空き家を活用し、新たな滞在価値を創造
高知県本山町は、四国山地の中心に位置する人口約3,000人の小さな町です。かつての人口の3分の1ほどに減少し、多くの空き家が管理されないまま放置されているという社会問題に直面しています。
合同会社 土佐べるは、関東からの移住者2人が2023年に設立しました。空き家を有効活用し、新しい暮らしの可能性を広げることを目指しており、まずは地域の魅力を知ってもらうために、観光を入り口として簡易宿所(民泊)の運営に取り組んでいます。
25年間放置された空き家をリノベーション
このたびオープンする「一軒宿あせみ」は、もともと25年間放置され、地域で課題となっていた空き家でした。持ち主との連絡に1年以上を費やし、残置物の片付けからリノベーションまで、多大な労力をかけて再生されました。

外国人ボランティアによる協力
このリノベーションプロジェクトでは、ボランティアの協力が大きな支えとなりました。主に外国人旅行者が、合同会社 土佐べるが所有するシェアハウスに滞在しながら、DIYでの空き家再生作業に携わっています。1年間でフランス、ドイツ、アメリカ、アルゼンチンなど、さまざまな国から44人ものボランティアが滞在し、地域行事にも参加するなど、地域との交流を深めました。

中にはアートを専門とするボランティアもおり、「一軒宿あせみ」のブロック塀には、彼らによって壁画が描かれました。この場所は、将来的には地域の人がくつろげるカフェスペースとして利用される予定です。

専門業者による施工に加え、清掃、解体、塗装、整備といった作業を自分たちの手と多くのボランティアの協力で行い、地域の力で一軒の家がよみがえりました。

清流のほとりで自然のリズムに戻る貸切宿
「一軒宿あせみ」の大きな魅力は、宿のすぐ横にある石造りの階段を下りると、清流・汗見川の川面が広がるプライベート感のある風景が楽しめることです。

朝は澄んだ空気の中で水音に耳を傾け、昼は川遊びや読書、夕暮れには流れる光を眺めるなど、「自然のリズムに戻る時間」を過ごすことができます。
室内には、川を見下ろせる窓際に地元の職人が手作りしたカウンターテーブルと椅子が設置されています。ゆったりと流れる川面を眺めながら、PC作業や食事、語らいの時間を楽しむことができ、夏には川遊びをする子供たちの姿を室内から眺めてくつろぐことも可能です。

定員は6名(ベッド2台、布団4組)で、家族旅行やグループ滞在はもちろん、自然の中で集中したいワーケーションにも適した設計です。

ランドリースペースには洗濯乾燥機が設置されており、長期滞在でも快適に過ごせます。浴室はシャワーのみのシンプルな作りです。

清流沿いの豊かな自然環境でありながら、車で数分圏内にスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどが揃っており、利便性も兼ね備えています。山奥の静けさと暮らしの利便性を両立するロケーションは、民泊利用が初めての方でも安心して滞在できるでしょう。

地域に人が集まる場所へ
この取り組みは、地方で増加する空き家問題に対し、「地域の人やボランティアの力でも空き家を再生できる」という可能性を示す実践例です。合同会社 土佐べるは今後も空き家を再生し、人が集まる場所として活用する取り組みを広げていく予定です。「一軒宿あせみ」は、空き家が「人が集い、地域とつながる場」へと生まれ変わる一例として、汗見川のほとりで自然と暮らしが溶け合う時間を提供します。
2026年3月20日(金/祝)には、開業に先立ち地域関係者・メディア関係者向けの内覧会が開催されます。
施設概要
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施設名:一軒宿あせみ
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形態:一棟貸し宿(簡易宿所)
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定員:6名(ベッド2・布団4)
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設備:IHコンロ・無線LAN・洗濯乾燥機・シャワールーム(浴槽なし)ほか
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所在地:高知県長岡郡本山町吉野426
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アクセス:車で数分圏内に周辺にスーパー・コンビニ・ドラッグストアあり
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予約サイト:Booking.com
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Instagram:一軒宿あせみ公式Instagram
会社概要
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会社名:合同会社 土佐べる
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事業内容:空き家のリノベーション/簡易宿所(民泊)の運営 ほか
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所在地:高知県長岡郡本山町
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会社ミッション:自分史上最高の暮らしを創る
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既存運営宿:一軒宿さめうら
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Instagram:合同会社 土佐べる公式Instagram


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