中四国9大学が結集したアイデアピッチ
「PSI学生アイデアピッチ」は、大学生のアントレプレナーシップ(起業家精神)の醸成と、GAPファンド申請予備軍の発掘・評価を目的としています。第1回は岡山大学で開催され、第2回となる今回は、岡山大学のほか、広島大学、香川大学、愛媛大学、周南公立大学、岡山理科大学、広島修道大学、県立広島大学、徳島大学の計9大学から代表学生が登壇しました。
「量子ガラス」で新たなバイオ実験プロセスを提案
鎌田さんは、自身の研究テーマである「中四国の技で世界へ。みえないを『視る』、量子ガラス」を発表しました。このアイデアは、マイクロ波アンテナ一体型のガラスチップを活用し、既存のバイオ実験プロセスを大きく変えることなく、高感度な量子センシング技術を導入するというものです。創薬やバイオ分野での活用を見据え、サブスクリプションと消耗品型のサービスとして提供する構想が提案され、地域のものづくり技術と先端研究をつなぐ革新的なアイデアとして注目を集めました。
量子センシングとは、量子状態(スピンなど)の変化を読み取ることで、磁場・電場・温度などを高感度に計測する技術です。高精度・高感度な計測が可能であるため、バイオ計測、創薬、非破壊検査など幅広い分野での研究や実装が進んでいます。

AIAC賞を受賞し、活発な意見交換も
発表後には、協賛企業・団体による審査と講評が行われ、鎌田さんは株式会社産学連携キャピタル(AIAC)による「AIAC賞」を受賞しました。

イベント終了後には交流会も開催され、登壇学生、教職員、企業・支援機関関係者の間で活発な意見交換が行われました。大学の枠を越えた学生同士のつながりや、今後の事業化・起業支援につながるネットワーク形成の場としても有意義な機会となりました。

岡山大学の起業支援と今後の展望
岡山大学では、スタートアップ・ベンチャー創出本部が起業支援の窓口となっており、技術シーズやビジネスプランの事業化に向けた助言、支援機関や専門家との接続など、学生や教職員の挑戦を幅広く支援しています。

今後もPeace & Science Innovation Ecosystem(PSI)をはじめとする地域エコシステムとの連携を通じて、次世代の起業家人材の育成と地域発イノベーションの創出を推進していく方針です。
岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、継続的な取り組みに期待が寄せられています。


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