立体型観光とは
「立体型観光」とは、鉄道(新幹線など)と航空といった複数のモビリティを組み合わせて旅程を組む新しい旅行スタイルのことです。複数の交通手段を立体的に組み合わせることで、より自由度の高い広域周遊が可能になり、例えば「往路は地域をめぐりながらゆったりと現地に向かい、復路は時間いっぱいまで現地で過ごし、飛行機を利用して短時間で帰宅する」といった多様な過ごし方が提案されます。

3社連携の目的
この3社連携は、JR東日本とJALが締結している「東日本エリアの地方創生に向けた連携強化」に関する協定に基づき、JTBの強みである交流創造力や全国規模の送客・創客力を掛け合わせることで、「広域観光モデルの創出」を強力に推進することを目的としています。
具体的には、以下の3つの目標を掲げています。
- 新たな観光モデルの確立: 3社の鉄道・航空・交流創造力というそれぞれの強みとネットワークを結集し、東北をはじめとする東日本エリアで広域的な周遊を促進する新たな観光モデルの確立を目指します。陸・空・地域体験をシームレスにつなぐことで、「新たな移動・体験価値」を創出します。
- 地域資源の磨き上げとコンテンツ創出: 地域の伝統文化・食・自然など多様な地域資源を磨き上げるとともに、魅力的な観光コンテンツや体験プログラムを創出します。
- 持続可能な誘客・送客: 自治体や関係事業者との協働を深め、人流創出や滞在時間の拡大を通じて交流人口・関係人口の拡大を図りながら、ツーリズム産業のサステナビリティ向上と地域経済の活性化に貢献します。
具体的な取り組み
1. 立体型観光推進に向けた旅行商品の販売
2026年4月から9月の間、JTBの首都圏店舗(東京・神奈川・千葉・埼玉の総合提携店、一部店舗を除く)にて、首都圏発~東日本エリア着の商品を「鉄道+航空」の立体観光型にカスタマイズして販売されます。利用者のニーズに応じて、往路・復路で鉄道または航空を選ぶことが可能です。
また、商品をよりお得に購入できる旅行クーポンの配布キャンペーンも実施されます。適用要件など、詳細はJTBの対象店舗で確認できます。
2. 「魅力ある目的地づくり」~コンテンツ拡充に向けた取り組み~
地域に根差したツーリズムやテーマ性を持った観光コンテンツとの連携、JTBの「交流を創造する力」を活かしたコンテンツ開発、そして各社の地域共創の取り組みを通じて開発したコンテンツの活用が進められます。これにより、東日本エリアの魅力を国内外に広く発信し、誘客促進を図るとともに、開発したコンテンツを組み込んだインバウンド向け商品の企画・提案により、訪日外国人観光客の誘致強化も目指されます。

「魅力ある目的地づくり」に関する取り組みの一例
-
「ふくしまデスティネーションキャンペーン」×「日本の旬東北」
東日本大震災から15年という節目に開催されるJRグループデスティネーションキャンペーン「しあわせの風ふくしま」とJTBグループ国内旅行キャンペーン「日本の旬東北」が連携し、東北エリアへの誘客促進と広域周遊の拡大が図られます。

-
「東北復興ツーリズム」×「みちのく潮風トレイル」
東北復興ツーリズムの推進のため、現地体験コンテンツの深度化や教育旅行、企業研修旅行の誘致が目指されます。地域に根差した取り組みとして、認定NPO法人みちのくトレイルクラブと協力し、「みちのく潮風トレイル」をフックにした沿岸エリアの魅力発信が行われます。

-
スピリチュアルツーリズム
出羽三山は、日本の伝統的な山岳信仰など自然と調和した宗教文化や「生まれ変わり」の体験ができるディープな観光地として、インバウンドにも人気が高まっています。地域と連携し、新しい旅行スタイルの提案に取り組んでいくとされています。

3. プロモーション
地域の魅力を国内外に広く発信するため、2026年3月からは、羽田・伊丹・関西国際の3空港でデジタル広告を活用したプロモーションが国内外の旅行者に向けて発信されています。
プロモーションの第1弾は2026年3月下旬から4月下旬まで放映され、東日本エリア(青森県、秋田県、福島県等)の桜を訴求する内容や、立体型観光の旅行スタイルを喚起する内容が中心です。第2弾も5月以降に実施される予定です。

この3社連携による「立体型観光」の推進は、東日本エリアの観光に新たな息吹をもたらし、多様な旅行体験を提供することで、より多くの人々が地域の魅力を深く発見する機会を創出することが期待されます。


コメント