ

プレミアアンチエイジング株式会社は、「Forever vivid 人の時間(とき)を、解き放つ。」を企業理念に掲げ、アンチエイジングの力であらゆる人々が輝ける未来の実現を目指しています。スキンケア事業からリカバリー事業へと事業領域を拡大しています。

同社の「R&D」コンテンツでは、研究開発に関する最新情報が発信されています。2023年11月には社内ラボ「プレミアアンチエイジング・ラボ」を創設。「エイジングケアの効果を科学的に証明したい」という創業時の想いを実現するため、モノづくりの中心拠点として、基礎研究と製品開発を一体化し、顧客ニーズに応えるユニークな商品を機動的に開発しています。

詳細はこちらのコンテンツをご確認ください。
https://www.p-antiaging.co.jp/ja/rd.html

会社概要

  • 本社: 東京都港区虎ノ門2-6-1

  • 設立日: 2009年12月

  • 事業内容: 化粧品・健康食品およびリカバリーウェアの企画、開発、輸出入、通信販売、卸および小売業務

  • 企業HP: https://www.p-antiaging.co.jp/

プレミアアンチエイジング株式会社 代表取締役社長 松浦 清
代表取締役社長 松浦 清氏の創業からの想いや企業として目指すところは、「OUR STORY」で公開されています。
https://www.p-antiaging.co.jp/ja/company/story.html

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