NTTドコモビジネスとAirlinqが戦略的提携、グローバルIoTの複雑性を解消
NTTドコモビジネス株式会社とグローバルIoTソリューションを展開するAirlinq Inc.は、通信規制国を含む世界各国でのIoTサービス展開を可能にする戦略的パートナーシップを締結しました。この提携は、これまで各国固有の通信規制や要件によって分断されがちだったIoTの通信環境を統合し、グローバルでのIoTビジネスにおける大きな障壁である「規制対応の複雑性」を解消することを目的としています。
グローバルIoT展開における課題
近年、自動車や建設機械などのモビリティ業界を中心に、IoTデバイスやサービスを活用したグローバル事業展開が加速しています。しかし、各国・地域には独自の通信規制やライセンス制度が存在し、特に通信規制国では長期ローミングや恒久的なサービス提供が制限されることがあります。これにより、グローバル展開においては、現地通信キャリアや規制当局との技術的・法務的な連携が不可欠となり、対応の複雑化が課題となっていました。
パートナーシップの概要
本パートナーシップでは、両社の技術基盤と知見を組み合わせることで、中東地域をはじめとする通信規制国を含む世界各国・地域において、国や通信キャリアごとに分断されがちな通信環境や運用を一元的に管理する仕組みを提供します。これにより、企業は複数国・複数キャリア環境においても「1つのプラットフォーム」と「1つの運用モデル」でIoTサービスを展開できるようになります。
具体的には、以下の4つの支援が提供されます。

-
CMP(回線管理プラットフォーム)を活用した通信・SIMの一元管理
AirlinqのCMPを活用し、要件に応じて現地通信キャリアのCMPと連携させることで、国や通信キャリアをまたいだSIM情報や通信状況の可視化・一元管理が可能になります。CMPとは、IoTデバイスに使用される通信回線やSIMに関する情報を、一元的に管理・制御するためのシステムです。 -
eSIM/eUICCを活用した柔軟な通信提供
リモートSIMプロビジョニングを活用し、現地通信キャリアが提供するSIMプロファイルに柔軟に切り替えることで、物理的なSIM交換を伴わない効率的な通信運用を実現します。eUICC(Embedded Universal Integrated Circuit Card)は、複数の通信事業者のSIMプロファイルを安全に格納・管理可能なSIM基盤です。また、リモートSIMプロビジョニングとは、通信端末に搭載されたeSIMに対し、通信事業者のSIMプロファイルを遠隔から書き込み・切替することで、物理的なSIM交換を行わずに柔軟な通信利用を可能にする仕組みです。 -
通信規制国を含む各国規制への対応支援
通信規制国で必要となる現地通信キャリアとの契約および運用対応を支援し、現地法規制に準拠した通信サービス提供を可能にします。通信規制国とは、当該地域で通信ライセンスを保有しない海外事業者による、長期的なローミング利用や恒久的な通信サービス提供を制限・禁止している国のことです。 -
企画から構築・運用までのワンストップ支援
NTTドコモビジネスが、企画段階から構築・運用までを一貫して支援することで、企業は複数の事業者や国ごとの個別調整を行うことなく、グローバルIoTサービスを円滑に導入・展開・運用することが可能となります。
各社の役割とコメント
本パートナーシップにおける各社の役割は以下の通りです。
-
NTTドコモビジネス: IoTデバイスやサービスを展開する事業者向けの本ソリューション提供、プロジェクト統括
-
Airlinq: CMPおよびeSIM/eUICCソリューションの提供、現地通信キャリアとの調整および契約・運用対応を含む規制対応支援
NTTドコモビジネス株式会社 執行役員 プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部長の小嶺一雄氏は、「本パートナーシップは、IoTのグローバル展開における各国の法規制という大きな課題を解決する取り組みです。Airlinq社との協業を通じて、通信規制国を含む世界各国で企業が安心してIoTビジネスを展開できる新しいスタンダードを提供していきます」と述べています。
Airlinq Inc.のCEO、Sunil Kaul氏は、「グローバルIoTの規模はもはや技術によって制限されるものではなく、規制によって制限されています。NTTドコモビジネスとともに、これらの障壁を取り除き、企業が世界中のどこでも、法規制に準拠した将来性のあるIoTサービスを展開できるようにします」とコメントしています。
今後の展開
NTTドコモビジネスとAirlinqは、本パートナーシップを通じて、世界各国・地域の規制や接続要件に準拠したコネクテッドソリューションを、導入前の企画段階から導入後の運用に至るまで包括的に提供していく予定です。
両社は今後、自動車、建設機械、農業機械などのモビリティ業界をはじめ、グローバルにIoT事業を展開する企業に対し、デジタルトランスフォーメーションを支えるパートナーとして、グローバル市場での事業拡大を共に推進していくとしています。
NTTドコモビジネスの詳細については、以下のリンクをご確認ください。
NTTドコモビジネス


コメント