proteanTecsとメガチップスが協業、次世代LSI設計の健全性と性能管理を強化

テクノロジー

協業の目的と具体的な内容

今回の協業は、AIや高性能電子システムに使用される先進的なASICおよびLSI設計を対象としています。開発、製造、そして市場投入後の実運用に至るまで、シリコン内部の状態を詳細に可視化することを目指します。proteanTecsのオンチップ・モニタリング・ソリューションとソフトウェア・アプリケーションは、メガチップスの顧客に対して、開発段階から製品導入後まで具体的な対策につながるシリコン内部の知見を提供します。

これにより、以下のメリットが期待されます。

  • 製品立ち上げの迅速化

  • 高度な電力・性能管理

  • 信頼性の向上

  • 市場投入後の安定した動作とその予測性の向上

また、実際のワークロードに応じて消費電力を動的に削減するproteanTecsのAVS Pro™アプリケーションも、この協業に含まれています。

両社のコメント

株式会社メガチップス ハードウェア事業本部 第1ハードウェア事業部長兼執行役員の天宮泰氏は、proteanTecsとのMOU締結について、「メガチップスが長年培ってきたDesign for Test(DFT)ソリューションと、proteanTecsのディープデータ解析を融合することで、従来のDFTフローを抜本的に進化させることができます」と述べています。さらに、「AI、エッジコンピューティング、先端エレクトロニクスの発展に伴い、性能、効率、信頼性に対する要求が一段と高まる中、システム企業には、実際の処理負荷や動作環境のもとでデバイスがどのように振る舞うのかを把握し、設計や運用の判断に活かせる情報がこれまで以上に求められています」とし、今回の協業がASIC設計サービスのさらなる差別化と、顧客の開発リスク低減、市場投入までの期間短縮に貢献するとの見解を示しました。

proteanTecs Japan ゼネラルマネージャーの⼩嶋範孝氏は、メガチップスの30年以上にわたるシステムLSI開発経験と技術力を評価し、「proteanTecsのモニタリングおよび解析技術をメガチップスのシステムに組み込むことで、お客様は実際のシリコンの挙動をより詳細に把握し、電力、性能、熱に関する目標に合わせて設計を最適化できるようになります。その結果、高い歩留まりと信頼性、優れた電力効率を備えたデバイスの実現につながります」とコメントしています。

協業がもたらす意義と将来性

この協業は、特に先進的なASICおよびCo-Packaged Optics(CPO)設計において、製品ライフサイクル全体を通じた歩留まりの最適化と極めて高い信頼性を実現するための重要な枠組みを構築するものです。次世代エレクトロニクスのライフサイクル全体を通じたモニタリングを高度化していくという両社共通の取り組みは、顧客が複雑化するシステムを適切に管理し、リスクを低減するとともに、製品の長期的な価値を高めるために必要な可視性を提供することでしょう。

proteanTecsについて

proteanTecsは、先端エレクトロニクス向けに、製品のライフサイクル全体を通じた健全性および性能管理(Lifecycle Health and Performance Management)を提供するリーディングカンパニーです。AI、データセンター、自動車、通信、モバイル分野の世界的な大手企業に採用されており、製造段階から市場投入後の実運用まで、製品の状態を詳細に可視化するとともに、将来の変化を予測するための知見や、実運用中の制御につながる情報を提供しています。オンチップ・モニターを組み込んだHardware Monitoring Systemを基盤として、リアルタイムのデータを生成し、シリコン内部での制御、高度なデータ解析、テレメトリを活用したソフトウェア・アプリケーションを実現することで、品質、電力効率、性能、信頼性をより高い水準へと引き上げています。2017年に設立され、本社はイスラエルにあり、日本、米国、インド、台湾、韓国にも拠点を展開しています。

詳細は、proteanTecsのウェブサイトをご覧ください。

コメント