ウルトラマラソンとは
ウルトラマラソンは、フルマラソン(42.195km)を超える距離を走る競技です。中でも「星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン」は、日本屈指の標高差を持つ高原コースとして知られ、ランナーからは“東の横綱”と呼ばれています。この大会は、「いつかは野辺山を走ってみたい」という憧れを抱く初挑戦のランナーから、何度も完走を重ねてきたベテランランナーまで、多様な挑戦者が集う場として歴史を重ねてきました。


大会ホームページはこちら: https://www.r-wellness.com/nobeyama/
地域に支えられる「野辺山らしいおもてなし」
コース上の給水所では、爽やかなエメラルドグリーンのウェアを着用したスタッフがランナーを迎えました。南牧村、小海町、北相木村、南相木村、川上村といった地域全体で大会を支える体制が築かれ、給水所や沿道では多くの住民から温かい声援が送られました。

野辺山高原ならではの給食品も大会を彩りました。蕎麦をはじめ、地域特産品など、この土地ならではの味わいが並び、長い距離に挑むランナーたちを後押ししました。
若い世代の挑戦を後押しする「U25」
25歳以下を対象とした「U25」カテゴリーにも、多くの若いランナーが参加しました。今大会のU25カテゴリー参加者数は、100km種目30名、68km種目9名、42km種目12名の計51名に上り、若い世代による挑戦が年々広がりを見せています。

100km男子U25では内堀柊選手が10時間43分24秒で優勝し、女子は阿部美香選手が12時間44分22秒でフィニッシュしました。68km男子U25は柿沼未來選手が7時間36分32秒で優勝し、女子は番場美祐選手が7時間21分49秒でトップフィニッシュを果たしました。42km男子U25では辰巳太一選手が3時間37分02秒で優勝しました。「いつか野辺山を走りたい」という憧れから挑戦を始める若いランナーも増えており、本大会では世代を問わず挑戦できる環境づくりを継続しています。
積み重ねた挑戦を称える「ユプシロン」「デカフォレスト」
長年にわたり本大会へ挑戦を続けるランナーを称える「ユプシロン」「デカフォレスト」の認定も実施されました。野辺山高原ウルトラマラソンでは、一度の完走だけでなく、“走り続けること”そのものを称える文化が根付いています。100km種目を10回完走で認定される「デカフォレスト」、20回完走で認定される「ユプシロン」は、多くのランナーにとって憧れの称号の一つです。過酷なコースへ繰り返し挑戦し続けるランナーたちの存在も、この大会を象徴する大切な風景の一つとなっています。

今年は、「ユプシロン」として岩切秀二さんと南雲忠彦さんの2名が認定され、「デカフォレスト」には30名が認定されました。
前日イベントも地域を楽しむ時間に
大会前日には、「野辺山キラキラ☆ちびっこマラソン in 国立天文台」が開催され、総勢約100名以上の参加者が集まり、多くの親子連れの笑顔が会場に広がりました。さらに、【プレイベント】「NOBEYAMA わんRUN」も初開催され、愛犬とともに野辺山高原を楽しめる新たな取り組みとして実施されました。このイベントは今後もウルトラマラソンのサブイベントの一つとして、地域と連携しながら展開を広げていく予定です。

本大会では、レース当日だけでなく、“地域で過ごす時間そのもの”を楽しめる場づくりにも取り組んでいます。
「うるとらフェスティバル」に300人以上が来場
大会前日に開催された「うるとらフェスティバル」には、300人を超える来場者が集まりました。地元・南牧中学校吹奏楽部による演奏で幕を開け、その後はよしもと芸人3組によるステージで会場が盛り上がりを見せました。メインコンテンツとなる攻略トークショーには、野辺山で100kmを26回完走した“ユプシロン”ランナーが登場し、翌日のレースへ向け、多くのランナーが熱心に耳を傾ける様子が見られました。最後に行われた抽選会では、地域特産品やウルトラマラソン出走権などが贈られ、前日から会場全体が一体感に包まれました。

各種目の上位入賞者について
今大会も、標高差の大きい野辺山高原ならではの厳しいコースを舞台に、各種目でハイレベルなレースが繰り広げられました。

100km男子では、大塚良軌選手が7時間58分07秒で優勝し、8時間を切る力走で“東の横綱”と呼ばれる野辺山高原の頂点に立ちました。100km女子では、佐野亜友美選手が8時間52分52秒で優勝し、歴代でも上位に入る好タイムでのフィニッシュとなりました。
68km男子は板垣辰弥選手が4時間23分24秒で優勝し、女子は田中里奈選手が6時間30分55秒で優勝しました。
42km男子は葛窪千晴選手が2時間52分27秒で優勝し、女子は村松夏子選手が3時間56分27秒で頂点に立ちました。
また、各カテゴリーではU25世代のランナーたちも健闘し、若い世代の挑戦が年々広がりを見せています。
速報記録はこちら: https://www.r-wellness.com/nobeyama/news/260517/

大会からのメッセージと今後の展望
本大会は、長い距離への挑戦だけでなく、野辺山高原の自然や開催地とのつながりを感じられる場として歩みを重ねてきました。夜明け前の星空、厳しいアップダウン、地域の声援、そしてゴールの達成感。野辺山には、タイムや順位だけではない“記憶に残る体験”があります。

前日イベントについても年々参加者が増加しており、大会当日だけに留まらない、“走ることを通じた時間”が少しずつ広がりを見せています。社会において世代構成や環境が変化していく中で、ウルトラマラソンという場を通じて、地域外の方だけでなく、地元に暮らす幅広い世代の方々にも、改めてその土地の豊かさを実感していただける機会になることが期待されます。今後も本大会は、地域とともに歩みながら、多くのランナーに挑戦と交流の場を提供していくとのことです。
次回大会について
本大会は、今後も地域とともに継続開催に向けた準備を進めていくとしています。次回の「第33回 星の郷八ヶ岳野辺山高原ウルトラマラソン」は、2027年の開催を見据え、関係各所と調整を進めているとのことです。詳細が決定次第、大会公式サイトにてお知らせされる予定です。次回も野辺山高原の地で多くのランナーと出会えることが楽しみです。


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