「食い尽くし系」から自覚した生活への無頓着さ
2023年頃からSNSで話題になった「食い尽くし系」という言葉。家族や友人とシェアする料理を独り占めする人を指すこの言葉に、本書の著者である川内イオさんは自身を重ね合わせ、疑問を抱きました。ノンフィクション作家の妻と娘との三人暮らしの中で、食卓でのちょっとした気遣いを始めたところ、妻から「どんどん食べちゃうから、いつも焦って食べていた」という言葉を聞き、自身の生活への無頓着さを自覚します。
45歳を目前に、体重増加、友人の死、お金のトラブルといった出来事を振り返り、人生後半の生き方を見直すことを決意。炊事、洗濯、掃除、片付け、お金の管理といった避けてきた家事の全てを学び、家族に胸を張れる自分になりたいという思いから、この生活改革が始まりました。
45歳からの大人の家庭科入門
「めんどうくさい」「苦手」といった理由で避けてきた家事の数々に、川内さんは45歳で一念発起し、挑戦します。右も左も分からない状態から、各分野のプロフェッショナルたちの力を借りて、料理、洗濯、片付け、お金の管理を学び直していく過程が本書には綴られています。

料理への挑戦:45歳で初めての煮魚
料理では、45歳にして初めて煮魚の作り方を教わり、恐る恐る挑戦する様子が描かれています。料理の師匠であるレストランオーナーのしおりさんは、「まずはレシピ通りに作ることが一番。最初からアレンジを加えると、うまくいかないんです。あとは、とにかく、楽しく作ること。それが食べてくれる人に伝わるからね」と語ります。プロたちの教えは、家事のノウハウだけでなく、人生を導く金言のようにも感じられます。

洗濯、片付け、お金の管理も
汚れや臭いといった洗濯物の悩み、モノにあふれた部屋の片付け、そして最大の難敵であるお金の管理にも、川内さんは果敢に挑みます。片付けでは「コツはたったひとつ、全部出す!」という具体的なアドバイスが紹介され、お金の管理では「何のために、いくら貯めるのか?」という本質的な問いに向き合います。


プロたちの教えと日々の実践を通して、川内さんの生活は少しずつ、しかし確実に変化していきます。
今すぐマネできる生活改革エッセイ
本書では、川内さんが取り組んだ生活改革の具体的なノウハウが細かに紹介されています。頭で考えるだけでなく、「まずはやってみる」という具体的な行動から始めることの重要性が示されており、読者もすぐに実践できるヒントが満載です。
川内さんは、新しいことを始めたい人、現在の自分に胸を張れずにいる人に対し、「包丁を持とう。きれいに洗濯しよう。部屋を片付けよう。小さな貯金を始めよう」と呼びかけます。これは、中年期の生活改善の記録であり、同じような悩みを持つ人々へのエールとなるでしょう。
ノンフィクション作家であり、川内さんの妻である川内有緒氏も、「『大人の家庭科』を全男性の必修科目に!そうしたら家庭も世の中も平和になる、とわりと本気で思います。」と推薦コメントを寄せています。
目次
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はじめに
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第1章 45歳、初めて煮魚を作る
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第2章 きれいに洗うことは、大切に着ること
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第3章 片付けをして、見えたもの
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第4章 難敵・お金の管理に挑む
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終章 確かにつかんだ手ごたえ
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おわりに
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著者略歴
著者略歴
川内イオ(かわうち・いお)氏は、1979年生まれの稀人ハンターです。「世界を明るく照らす稀な人」を取材し、多彩な生き方や働き方を世に広く伝える活動をされています。2023年3月からは「稀人ハンタースクール」を開校し、稀人の発掘を加速させています。
著書には『農業新時代』(文春新書)、『ウルトラニッチ 小さな発見から始まるモノづくりのヒント』(freee出版)、『1キロ100 万円の塩をつくる: 常識を超えて「おいしい」を生み出す10 人』(ポプラ新書)、『稀食満面 そこにしかない「食の可能性」を巡る旅』(主婦の友社)などがあります。
書籍概要

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書名:煮魚をつくったら、人生の悩みがじわじわ消えた 45歳からの大人の家庭科入門
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著者:川内 イオ
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発売日:2026年9月16日
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判型:四六判
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頁数:248ページ
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定価:1,870円(税込)
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発行元:株式会社大和書房


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