元スピードスケート髙木美帆氏と応用神経科学者・青砥瑞人氏が共催イベント『頂点の、その先へ』を大阪で開催

スポーツ

トップアスリートの経験を「特別な才能の物語」で終わらせない

世界の第一線で挑戦し続けてきた髙木氏の競技生活には、メダルや記録だけでは語りきれない、思考と探究のプロセスが存在します。日々の練習やレースの中で生まれる身体感覚をどのように受け止め、言葉にし、次の一歩へと繋げてきたのか。また、プレッシャーがかかる場面で、何を見つめ、何を手放し、自身の状態をどのように整えてきたのか、といった点が注目されます。

一般的に「ルーティン」「イメージトレーニング」「言語化」と呼ばれる実践も、本人の内側で何が起きているのかを丁寧に辿ると、単なる方法論では捉えきれない奥深さがあります。素晴らしい結果を出し続けた人のやり方をそのまま真似るだけでは、再現性のある学びにはならないと考えられています。

このイベントは、髙木氏の経験を成功談として聞くだけの場ではありません。髙木氏が頂点に立てたのは、その結果の奥に、自身の感覚を観察し、思考を編み直し続けるような力やプロセスがあったからではないか、という視点から、青砥氏が現役時代から続く対話の中で見てきた髙木氏の姿を、応用神経科学の視点から解説します。トップアスリートの実践知を特別な才能や成功談として閉じるのではなく、一人ひとりが自分自身の力を引き出し、育てていくための視点として開いていくことが、このイベントの出発点です。

髙木美帆氏の思考メモ

当日、ともに探究するテーマ

イベント当日は、髙木氏の競技生活や思考のプロセスを手がかりに、青砥氏が脳・神経科学の視点も交えながら、次のような問いが扱われる予定です。

  • 外に向かう好奇心だけでなく、自身の内側へ向かう好奇心とは何か。

  • 「いわゆるルーティン」と、パフォーマンスにつながるルーティンは、何が違うのか。

  • 「イメージトレーニング」において、私たちは何を「イメージ」しているのか。

  • 一瞬の判断を支える、思考の速さ・広がり・咀嚼力。その間、脳では何が起きているのか。

  • 自身の感覚に気づき、言葉にし、次の行動へとつなげる力は、どのように育っていくのか。

  • プレッシャーのかかる場面で、自身の注意や感情をどのように扱ってきたのか。

※内容は変更となる場合があります。

トップアスリートの探究を、子どもたちと社会へひらく

本イベントは、アスリートやスポーツ関係者だけでなく、仕事でより高いパフォーマンスを発揮したい方、自分らしい挑戦との向き合い方を考えたい方、教育や人材育成、これからのアスリート育成に携わる方、子どもや選手の成長を支える立場にある方など、幅広い方々を対象とした学びの場です。

髙木氏の経験を特別な才能や競技成績の物語として閉じるのではなく、人が自分自身を知り、自らの可能性を育てていくための学びとして社会に開いていく。その一環として、小中高生の参加費を無料とし、次世代を担う子どもたちにも、トップアスリートの思考と脳科学に触れる機会が提供されます。

なぜ、この二人なのか

今回の対談は、髙木氏が一度きりのゲストとして招かれ話す場ではありません。髙木氏と青砥氏は、髙木氏の現役時代から数年にわたって対話を重ねてきました。髙木氏は競技生活の最中にも、青砥氏の著書を読み、講演に参加し、自身のパフォーマンスを脳・神経科学の視点から捉え直すことに関心を持ち続けてきました。青砥氏もまた、その対話を通して、結果の奥にある髙木氏の思考や感覚の扱い方、自身の内側へ向かう探究のあり方を見つめてきました。

髙木氏は、2026年の引退会見でも、脳や身体への関心と、そこで得た知見を社会に広めていきたいという思いを語っていました。それは突然のことではなく、現役時代から続けてきた学びと探究の延長線上にあります。本イベントは、その数年来の対話の蓄積から生まれた、二人がともに作り上げる場です。

そして、髙木氏の競技人生から見えてきた「結果ではなく、その結果を生んだ力やプロセス」は、これからのアスリート教育や人材育成をはじめ、人が自身の可能性を育てていくさまざまな場面に応用しうるものです。本イベントは、その射程までを、二人の歩みとともに開いていきます。

髙木美帆氏 コメント

髙木美帆氏のポートレート

「私の体質的に身体能力の向上はいつか頭打ちが来てしまう。けれど、脳の使い方はまだまだブラックホールだ。という思いから脳に興味関心を持つようになりました。結果的に、現役時代の私の最大の武器は、技術や身体能力より、思考力や集中力になったと思っています。それを1つ1つ紐解いていったら何がわかるのか、その好奇心から、応用神経科学者の青砥さんのご協力のもと、自分観察を深めている最中です。

