freee、AIエージェントから基幹業務を操作可能にするMCPサーバー「freee-mcp」をOSSとして公開

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freeeがAIエージェントから基幹業務を操作可能にするMCPサーバー「freee-mcp」をOSSとして公開

フリー株式会社は、AIエージェントがfreeeの各種APIを直接操作できるMCPサーバー「freee-mcp」をOSS(オープンソースソフトウェア)として公開しました。これにより、AIエージェントを通じてfreeeの基幹業務を効率的に操作できるようになります。

公開の背景とAI時代のSaaS要件

2026年1月にアンソロピック社から「Claude Cowork」が発表されて以降、AIエージェントがホワイトカラー業務を自動化する時代が到来したと言われています。これに伴い、SaaSに求められる要件も大きく変化していると指摘されています。freeeの共同創業者でCAIOに就任した横路隆氏は、「SaaSは人が使うものではなく、AIから使われるものになってきた」と述べ、AIエコシステムからのアクセシビリティをAI時代のSaaS要件の一つとして掲げています。

freeeはこれまで、会計・人事労務・請求書・工数管理・販売の5領域でオープンAPIを提供する国内唯一のバックオフィスSaaS企業として、その資産をAIエージェント対応の基盤として活用してきました。今回、freeeのエンジニアが個人的に開発・公開した「freee-mcp」を公式OSSとして引き継ぎ、継続的なメンテナンスと機能拡充を行うことが決定されました。

MCPサーバー「freee-mcp」とは

MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントと外部ツールを接続するためのオープンプロトコルです。「freee-mcp」は、freeeが2018年から提供してきたPublic APIを基盤としています。会計・人事労務・請求書・工数管理・販売といった約270本のAPIが網羅的にMCPツール化されており、幅広いfreeeプロダクトに対応しています。

さらに、「freee-mcp」には、freee APIをMCP経由でより効果的に操作するためのAgent Skillsも含まれています。これにより、AIエージェントが業務の文脈を理解した上で、より正確な操作を実行することが可能になります。

「freee-mcp」はnpmパッケージとして公開されており、現在では誰でもインストールして利用できます。

freee-mcpの利用イメージ

「freee-mcp」の主な特徴

「freee-mcp」の最大の特徴は、freeeが提供するPublic APIを会計・人事労務・請求書・工数管理・販売の5領域で網羅的にMCPツール化している点です。これにより、AIエージェントはfreee APIの仕様を理解した上で操作を実行するための詳細な指示セットを利用できます。

例えば、チャット上で「請求書を作って」と依頼するだけで、取引先登録から請求書発行までの一連の操作をAIエージェントが正確に完了させることが可能です。また、Claude Desktop、Claude Code、Claude Cowork、Cursorなど、主要なAIツールから利用できる点も特徴の一つです。

今後の取り組み

freeeは今後、「freee-mcp」のさらなる発展に向けて複数の取り組みを進める予定です。

  • ローカルインストール不要でURL接続のみで利用できる環境の整備

  • ChatGPT・Claude ConnectorsなどのWebプラットフォームやマーケットプレイスからも安全に利用できるよう認証基盤の拡充

  • freeeのAPI公開戦略と連動したAIエージェントから利用可能な機能の継続的な拡大

  • MCPのみならずAgent Skillsなど、多様なAI規格への対応推進

これらの取り組みを通じて、freeeはAIエージェントによるバックオフィス業務のさらなる効率化と自動化を支援していく方針です。

freeeのAI戦略に関する詳細は、以下の記事で確認できます。

  • freee共同創業者・横路隆によるCAIO就任に伴うfreeeのAI戦略発表: 記事リンク

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