「デジ・タクセル」提供の背景
1. スマートフォン・SNSの普及による「デジタル現役世代」の登場
総務省の調査によると、2024年にはスマートフォンの世帯保有率が90.5%に達し、日常生活に不可欠な情報端末となっています。SNSも幅広い年代に浸透しており、家族や友人との連絡、仕事、趣味、情報収集など、多岐にわたる場面で利用されています。
こうした「デジタル現役世代」のスマートフォンやアカウントには、写真、動画、メッセージ、検索履歴、位置情報、サブスクリプション契約、金融情報、そして生成AIとの対話履歴など、従来の遺品とは異なる性質を持つ膨大なライフログが蓄積されています。
2. 独自調査で明らかになった「死後のデータ消去」へのニーズ
実施された独自調査では、自身に万が一のことがあった際、家族や他人に「見られたくない」「削除してほしい」デジタルデータが「ある」と回答した人は約65%に上りました。特に「メッセージアプリのトーク履歴(約43%)」「Webサイトの閲覧・検索履歴(約44%)」に加え、近年では「生成AIとのチャット履歴(22%)」を整理したいという、現代特有のニーズも確認されています。

データの削除自体は、端末や各種サービスの機能を使って行える場合もありますが、家族に遺すべき情報と、見られたくない情報を細かく分けるのは容易ではありません。また、死後に実行される設定や自動削除機能は、生前に結果を確認しづらいという課題も存在します。
3. 進みにくい「デジタル終活」の実態
同じ調査では、見られたくないデータの処分について、約64%が「特に対策はしていない」と回答しています。多くの人がデジタル遺品整理の必要性を感じながらも、「何から手をつければよいかわからない」「家族に見せる情報と見せたくない情報をどう分ければよいかわからない」といった理由から、実際の対策に踏み切れていない状況がうかがえます。

4. 遺品整理の現場から見えた生前整理の重要性
これまで、遺族からの依頼を受け、故人のPCやスマートフォンの解析、暗号資産を含むデジタル資産の復旧支援などが行われてきました。しかし、近年のデバイスはセキュリティ機能が高度化しており、死後にロック解除やデータ確認を行うことが難しいケースも増えています。必要な情報にアクセスできず、相続手続きや契約解約に支障が生じることも少なくありません。
こうした現場の課題を踏まえ、本人が元気なうちに「遺す情報」と「消す情報」を整理し、万が一の際にその意向を反映できる仕組みが必要であると考えられ、このサービスの開発に至ったとのことです。
「デジ・タクセル」が支援する“3大デジタル遺品”
「デジ・タクセル」では、特に整理が難しい以下の3領域を中心に支援が提供されます。
1. スマートフォン・PC(端末内データ)
端末内の写真、動画、文書、閲覧履歴、位置情報履歴、アプリ内データなどを確認し、本人の意向に沿って、遺す情報と削除する情報の整理が支援されます。必要に応じて、特定の情報のみを引き継ぐ設計についても相談が可能です。
2. SNS(人間関係のログ)
SNSアカウント、メッセージ履歴、DM、投稿内容について、本人の希望に応じた整理方針を事前に定めます。アカウントの削除、特定のメッセージ履歴の整理、死後のお知らせ投稿の代行など、各サービスの仕様や規約の範囲内で対応が支援されます。
3. 生成AI(思考のログ)
生成AIとのチャット履歴には、悩み、アイデア、仕事上のメモ、個人的な相談など、本人の内面に近い情報が含まれる場合があります。「デジ・タクセル」では、こうした生成AIとの対話履歴についても、本人の意向に基づき、確認・整理・削除方針の策定が支援されます。
プライバシー保護だけでなく、家族への継承も支援
「デジ・タクセル」は、データを消すためだけのサービスではありません。本人のプライバシーを守りながら、遺族の生活や手続きに必要な情報を適切に引き継ぐことを重視しています。
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資産情報の継承
銀行、証券会社、暗号資産取引所、保険、その他金融機関など、資産に関わる情報を整理し、必要な範囲で家族へ伝達できるよう支援します。 -
サブスクリプション・契約情報の整理
故人が契約していたサブスクリプションサービスやオンラインサービスを把握し、解約・停止に必要な情報の整理を支援します。これにより、遺族が不要な支払いを継続してしまうリスクの軽減につながります。 -
パスワード・端末情報の橋渡し
スマートフォンやPC内の情報を整理した上で、必要なパスワードやアクセス情報を、本人が指定した方法で家族へ伝える仕組みを整えます。
「デジ・タクセル」サービス概要
「デジ・タクセル」は、本人が元気なうちに専門家とともに「残す情報」と「消す情報」を整理し、万が一の際にその意向を反映できるよう備える予約型のデジタル終活サービスです。
詳細なサービス内容、対応範囲、料金、申し込み方法については、下記公式サイトで確認できます。
専門家からのコメント
終活・相続コンサルタント 田和 真由美 氏

多くの終活相談を受ける中で、近年最も切実な悩みとなっているのが「デジタルの後始末」だと述べられています。家族に負担をかけたくない一方で、自分だけのプライバシーは守り切りたいという「デジタル現役世代」の切実な本音に対し、当事者の気持ちに寄り添った形でサポートしてくれる専門家の存在は非常に心強いと感じられるでしょう。
これまでの遺品整理は家族が手探りで行うものでしたが、デバイスの高度化によりそれも限界を迎えています。元気なうちに専門家の知見を借りて、残すものと消すものを自ら決めておくことは、現代における最大の「家族への思いやり」と言えるでしょう。
単にデータを消去するだけでなく、大切な資産情報や「想いのバトン」を家族へ確実に届け、亡くなった後もその方の尊厳を守り続けられる点、そして相続手続きの負担を減らすという「現実的な課題」と、大切な人へ想いを届けるという「気持ちの部分」の両面をサポートできる点が、このサービスの大きな魅力であるとコメントされています。
弁護士 坪内 清久 氏

相続実務の現場において、デジタル資産の扱いは極めて困難な課題であると指摘されています。ネット銀行や暗号資産などの価値ある情報がロックされたデバイスの中に埋没し、法的な権利はあっても技術的に継承できない「資産の消失」が多発している現状があります。
「デジ・タクセル」は、デジタルフォレンジックという高度な技術を基盤に、本人のプライバシー(消去の遺志)と遺族の権利(情報の継承)を実現する、非常に堅実な仕組みであると評価されています。デジタルの幕引きを支援するこのサービスは、トラブルを未然に防ぎ、故人の尊厳を守るための強力なソリューションとなり、ひいては『資産の消失』を防止することができると確信しているとのことです。
代表者メッセージ
株式会社GOODREI 代表 末吉 謙佑 氏

長年、デジタル遺品整理の現場で、遺された家族の困惑や、故人が守りたかったであろうプライバシーの問題に向き合ってきたとのことです。デバイスの進化により、死後にすべてを整理することには限界があると感じており、「デジ・タクセル」を通じて、デジタル現役世代が自分の意思で「遺すもの」と「消すもの」を備え、家族も安心できる新しいデジタル終活の形を広げていきたいと語られています。


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