ミズノスポーツサービスがジュニアeスポーツ選手育成に参画、運動指導の知見を活かしたトレーニング講座を実施

スポーツ

はじめに:ミズノスポーツサービスとeスポーツ界の連携

2026年7月26日、株式会社NANKAIとeスタジアム株式会社は、ミズノスポーツサービス株式会社と連携し、ジュニアeスポーツ選手を対象とした『トレーニング講座』を実施しました。この講座は、eスタジアムが運営するジュニアeスポーツチーム「eLittle Star」の選手と、大阪府泉佐野市が次世代eスポーツプレイヤー育成に取り組む「泉佐野市eスポーツ強化指定選手プログラム」の参加選手が対象です。

ミズノスポーツサービスがeスポーツの教育分野や選手育成において、民間企業と協業するのは今回が初めてです。この連携を通じて、ミズノグループが長年培ってきた運動指導の知見をジュニアeスポーツ選手の育成現場に取り入れ、子どもたちの競技力向上と健康を両立する育成モデルの確立を目指しています。

トレーニング指導の様子

eスポーツにおける身体的課題と育成の必要性

近年、eスポーツではジュニア世代の競技人口が拡大し、競技技術や戦術の選手育成が本格化しています。しかし、プレイヤーの身体面への配慮については、体系的な取り組みが必ずしも十分とは言えない側面があります。長時間の座位や同一姿勢の継続、指先への反復的な負荷、集中力の維持などは、プレイヤーのコンディションと密接に関わっています。適切な身体の使い方を身につけることは、子どもたちが安全に競技を続けるための土台であり、健やかな成長に直結すると考えられています。

このような背景から、NANKAIとeスタジアムは、既存スポーツ分野で培われた身体づくりと運動指導の知見をeスポーツ選手の育成現場に取り入れることを決定。スポーツ分野で豊富な運動指導の実績を持つミズノスポーツサービスの協力を得て、今回のプログラム実施に至りました。

競技力と健康を両立する「トレーニング講座」の特徴

競技力を支える身体づくり

eスポーツには、指先の細かな反復動作、姿勢の維持、長時間にわたる集中の持続など、外からは見えにくい身体的な負荷が伴います。本トレーニングでは、身体を整えることを競技力向上のための構成要素と捉え、子どもたちが自身の身体の状態に意識を向けるきっかけを作り、競技を続けるための土台づくりを目指します。

専門家の知見をeスポーツ育成現場へ

スポーツ指導の専門家が、eスポーツ選手の身体的特性を踏まえたプログラムを設計し、直接指導に当たりました。専門家が現場に立ち、子どもたちが身体を動かして学ぶ機会を作ることで、eスポーツを一つの競技として真剣に向き合う姿勢を育みます。

企業・自治体・専門機関の連携

eスポーツに関わる民間企業(NANKAI/eスタジアム)、自治体(泉佐野市)、スポーツ分野の専門事業者(ミズノスポーツサービス)が連携することで、一社だけでは実現し得ない育成環境の提供が可能になりました。この取り組みをモデルケースとして発展させ、今後、他の地域やチームにも展開できる形を目指しています。

実施されたトレーニングの内容

トレーニングは、ジュニアeスポーツチーム「eLittle Star」所属選手と泉佐野市eスポーツ強化指定選手による交流会の冒頭に実施されました。講師はミズノスポーツサービスの笹倉慎吾氏が務め、eスタジアムなんば本店(ENTER FORCE.36 XR field)で12名の選手が参加しました。

普段のeスポーツ競技とは異なる形で身体を動かす機会として、プレイ時に多く使う指先を動かす体操や、頭と身体を同時に使いながら取り組む運動、フラフープを活用して複数人で協力するトレーニングなど、多様なプログラムが実施されました。参加した選手たちは、講師の指導のもと、声を掛け合いながら各プログラムに挑戦。普段はパソコンなどの機材に向かって競技に取り組むことの多い選手たちが、全身を大きく動かし、チームの垣根を越えて楽しみながらトレーニングに取り組む姿が見られました。

