Z世代の57%が位置情報共有に「監視」を実感 – Fiom合同会社「Z-SOZOKEN」が実態調査

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Z世代、位置情報共有で「監視」を実感 – 半数以上が心理的負担を経験

Fiom合同会社が運営するZ-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)は、全国のZ世代(18歳〜24歳)418名を対象に「Z世代の位置情報共有についての実態調査」を実施し、その結果を発表しました。この調査は、スマートフォンの位置情報共有アプリがもたらす安心と便利さの裏側にある、Z世代の複雑な心理や人間関係への影響を明らかにすることを目的としています。

Z世代の位置情報共有に関する実態調査

位置情報共有アプリの利用実態と利用開始のきっかけ

調査によると、Z世代の48%が現在も位置情報共有アプリを利用しています。「常時利用している」が16%、「特定の相手・外出時のみ利用している」が32%です。一方で、52%は「以前は利用していたが、現在はやめた」と回答しており、利用が継続しないケースも半数を超えています。

利用を開始した最大のきっかけは「防犯・安全のため」が37%で最も多く、次いで「友人からの招待・誘い」が25%、「待ち合わせを便利にするため」が22%でした。安全や利便性を求めて利用が始まるものの、その後の意識には大きな変化が見られます。

位置情報共有アプリ利用状況

「監視」と感じるZ世代の心理とストレス

位置情報共有に対する意識では、54%が「位置共有で自由が制限される」と感じ、同じく54%が「愛情より監視の側面が強い」と共感しています。さらに、50%が「常に見られる感覚がストレスになる」と回答しており、安全や安心のための共有が、心理的な負担へと変わる可能性があることが示されました。

監視と束縛についての尺度の調査

また、57%のZ世代が、位置情報共有を通じて自分の生活が他人から「監視されている」と実感しています。「非常に強く感じる」が17%、「やや感じる」が40%に上ります。

位置情報アプリを通じて、自分の生活が他人から「監視されている」とどの程度感じますか?

人間関係への影響:「つかなくてもいい嘘」と喧嘩の経験

位置情報アプリの存在が、Z世代の人間関係にも影響を与えている実態が明らかになりました。40%が「つかなくてもいい嘘」をついた経験があり、その内訳は「たまにある」が27%、「一度だけある」が8%、「頻繁にある」が5%です。居場所が見えることで、自由な行動を隠すための嘘が生まれていると考えられます。

位置情報アプリがあるために、つかなくてもいい嘘をついたことがどのくらいありますか?

さらに、26%が位置情報アプリが原因で友人や恋人と喧嘩になった経験があると回答しています。これは、位置情報を確認できることが必ずしも信頼関係の強化につながるわけではないことを示唆しています。

位置情報アプリが原因で、友人や恋人と喧嘩になった経験はありますか?

プライバシー意識とデジタルストーキング

Z世代の81%が自分の位置情報を「個人のプライバシー」として捉えています。「やや個人のプライバシー」が65%、「守るべき個人のプライバシー」が16%でした。位置情報を共有していても、自由に閲覧されて良い情報とは考えていないことが分かります。

あなたは「自分の位置情報」をどのようなものだと考えていますか?

また、気になる人や元恋人を1日に何度もチェックする、いわゆる「デジタルストーキング的行動」を現在行っている人は合計31%に上ります。「毎日何度もチェック」が13%、「たまにチェック」が18%でした。確認できる環境が、相手の行動を追い続ける習慣につながる可能性も指摘されています。

特定の相手(気になる人や元恋人等)を1日に何度もチェックする行動(デジタルストーキング的行動)をどのくらい行いますか?

調査所長からのコメントと今後の課題

Z-SOZOKEN所長の竹下洋平氏は、今回の調査結果について、「防犯や安全を理由に始めた位置情報共有が、監視の感覚へ反転していることが最も象徴的でした」とコメントしています。便利さと安心、監視と束縛が位置情報共有の中で同時に存在し、見えない時間に意味を求めたり、返信の遅れや共有停止が疑いや不安につながるケースもあると分析しました。

「つかなくてもいい嘘」の経験は、不誠実さだけでなく、自分の行動を自分で決める余白を守ろうとした結果である可能性も示唆されています。また、Z世代の81%が位置情報を個人のプライバシーと捉えていることから、サービス提供側は24時間共有を前提としない設計や、共有する相手、期間、目的を細かく選び、いつでも停止できる選択肢の提供が重要であると提言しています。

「位置情報共有は愛情の証明」という空気を生まず、共有する自由と共有しない自由の両方が尊重される関係性を築くことが、安心できるデジタルコミュニケーションにつながるとの見解が示されました。

Z-SOZOKEN所長 竹下洋平氏

調査レポートの詳細と関連情報

本調査レポートの完全版(全33ページ)は、無料でダウンロードできます。共有相手、利用目的、確認頻度、ゴーストモード、嘘、喧嘩、共有疲れ、プライバシー、監視意識などが多角的に分析されており、位置情報共有サービスの設計や安全対策、若年層向けコミュニケーションに活用できる示唆が収録されています。

Fiom合同会社は、Z世代当事者で構成されたクリエイティブカンパニーであり、Z世代の視点を活かしたマーケティングリサーチ、戦略設計から企画立案、制作、運用までをワンストップで支援しています。Z世代マーケティングや顧客理解に課題を感じている企業は、以下のリンクからサービス資料をダウンロードできます。

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