レースの展開とティクタム選手の戦略
予選6番手からスタートしたティクタム選手は、ピットブーストとアタックモードを早期に活用する積極的な戦略を選択しました。これにより、ピットストップ後には実質的なレースリーダーとして浮上しました。一方、デニス選手はレース終盤の29周目に50kWの四輪駆動ブーストを駆使し、キャシディ選手とティクタム選手を相次いでオーバーテイクして首位を奪還しました。
しかし、勝負は最終ラップまでもつれ込みました。最終シケイン手前の最終コーナーで、エネルギーマネジメントを強いられたデニス選手が早めにアクセルを緩めた瞬間、ティクタム選手はこれを見逃さずオーバーテイクに成功。そのままトップでチェッカーを受け、今季最少タイム差での決着となりました。
チャンピオンシップ争いの変動
このレースは、ドライバーズランキングにも大きな影響を与えました。ランキング首位だったポルシェ フォーミュラ Eチームのパスカル・ヴェアライン選手が、ジャガーTCSレーシングのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ選手との接触によりリタイア。この結果、4位でフィニッシュしたジャガーTCSレーシングのミッチ・エヴァンス選手が144ポイントを獲得し、ランキング首位に浮上しました。ヴェアライン選手は141ポイントで2位となっています。ジェイク・デニス選手も18ポイントを獲得し、タイトル争いに再び名乗りを上げています。
チームランキングでは、ジャガーTCSレーシングがポルシェとの差をさらに広げ、リードを堅固にしています。一方、マニュファクチャラーズランキングではポルシェがポイント差を縮めています。
ドライバーズコメント
ダン・ティクタム選手(クプラ・キロ)
ティクタム選手は、「チームのみんなに心から感謝したいです。今シーズンは自分のキャリアの中でも最も厳しいシーズンの一つでしたが、今日はすべてが完璧にはまりました。レース前の準備が非常に良く、自分が取りたかった戦略を実行できたことが結果につながりました」と語りました。また、最終ラップのオーバーテイクについては、「デニス選手がエネルギーを節約するために早めにアクセルを戻さなければならなかった隙を突くことができました。シンプルなオーバーテイクでしたが、その可能性は頭の中にありました」と振り返りました。来季の所属先が決まっていない状況に触れ、「Formula Eに残るべきだということを証明するために、これ以上何をすればいいのか分からないくらいです。GEN4時代にもこのシリーズで戦えることを願っています」と強い意欲を示しました。
ジェイク・デニス選手(アンドレッティ)
デニス選手は、「ダン、おめでとう。本当に素晴らしいレースでした。チームの戦略も見事でしたし、彼自身も完璧に実行しました」とティクタム選手を称えました。自身のレースについては、「終盤まではほぼ完璧なレースでしたが、最後にエネルギーが尽きてオートカットが作動してしまい、ダンを避けるためにラインを変えざるを得ませんでした。勝てるレースだったと感じているだけに悔しいですが、ポールポジションを獲得し、2位で終えられたことを考えれば悪くない一日だったと思います。タイトル争いにも完全に戻ってくることができました」とコメントしました。
ニック・キャシディ選手(シトロエン・レーシング)
キャシディ選手は、「正直に言うと、今夜表彰台でレースを終えられたことは、とても複雑な気持ちです。それでも、本当に素晴らしい結果だったと思います。チームはフリー走行1回目から素晴らしいマシンを用意してくれましたし、戦略も完璧でした」と語り、チーム代表の故シリル・ブレイズ氏を追悼する意味でも、この表彰台が特別な意味を持つことを示唆しました。
その他のトピックス
故シリル・ブレイズ氏への追悼
第14戦は、シトロエン・レーシングのチーム代表を務めた故シリル・ブレイズ氏の訃報を受け、Formula Eコミュニティ全体でその功績とレガシーに敬意を表する週末となりました。レース開始前には黙とうが捧げられ、多くの関係者がブレイズ氏を追悼しました。
アンドレッティとLiberty Walkの特別カラーリング
東京での初開催となるナイトレース・ダブルヘッダーを記念し、アンドレッティは日本のカスタムブランドLiberty Walkとコラボレーションした特別仕様のカラーリングを披露しました。Liberty Walkを象徴する「LB-Works」スタイルから着想を得たクロームブルーのカラーリングは、東京湾岸の夜景の中で際立つデザインとして注目を集めました。
日産、GEN4時代よりアンドレッティへパワートレイン供給
日産は、ABB FIA Formula E世界選手権のGEN4時代より、アンドレッティへパワートレインを供給することを正式発表しました。この複数年契約により、フォーミュラEを代表する2つのブランドが次世代マシン開発に向けた強力な技術提携を築くことになります。
Formula E × SHOTOPOP × New Era 東京E-Prix限定キャップ
2026 TDK Tokyo E-Prixの開催を記念し、SHOTOPOPがフォーミュラEの「e」ロゴをネオンカラーの錦鯉として再解釈したアートワークを制作。このデザインを採用したNew Era限定キャップが誕生し、Formula E公式オンラインストアにて販売されています。
放送情報と今後の展望

2026 TDK Tokyo E-Prixの第15戦は、本日7月26日(日)に東京で開催されます。その後、2025/26シーズン最終ラウンドとなるロンドン大会(2026年8月15日・16日)を迎えます。
ファンの皆様は、お住まいの地域での放送情報を公式サイトで確認できます。
日本国内では、J SPORTSとBSフジで放送予定です。放送日時など詳細は各ウェブサイトでご確認ください。
「TOKYO GX ACTION」との連携と持続可能性への取り組み

東京都は、2050年のゼロエミッション東京の実現に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みを加速しており、東京大会はこの「TOKYO GX ACTION」プロジェクトと連携しています。このプロジェクトは、都民一人ひとりがGXを理解し、行動を変えていくことを目指し、年間を通じて最新のGX技術などを広く発信しています。
フォーミュラEは、モータースポーツの次なる進化を体現する世界初のオール電動レースシリーズとして、持続可能性を重視しています。B Corp認証を取得した世界で初めてかつ唯一のスポーツであり、創設以来カーボン・ネットゼロを達成しています。2026 TDK Tokyo E-Prixでは、ナイトレース用の照明設備を含むレース運営に使用される電力は、従来のディーゼル燃料の代替となる植物由来燃料であるHVO(水素化脱揮発性植物油)によって発電される予定です。HVOの使用により、CO₂排出量を大幅に削減できるという利点があります。
ABB FIAフォーミュラE世界選手権やTokyo E-prixの最新情報は、フォーミュラE東京大会公式Xアカウントの他、新たに公開したフォーミュラE公式日本語サイトでも発信されています。
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トップページ: https://www.fiaformulae.com
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Tokyo E-prix 公式日本語サイト: https://jp.fiaformulae.com


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