NTTドコモビジネス、「docomo business SIGN」のIoTセキュリティと大容量通信機能を強化

テクノロジー

AI時代のIoT拡大に対応した「docomo business SIGN(TM)」のセキュリティ・コネクティビティ機能強化

NTTドコモビジネスは、AI時代のIoT拡大に対応するため、IoT向けNaaS(Network as a Service)である「docomo business SIGN(TM)」のセキュリティとコネクティビティ機能を強化することを発表しました。2026年3月25日より、SIMを起点としたデバイスセキュリティ機能を提供する「Value」メニューと、映像・AI時代の大容量通信に対応する「Advanced」メニューの提供を開始します。

背景:IoTデバイスの急増とサイバー攻撃の脅威

近年、AIの活用が進むにつれてIoTデバイスの数が急増しており、映像伝送やAI解析、モデル更新などによる通信トラフィックの増大が予測されています。このような状況では、大量のIoTデバイスのセキュリティ確保と、高トラフィックに対応できる通信基盤の整備が、IoTを活用する企業にとって重要な課題となっています。

また、社会インフラや製造現場などでIoTの導入が進む一方で、サイバー攻撃の脅威も急速に高まっています。2024年にはサイバー攻撃関連通信数が2015年と比較して約10.9倍に増加し、そのうち約3割がIoTデバイスを標的とするなど、具体的なリスクが顕在化しています。経済産業省も「IoT機器のセキュリティ対策ガイド」を発表しており、AI活用を含む高度なIoT利用を進める企業には、より高度なセキュリティ対策が求められています。

NTTドコモビジネスは、このような背景を踏まえ、「分散」「柔軟」「安全」「リーズナブル」といったニーズに対応する「AI-Centric ICTプラットフォーム(R)」構想のもと、IoT領域におけるサービス強化を進めています。

追加メニューの特長

(1) docomo business SIGN(TM)「Value」メニューでアプレットSIMを提供

「Value」メニューのオプション機能として、アプレットSIMの提供が開始されます。このアプレットSIMは、デバイス認証の自動化を実現する「IoT SAFE」と、通信状況や簡易位置情報などのデバイス情報を把握・管理できる「Telemetry」の機能を提供します。これにより、専門的な開発や導入検証を行うことなく、容易に導入・利用することが可能になります。

IoT SAFEアプレット

IoTセキュリティにおいては、不正通信や攻撃の検知だけでなく、不正デバイスの接続やなりすましを防ぐ対策も重要です。IoT SAFEアプレットは、機器の電源投入時にSIM内で鍵情報と証明書を自動生成し、安全に保管することで、IoTデバイスの製造・運用におけるセキュリティ管理負荷を大幅に低減します。これにより、データ・デバイスの信頼性が確保され、WANセキュリティ機能による脅威検知・遮断機能と組み合わせることで、IoTシステムに対する多層的な防御が実現します。

Telemetryアプレット

Telemetryアプレットを利用すると、SIMアプレットが取得した情報を管理画面から遠隔で確認できます。追加開発なしで幅広いIoTデバイスに利用できるため、トラブルの原因調査や機器管理に活用でき、運用・保守の高度化や想定外利用の防止に貢献します。

Telemetryアプレット画面イメージ

Telemetryアプレットで確認できる主な情報には、以下のものがあります。

  • 運用・保守の高度化:デバイスが取得した電波強度を自動収集し、設置場所の検討やトラブル診断に活用できます。

  • 想定外利用の防止:基地局情報からおおよその位置を取得し、機器の利用場所や移動有無を把握できます。また、機器とSIMの情報を紐づけて管理することで、SIMの入れ替えを検知し、想定外の機器での利用を防ぐことが可能です。

(2) 5GやMECが利用できる「Advanced」メニューを提供

「Advanced」は、5Gに対応しセキュリティ機能を搭載したモバイル回線サービスです。キャリア網内でのデータ利活用が可能で、インターネットを通らない閉域通信とMEC(Multi-access Edge Computing)を組み合わせることで、安全なリアルタイム分析や映像・AI活用、ロボティクス制御など、機密データや個人情報を扱う用途にも安心して利用できます。大容量通信に対応した低廉なプランが提供され、外部へのデータ転送料金が不要なMECサーバー基盤の特性により、トータルでの運用コストを抑えることが可能です。

提供開始日、利用料金、お申し込み方法

これらの新メニューは2026年3月25日より提供開始されます。利用料金やお申し込み方法については、NTTドコモビジネス営業担当までお問い合わせください。

今後の展開

NTTドコモビジネスは、今後も「AI Centric ICTプラットフォーム(R)」構想のもと、AI時代に求められるIoTの多様な利用シーンやお客さまのニーズに対応するため、セキュリティ機能のさらなる充実や、IoTデータの利活用を支える機能の拡張を進めていく方針です。また、さまざまな業界・用途に対応した機能拡張やパートナー連携を通じて、IoTシステムの導入から運用、データ活用までを包括的に支援し、企業のDX推進および新たなビジネス価値の創出に貢献していくとしています。

NTTドコモビジネス株式会社は、2025年7月1日にNTTコミュニケーションズ株式会社から社名変更しました。企業と地域が持続的に成長できる自律・分散・協調型社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値創造と豊かな社会の実現を目指しています。

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