トレーニング中の選手

フラフープを使ったトレーニングの様子

笹倉慎吾氏からは、「子どもが主体となって行う運動や身体を使った遊びは、体力の向上だけでなく、思考力・判断力・表現力を育むことにもつながります。また、身体を動かすことで心身の健康が保たれ、気分転換やストレス解消にも効果があります。子どもの健やかな成長のためには、こうした“運動遊び”の機会を確保することも大切だと感じています」とのコメントがありました。

参加者からの声と得られた成果

参加選手からは、「身体を動かしたことで身体が温まり、プレーにも良い影響があった。普段よりも頭の回転が速くなったようにも感じた」「指のストレッチで指が動かしやすくなった。これからはゲームだけでなく、運動もバランスよく続けていきたい」といった声が寄せられました。

保護者からは、「スポーツとeスポーツは一見すると離れたものに感じるが、今回の体験を通じて、脳と身体の動きがつながっていることを知ることができた。身体のつくりや効果的な動かし方について、スポーツ分野の専門的な知見から直接学べる機会は、とても有意義だと感じた」「運動を取り入れたプログラムを通じて、初対面の子とも自然にコミュニケーションを取りながら、楽しそうに活動している姿を見ることができた。eスポーツだけでは見られない一面が印象的だった」との感想が寄せられています。

このプログラムは、選手自身が身体のことを考えるきっかけとなったほか、選手同士の交流など、普段の活動とは異なる貴重な経験を得る機会となりました。

今後の展望

eスタジアム株式会社 代表取締役社長の加藤寛之氏は、「私たちは、eスポーツを通じて子どもたちの可能性を広げることを使命としています。今回のミズノスポーツサービス様との連携は、競技力向上だけでなく、健康な身体づくりを含めた新しい育成モデルへの挑戦です。今後も企業や自治体との連携を深めながら、子どもたちが安心して学び、成長できる環境づくりを推進してまいります」とコメントしています。

eスタジアム株式会社 加藤寛之 代表取締役社長

関連情報

ミズノスポーツサービス株式会社

ミズノスポーツサービス株式会社のロゴ

ミズノ株式会社の100%出資子会社として、スポーツ施設等の管理運営をはじめ、スポーツスクール、各種運動プログラムやスポーツイベントの企画・運営など、幅広いスポーツサービス事業を展開しています。子どもから高齢者まで幅広い世代を対象に、スポーツや運動に親しむ機会を提供しています。

ジュニアeスポーツチーム「eLittle Star」

eLittle Star 集合写真

大阪・なんばを拠点に活動する、小学生・中学生を対象としたジュニアeスポーツチームです。元プロ選手をはじめとする講師陣がプレー技術や戦術指導を行い、競技力向上のみならず、コミュニケーション能力や協調性、主体性といった人間的成長を重視した教育プログラムを実施しています。挨拶や礼儀、仲間との関わりを通じて社会性やチームワークを育むほか、活動ごとの目標設定と振り返りを通じて、自ら考え、課題を解決する力の育成にも取り組んでいます。また、プレー時間の管理や正しい姿勢の指導、視力への配慮など、安全面・健康面を意識した取り組みも行っています。2026年5月には、大阪市が実施する「大阪市習い事・塾代助成事業」の参画事業者として認定されています。

eLittle Star公式サイト

eLittle Star 練習風景

「泉佐野市eスポーツ強化指定選手」

泉佐野市eスポーツ強化指定選手 集合写真

泉佐野市が次世代を担うeスポーツ選手の育成を目的に、選考会を経て選ばれた選手たちです。プロeスポーツチームによるコーチングをはじめ、健康・身体づくり、オンライン・ICT/AIリテラシー、地域貢献活動など、競技技術にとどまらないさまざまなプログラムを通じて、eスポーツ選手としての成長に取り組んでいます。

泉佐野市eスポーツ強化指定選手 練習風景

eスタジアム株式会社 公式サイト

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