神楽坂 街歩きイマーシブシアター『記憶の質屋 ほの灯り堂』が閉幕、延べ2247名を動員

エンタメ

『記憶の質屋 ほの灯り堂』とは

この作品は、参加者が提灯を手にし、音声ARアプリ「Locatone™(ロケトーン)」から流れる音声を聴きながら、神楽坂の街を実際に歩き回る体験演劇です。道中で神楽坂ゆかりの人物(神楽坂はん子、泉鏡花、尾崎紅葉などをイメージしたキャラクター)に扮した役者と出会い、会話を交わしながら物語が進行します。

石畳の路地裏を和服姿のグループが歩いている様子

イマーシブシアター(没入型演劇)という手法を用いることで、参加者は物語体験を通じて神楽坂という街に自然と思い入れを抱くような仕組みが構築されました。これにより、一般的なガイドツアーとは異なる形で街の魅力を発信し、演劇ファンだけでなく、謎解きなどの体験イベント好き、レトロ文化・歴史・文学好きなど、幅広い層が楽しめる新たなコンテンツとして提供されました。

公演特設サイトはこちら:https://honoakarido.com/

昼と夜で異なる雰囲気を持つ神楽坂の街に合わせ、時間帯によって<昼の物語>と<夜の物語>が上演されました。登場人物や時代が異なる2つの「記憶」をテーマにした物語は、両方を体験したいというリピーターも多く見受けられました。

参加者の動向

今回の公演では、ムケイチョウコクの既存ファンだけでなく、ムケイチョウコク作品初参加の人が7割を超えました。イマーシブシアターや体験型イベント全般に関心を持つ層に加え、街歩きや神楽坂という土地自体に関心を持つ層など、幅広い参加者層が見られました。

年齢層では20~30代が全体の6割以上を占め、神楽坂への訪問経験が少ない若い世代が街を訪れるきっかけを作るという本企画の目標において、一定の成果を示しました。地域別では、関東圏からの参加が8割でしたが、約2割は遠方からの参加でした。

年齢別割合と地域別割合を示す円グラフ

公演前後には、作中で通った路地の店舗や訪れた寺院に足を運ぶ参加者も多く、街でのイマーシブシアター実施が、街そのものの魅力を伝え、その後の再訪問機会創出に貢献したことが伺えます。

参加者の声

参加者からは以下のような感想が寄せられています。

  • 「実在の人物をモデルにした登場人物たちと街の歴史が重なって、物語に深く入り込み、悩み、考えることで、今まで体感したことのない没入感でした!」

  • 「ロケトーンの音声も違和感なく、耳に自然と入ってくる音や語りで、歩きながら聞いていると、周りは日常の風景なのに、自分が夢の中にいるような体感があって、なんだか不思議な時間でした!」

  • 「耳元の声に耳を澄ませながら、同時に街の音も聴こえていて、街の様子も見えていて、さらに本物の登場人物と目の前で会話する、という体験が新鮮でした。」

現代的な和装に身を包んだ女性が微笑んでいる様子

着物姿の男女が提灯を持って寺院らしき場所を歩いている様子

  • 「キャラクターたちと歩く神楽坂の街並みが全てキラキラして見えたことに加え、話が重くなると少し冷たいようにも見えてすごいなと思いました。この作品を通してさらに神楽坂の街を好きになりました!」

  • 「同じストーリーでも、演者の皆さん、その時に集まる参加者、天候や街の様子によって全く違うものを見ているようでした。もちろん湧き上がる感情も全然違って、何回参加しても飽きる事はありませんでした。」

  • 「実際に街を歩き体験することで、神楽坂の街そのものに愛着が湧くような不思議な体験でした。」

今後の展望

この企画は、神楽坂の地域住民の多大な協力のもと実現しました。今後は、神楽坂で数年に一度実施される恒例イベントとして継続していくことを視野に入れているとのことです。

