トルコ・カッパドキアの歴史的村「オルタヒサル」がチッタスローに正式加盟、国内29都市に拡大
トルコ中部に広がる“おとぎ話の地”カッパドキア地方にある歴史的な村「オルタヒサル」が、国際的なチッタスロー(スローシティ)ネットワークに正式に加盟しました。
今回の加盟により、トルコ国内のチッタスロー登録都市は29都市に拡大し、トルコが国を挙げて持続可能な観光と地域固有の個性を尊重するまちづくりに力を入れていることが示されています。

チッタスロー(スローシティ)とは
チッタスロー運動は1999年にイタリアで始まりました。この運動は、地域固有の文化、伝統、食、建築、歴史を守りながら、住民の生活の質を高めることを目指す国際的なネットワークです。「よりよく生きるためのちょうど良いサイズのまちづくり」を理念とし、現代社会において地域の個性と持続可能性を尊重する都市モデルとして、世界中で注目を集めています。
オルタヒサルは長期にわたる準備と取り組みを経て、チッタスローの基準において過去最高水準の評価スコアを獲得しました。持続可能な都市づくりと文化遺産の保全に対する強いコミットメントが国際的に高く評価されています。
受け継がれる遺産とスローライフが息づく村「オルタヒサル」
オルタヒサルは、カッパドキアの中心に位置し、米Forbesが発表した「2025年 世界で最も美しい村50選」にも選出されるなど、国際的にも高い評価を受けている村です。カッパドキア最大級の町ユルギュップから約6kmの距離にあります。
この地では、古代の岩窟建築が今もなお人々の暮らしの中に溶け込み、オルタヒサルならではの独特な景観を楽しむことができます。町の中心には、ヒッタイト時代に建てられたとされるオルタヒサル城がそびえ、地域でも有数の展望スポットとして、カッパドキア特有の壮大な奇岩地形を一望できる絶景を提供しています。城内には洞窟や鳩小屋、迷路のように入り組んだ通路が広がり、「世界最古級の多層型居住地の一つ」とも称されています。

城を囲む町並みには、カッパドキア伝統の石造建築が取り入れられ、石畳の小径にはアプリコットの屋台やバラの香りが漂うティーガーデンが並び、かつて地域の農業を支えた渓谷へと続いています。岩窟倉庫では、代々リンゴやジャガイモなどの地元農産物に加え、地中海沿岸から運ばれた柑橘類が保存されてきました。
さらに、サルジャ教会、ジャンバズル教会、タヴシャンル教会、バルカン・デレシ教会群、ハッラチ・デレシ修道院など、精神的・文化的遺産を物語る数多くの宗教建築が今も残されています。
チッタスローの精神を体現するトルコ
トルコにおけるチッタスロー・ネットワークは、2009年にセフェリヒサルが国内初の加盟都市となったことをきっかけに始まりました。その後、チッタスローの理念に賛同する都市が着実に増え、ネットワークは全国へと広がっています。
現在、トルコのチッタスロー都市は全国7地域・24県にわたる29地区に拡大しています。これは、豊かな文化遺産と地域固有のアイデンティティを守り続ける国としてのトルコの評価を、さらに確かなものとしています。
トルコの29のチッタスロー都市は以下の通りです。
アフラト、アクヤカ、アラプギル、チャメリ、デムレ、ダダイ、エーイルディル、フィニケ、フォチャ、ギョクチェアダ、ゲルゼ、ギョイヌク、ギュドゥル、ハルフェティ、イブラディ、イズニク、ケマーリエ、キョイジェイズ、ムドゥルヌ、オルタヒサル、ペルシェンベ、サフランボル、シャルキョイ、シャヴシャト、セフェリヒサル、ウズンデレ、ヴィゼ、ヤルヴァチ、イェニパザル。
トルコの魅力
トルコはアジアとヨーロッパを結ぶ要所として、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点となってきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、豊かな自然、そして美食を有し、多目的なデスティネーションとして知られています。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって、世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2025年には全世界から過去最高の約6,400万人の観光客が訪れたとされています。
2023年にトルコ共和国として建国100周年を迎え、2024年には日本との外交関係樹立100周年を迎えるなど、歴史的な節目が続いています。
トルコの詳細は、公式ウェブサイトおよびSNSで確認できます。


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