内閣府ムーンショット型研究開発事業『Neu World』が新作SF漫画「RIDE ON」を公開

テクノロジー

感覚共有技術が織りなす「つながり」を描く新作SF漫画「RIDE ON」公開

内閣府が推進するムーンショット型研究開発事業 目標1 Internet of Brains(IoB)は、SF作家と研究者が協力して未来を想像するサイエンスコミュニケーションプロジェクト『Neu World』の最新作として、漫画家 空空北野田氏による新作SF漫画作品「RIDE ON」を2026年5月1日に公式サイトで公開しました。この作品は、感覚共有技術が当たり前になった世界で生まれる新しい「つながり」をテーマにしています。

RIDE ON

「RIDE ON」は、あなたの「普通」が誰かにとっての宝物になるかもしれないという問いを投げかけます。作品は『Neu World』の公式ウェブサイトで無料で読むことができます。

「RIDE ON」のあらすじ

物語の舞台は、感覚体験共有技術「ライド」が普及し、全国民に感覚体験デバイスの装着が義務化された近未来です。他者の五感すべてをリアルタイムで体験できるサービス「ライド」が日常となった世界で、高校生の高田ミナトは「普通の高校生体験」を提供するライダーとして活動しています。

パルクールのような危険な冒険を売りにするライダーが人気を集める中、ミナトの「普通」にはほとんど依頼がありませんでした。しかし、ある日一件の依頼が届き、その依頼者は翌日も、その翌日も、毎日ミナトの「普通」を求め続けます。なぜ、こんな「普通」を繰り返し体験したがるのか。テクノロジーがすべての感覚をつなげた世界で、二人が見つける「つながり」とは何か、というストーリーが展開されます。

RIDE ONのイラスト

漫画家 空空北野田氏について

今回の『Neu World』最新作の執筆を担当したのは、漫画家の空空北野田氏です。人間でないものの心の動きを描くことを得意とし、「深層のラプタ」をジャンプ+で連載、その他「兄の「妻」」「無貌の人」「夢の管理者」などの読切作品を多数発表しています。

SF作品では「狂四郎2030」「火の鳥」「フリクリ」「月は無慈悲な夜の女王」「われはロボット」などから影響を受けたと語っています。

空空北野田氏のキャラクターイラスト

空空北野田氏の最新情報はX(旧Twitter)で確認できます。

コラボレーション研究者 暦本純一氏の研究テーマ

「RIDE ON」は、IoB研究参画者である情報科学者、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアフェローの暦本純一氏の研究をテーマにしたSF漫画作品です。暦本氏は、世界初のモバイルARシステム「NaviCam」の試作やマルチタッチの基礎研究など、常に時代を先導する研究活動を展開してきました。

現在では、Human Augmentation(人間拡張)やHuman-AI Integrationをテーマに、人間とAIの能力がネットワークを越えて融合・進化していく研究を推進しています。

暦本純一氏

暦本純一氏のこれまでの業績は多岐にわたり、iF Interaction Design Award、日本文化デザイン賞、日経BP技術賞、日本ソフトウェア科学会基礎科学賞、ACM UIST Lasting Impact Awardなど数多くの賞を受賞しています。2007年にはACM SIGCHI Academyに選出されました。

暦本純一氏の最新情報はX(旧Twitter)で確認できます。

また、暦本氏の研究紹介ポスターも公開されています。

研究紹介ポスター

『Neu World』プロジェクトとは

『Neu World』は、内閣府 ムーンショット型研究開発事業 目標1 金井プロジェクト「Internet of Brains(IoB)」が立ち上げたサイエンスコミュニケーションプロジェクトです。このプロジェクトは、最先端の研究・開発を社会とどのようにつなげ、今を生きる一人ひとりと対話しながら未来を共創していくことを目指しています。

『Neu World』では、そのきっかけとして、クリエイターや研究者、時には一般の人々も参画し、2050年を舞台とした漫画や小説などの物語を制作しています。物語から生まれるコミュニケーションを通じて、より良い未来の実現に向けた共創を始めています。

『Neu World』で制作されるSF作品は、プロジェクトのビジョンや予測を示すものではなく、社会の人々と未来を共につくりあげる対話のきっかけとなることを目指しています。

「RIDE ON」で描かれる「ライド」の世界では、他者の感覚をまるごと体験できる技術が当たり前になっています。現代において、動画やSNSなどで刺激的なコンテンツを求める傾向がある中で、五感を共有できる未来の社会がどこまで刺激を求めるのか、この作品が技術と人間の関係について考えるきっかけとなることが期待されます。

『Neu World』の最新情報は以下の公式ウェブサイトとXで確認できます。

ムーンショット型研究開発事業 目標1 金井プロジェクト「Internet of Brains」について

Internet of Brains(IoB)のミッションは、「身体的能力と知覚能力の拡張による身体の制約からの解放」です。思考だけでロボットを操作する技術や、思考を相手に伝達するテレパシーのような技術の研究開発を進めています。これにより、社会の障害や課題を取り除き、さまざまな立場の人々が多様な制約から解放され、自由に表現し、社会活動に参加できる未来の実現を目指しています。

プロジェクトマネージャーは、金井良太氏(株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)担当部長 / 株式会社アラヤ 代表取締役)が務めています。

IoBの最新情報は以下の公式ウェブサイト、X、YouTubeチャンネルで確認できます。

あなたの声が未来を創る

「RIDE ON」を読んだ感想は、各種SNSでハッシュタグ #NeuWorld を付けて投稿することが推奨されています。読者の感想や意見は、今後の研究や社会実装に反映されるとのことです。

プロジェクト自体への意見や質問は、『Neu World』の公式ウェブサイトに設置されているお問い合わせページから送ることができます。

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