また、本作のストーリーは「やり直したいあの日の記憶」を持った人の前に現れる不思議な「記憶の質屋」から始まります。今回は神楽坂を生きた人々の「記憶」を追体験する物語として、神楽坂に実在した人物の史実をモチーフとしていました。将来的には、他の街にも「記憶の質屋」が現れることで、その地域ならではの歴史や逸話を活かした物語を展開する可能性も秘めています。

様々な色の光る提灯を展示・操作している様子

伝統的な和柄の紫色の暖簾と「あなたの記憶、お預かりします。」と書かれた黒いA型看板

公演を体験したお客様と制作陣、キャストが感想を語り合うアフターパーティーも開催される予定です。

  • 開催日時:2026年6月25日(木) 18:30~21:00

  • 場所:Cafe & Diner Offza

  • チケット発売日:5月25日(月) 19:30 カンフェティで発売予定

詳細はSNSで順次発表されます。

公演概要

「記憶の質屋 ほの火灯り堂」と題されたイベントのポスター

  • 作品名:『記憶の質屋 ほの灯り堂』

  • プレ公演期間:2026年2月5日(木)~2月8日(日)

  • 本公演期間:2026年4月22日(水)~5月3日(日・祝)

  • 出演:

    • イマーシブキャスト:石田佳名子、石田迪子、小林未往、スガヌマショウコ、市川真也、上原徹也、河合国広、塚越光、角川裕明、金川周平、窪田道聡、熊野善啓、AGATA、内山智絵、大塚由祈子

    • 記憶の声(声の出演):梅津瑞樹、寺崎裕香

  • スタッフ:

    • 構成・脚本:今井夢子(ムケイチョウコク)

    • 演出:ムケイチョウコク& all cast

    • メインディレクター:美木マサオ(ムケイチョウコク)

    • 制作プロデューサー:野元綾希子(ムケイチョウコク)

    • システム提供・制作協力:ソニーマーケティング株式会社、SoVeC株式会社

    • 協力:一般社団法人新宿観光振興協会、株式会社粋まち、東京平版株式会社

    • 企画:ムケイチョウコク

    • 製作:ムケイチョウコク、ロングランプランニング株式会社

    • 主催:ロングランプランニング株式会社、株式会社NO MORE

    • 助成:アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】

関連情報

ムケイチョウコク

ムケイチョウコクのロゴ

ムケイチョウコクは、近年注目を集めているイマーシブシアターの創作及び公開を中心に、2022年3月1日に発足されたクリエーションチームです。人間と人間との交流を通して没入体験を作り上げることをコンセプトに活動しています。

公式サイト:https://www.mukeichoukoku.com

音声ARアプリLocatone™(ロケトーン)

Locatone™のロゴ

音声ARアプリ「Locatone™(ロケトーン)」は、ソニーの技術を活用した、現実世界に仮想世界の音が混ざり合う新感覚の音響体験サービスです。音を聴きながら街を巡ることで、新しい魅力や楽しみ方を発見できます。

公式サイト:https://www.locatone.sony.net/

株式会社NO MORE

株式会社NO MOREのロゴ

株式会社NO MOREは、リアル空間で五感を揺さぶる「体験型エンターテインメント(イマーシブエンターテインメント)」の企画・開発を行う2024年創業のスタートアップです。未体験の体験を設計し、人の記憶に残る体験作品を生み出すことをミッションに活動しています。

URL:https://nomore.jp/

ロングランプランニング株式会社

ロングランプランニング株式会社のロゴ

ロングランプランニング株式会社は、2004年の創業以来「エンタテインメントを、もっと身近なものに。」という理念のもとに、日本のエンタテインメント産業の市場規模拡大を目指し、イベント主催者への興行支援を行っています。劇場フリーペーパー「カンフェティ」の発行やチケット販売サイト「カンフェティ」の運営などを主な事業としています。

URL:https://longrun.biz/

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