有松地区古民家利活用事業が始動
このような課題に対し、有松未来創造株式会社は「有松地区古民家利活用事業」を始動させました。この事業は、歴史的な町並みの保存と古民家利活用の実現、そして地域活性化に寄与することを目的としています。
有松未来創造株式会社は、名古屋市と連携して活動する地元有志の中濵豊氏、株式会社つぎと、名古屋鉄道株式会社が出資して2025年2月に設立されました。同社は、有松町並み保存地区内にある複数の伝統的建造物(古民家)を面的・連鎖的に利活用することで、地区全体の魅力向上を図ります。

この事業では、宿泊施設を核とした収益事業を導入し、建物の維持費を地域内で循環させる仕組みを構築します。宿泊施設の滞在時間延長や観光消費額の増加、広報活動による認知度向上を目指し、将来的には飲食店や体験施設なども順次拡充していく計画です。
この取り組みは、行政と民間が協力し、地域の現状と課題を理解した上で、地域資源の保存活用、創発人材の育成、そして地域に根付いた生業の形成を通じて、地域主体の観光や交流を促し、地域創生と文化継承を実現することを目指しています。

旧山田薬局がカフェ併設宿泊施設として再生
今回の第1期事業では、寛政3年(1791年)に建築され、長らく地域に親しまれてきた旧山田薬局が、1棟4室のカフェ併設宿泊施設として再生されます。2027年秋の開業が予定されており、運営は事業意義に共感した事業者が担うとのことです。
この施設では、江戸時代の建築意匠や伝統産業である「有松鳴海絞り」など、有松の豊かな歴史と文化を融合させた空間が提供されます。客室を含む共用部は、有松の伝統・文化を五感で感じられる場所となるよう設計されています。

施設は、有松の文化財である空間をゆっくりと過ごすための「宿」、気軽に立ち寄れて交流を促す「カフェ」、そして有松の魅力を発信する「観光交流の玄関口」という3つの機能を担います。これにより、地域経済の活性化と産業発展への貢献を目指しています。
物件概要
| 名称 | 旧山田薬局 |
|---|---|
| 住所 | 愛知県名古屋市緑区有松1811番地 |
| アクセス | 名鉄有松駅より徒歩2分 |
| 建築年代 | 寛政3年(1791)(元治2年(1865)頃改造) |
| 延床面積 | 333.21㎡ |
| 活用用途 | 宿泊・カフェ・物販 |
| 客室数 | 1棟4室 |
| 収容人数 | 各室2~4名 |
今後の展望
今回の旧山田薬局を皮切りに、もう1棟の古民家利活用施設についても、2026年内に開業予定が発表される見通しです。今後も事業を継続し、各施設を拠点として、飲食や体験機能などを段階的に整備し、有松地区全体へと展開していく方針です。
地域住民や名古屋市、名古屋鉄道株式会社、そして株式会社つぎとのノウハウを総動員し、有松を全国有数の観光目的地とすべく事業が推進されます。また、この事業に共感し、有松を共に盛り上げていきたいと考える事業者からの連絡も歓迎しています。
有松未来創造株式会社に関する詳細情報はこちらをご覧ください。


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