当日は、私の経験をただ話すだけでは面白くない、せっかくなら皆さんと一緒に、神経科学を通して私も学びを深めたいなと思っています。そしてその時間が、これから何かにチャレンジしようとしている人の気づきに繋がれば幸いです。」

青砥瑞人氏 コメント

青砥瑞人氏のポートレート

「すごい人のやり方を真似ても、それだけでは自分の力にはなりません。学ぶ価値があるのは、その結果の奥で何が起きていたか、です。髙木美帆さんと現役時代から対話を重ねるなかで僕が見てきたのは、自分の感覚に気づき、言葉にし、思考を編み直し続ける力でした。でも、僕が本当に解き明かしたいのは、それを可能にしていたものは何だったのか、なぜ彼女はそうあれたのか、という背景です。それは「才能」の一言では片づけられない。そこを脳・神経科学の視点から見ていくことは、これからのアスリート育成や、人が伸びていくあらゆる現場につながっていくはずです。当日は、頂点の“その先”にあるものを、皆さんと一緒に探していけたらと思います。」

イベント概要

DAncing Einstein × 髙木美帆 共催イベント
『頂点の、その先へ / 人間の脳とパフォーマンス』

開催日時

2026年7月26日(日)14:00〜16:00

会場

大阪医専(大阪市北区大淀中1丁目10−3)

プログラム

  • 14:00〜14:30 第1部|髙木美帆

    • 競技人生で大切にしてきた考え方と、その背景にある思考や感覚を、本人の言葉で語ります。
  • 14:30〜15:30 第2部|青砥瑞人

    • 髙木氏の語りを受け、その結果の奥にあった思考・感覚・自己観察のプロセスや、パフォーマンスを支える脳の働きを、青砥氏が応用神経科学の視点から紐解きます。現役時代から続く二人の対話を土台に、「結果だけでは語れない髙木氏の力」を読み解きます。
  • 15:30〜16:00 第3部|Q&A

    • 参加者からの問いをもとに、髙木氏と青砥氏がさらにテーマを深掘りします。体験と科学が交わる時間です。

※プログラム内容・時間は変更となる場合があります。

参加費

  • 大人一般 5,000円

  • 大学生 3,000円

  • 小中高生 無料

共催

株式会社DAncing Einstein / 髙木美帆

協賛

髙松建設株式会社

イベント詳細・お申込み

Peatixイベントページ:
https://brain-performance-01.peatix.com
(申込受付は7月23日(木)23:59まで)
※定員に達した場合は、締切前に受付を終了する場合があります。

本イベントの参加に関するお問い合わせ

以下のフォームより、お問い合わせ内容をご入力のうえ、送信してください。確認後、担当者よりメールにてご連絡いたします。
URL(Googleフォーム):
https://forms.gle/pySFhm69QxzVv82G8
※会場となる大阪医専へのお問い合わせはご遠慮ください。

登壇者プロフィール

髙木美帆

元スピードスケート日本代表。2026年に現役引退。オリンピックで夏季・冬季を通じ日本女子最多となる通算10個のメダルを獲得した金メダリストであり、女子1500m世界記録保持者です。

青砥瑞人

株式会社DAncing Einstein代表取締役。応用神経科学者。日本の高校を中退後、米国UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)神経科学学部を2012年に飛び級で卒業。2014年にDAncing Einsteinを設立しました。脳・神経科学の知見を、医療だけでなく人の成長やウェルビーイングに応用する「応用神経科学」の領域を切り拓き、NeuroEdTech®/NeuroHRTech®という分野を開拓、複数の特許を保有しています。著書に『BRAIN DRIVEN』『4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中』などがあります。

青砥瑞人氏の著書「BRAIN DRIVEN」
青砥瑞人氏の著書「4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中」
青砥瑞人氏の著書「HAPPY STRESS」
青砥瑞人氏の著書「自律する子の育て方」

株式会社DAncing Einsteinについて

DAncing Einsteinのロゴ

DAncing Einsteinは、神経科学を軸に「人の成長とウェルビーイングの進化」の探究・実践を続けるチームです。世界最先端の研究知をはじめ、心理学や行動科学などの科学的知見、哲学・禅・歴史的叡智、現場での実践知まで多領域の知を統合し、人間理解と成長を支える独自の理論・アルゴリズムを創出しています。

また、企業・教育・自治体・スポーツなど多様なパートナーとともに、「人がよりよく育つ学びや体験」を形にする横断的なプロジェクトを共創。学びの設計、講義プログラム、プロダクト開発、空間デザイン・アートなど、多様な形で展開しています。

  • 代表者:代表取締役 青砥瑞人

  • 設立年:2014年

  • 所在地:東京都中央区銀座7-15-8-406

  • URL:https://www.da-einstein.com

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