製品の背景に着目した新たな取り組み
この新しい取り組みは、特定の製品の性能や安全性を評価・保証するものではなく、製品の製造工程、品質管理、アフターサービス、そして使用終了後を含む製品ライフサイクルといった「製品の背景」に焦点を当てています。モバイルバッテリー事業者が、どのような考え方や体制で安全性・品質確保に取り組んでいるかを整理し、自主適合宣言制度として運用されます。これにより、これまで事業者ごとに異なっていた安全・品質確保の取り組みが、一定の視点で比較しやすくなり、消費者の皆様が製品を選ぶ際の一助となることが期待されます。
MCPC適合マークとは
本運用フェーズでは、「モバイルバッテリー安全性・品質ガイドライン」に沿って安全性・品質確保に取り組む事業者の内容をMCPCが整理し、確認が取れた場合には「MCPC適合マーク」を付与します。

このマークは、製品自体の性能や安全性を保証するものではなく、また製品の優劣を示すものでもありません。あくまで、事業者が安全性・品質確保に対する考え方や体制を利用者に説明するための「共通言語」として提供されるもので、事業者が対外的に取り組み姿勢を説明する際の最低限の前提情報となることを想定しています。
具体的には、以下の点についてガイドラインの視点に基づき確認が行われます。
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製造工程やサプライヤー管理など、品質確保に向けた体制
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問い合わせ対応や事故発生時の対応体制など、アフターサービスの考え方
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使用終了後を含め、製品ライフサイクル全体を見据えた安全性への配慮(回収・廃棄に関する情報提供体制等)
これらの確認は、個別製品の安全性を評価・保証するものではなく、事業者が安全性・品質確保にどのように取り組んでいるかを整理するための任意の取り組みです。
本取り組みの位置づけと今後の展望
この取り組みは、法令に基づく認証や既存の第三者認証を代替するものではなく、特定の製品や事業者の優劣を示すものでも、規制や監視を目的とした制度でもありません。
MCPCでは、今後も市場動向や事故情報を踏まえながら、本取り組みの運用状況を検証し、必要に応じて運用方法やガイドライン内容の見直しを進めていく予定です。利用者にとっては、製品スペックや価格に加え、事業者がどのような体制で安全性・品質確保に向き合っているかを考える際の一つの視点となることを目指しています。
すでに複数の会員事業者から運用への関心や相談が寄せられており、今後、取り組み内容の充実が図られていくことでしょう。
MCPCは、業界向けにガイドラインの運用を進めるとともに、ユーザーにリスクを分かりやすく伝える啓発ロゴの展開にも取り組んでいます。
関連資料
MCPCは、モバイル充電安全活動の実施にあたり、経済産業省 産業保安・安全グループ 製品安全課へ随時相談を行い、事前の情報共有や意見交換を重ねています。これにより、活動の透明性を確保し、社会的意義の高い活動を推進しています。
MCPCについて
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム 会長:安田 靖彦)は、業界の枠を超えてモバイルコンピューティングを普及促進することを目的とし、1997年に発足した任意業界団体です。スマートフォン等のUSB充電インタフェース安全設計ガイドラインや、モバイル機器安全設計ガイドラインなど多数の標準化作業をはじめ、「IoTシステム技術検定」や「モバイルシステム技術検定」などを通して、モバイル、IoT/AIの普及拡大に貢献しています。2026年5月現在、MCPCには166の企業・団体が加盟しています。
詳細はMCPCのウェブサイトをご覧ください: http://www.mcpc-jp.org
リリース文PDFはこちらです: https://www.mcpc-jp.org/press/pdf/press_20260521.pdf


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