OS深部への統合による革新的なユーザー体験
今回の統合は、単にアプリをプリインストールするだけではありません。Perplexityは、サムスンがこれまで自社製アシスタントのみに限定していた「OSレベルのアクセス権」を、Googleを除いて初めて取得した企業となります。Perplexityの「Sonar API」がGalaxyのシステムフレームワークに直接組み込まれることで、Perplexityの検索、推論、デバイスレベルのアクションを制御するオーケストレーション能力が最大限に発揮されます。これにより、Perplexityはデバイス上の3つの主要アシスタントのうち、PerplexityアシスタントとBixbyの2つのバックエンドを支えるAIとなりました。
専用ウェイクワード「Hey Plex」
Googleの「Gemini」や「Bixby」と並び、ユーザーは「Hey Plex(ヘイ・プレックス)」と話しかけるだけで、PerplexityのAIアシスタントを即座に起動できるようになります。また、サイドボタンの長押しなど、物理的なコントロールからのアクセスも可能です。
純正アプリとのシームレスな連携
システム深部での統合により、ブラウザを介することなく、メモ、カレンダー、ギャラリー、時計、リマインダーなどの純正アプリと直接データの読み書きが可能です。例えば、「昨日のギャラリーにある写真について教えて」といった質問や、検索結果をワンタップで「Samsung Notes」へ保存、一度の会話でリマインダー設定とカレンダー登録を同時に行うといった高度な操作が実現します。
Bixbyの頭脳として採用
刷新されたBixbyのバックエンドにPerplexity APIが採用されました。これにより、リアルタイムのウェブ情報に基づき、従来の静的なデータに頼らない、出典の明確な最新の回答がBixby経由で提供されます。
純正ブラウザ「Samsung Internet」でのAIエージェントブラウジング
Samsung純正ブラウザには、PerplexityのAIブラウザ「Comet」の技術が統合されます。これにより、ウェブサイトの要約や複雑なタスクの自動実行が可能になるほか、Perplexityをデフォルト検索エンジンとして設定することもできます。
オープンなAIエコシステムの追求
サムスンの調査によれば、約8割のユーザーが日常的に2つ以上のAIエージェントを使い分けていることが明らかになっています。サムスンはこのユーザー行動に適合するため、特定のAIに縛られない「オープンなマルチエージェント・エコシステム」を掲げており、その主要パートナーとして、世界で最も信頼される回答エンジンであるPerplexityを選定しました。
サムスンは今年、数億台のデバイスを出荷する見込みです。世界で最も普及しているAndroidデバイスの「心臓部(アシスタント、ブラウザ、検索)」を支える権限を持つAI企業は、現在Perplexityをおいて他にありません。Perplexityとサムスンは、人々の知的好奇心を支え、世界の知識へのアクセスをかつてないほどスマートに変革していくとしています。
Perplexity AI, Inc.アジア代表の森田俊氏は、日本市場が世界的に見てもiPhoneのシェアが非常に高いユニークな市場であるとしつつも、今回のSamsungとの深い技術提携により、その勢力図は大きく変わるだろうとコメントしています。同氏が目指したのは、AIを単なる「ブラウザ上の検索ツール」として提供することではなく、AIがスマートフォンのOSやハードウェアの核心(コア)にネイティブに組み込まれることで、ユーザーが意識することなく、日常生活のあらゆるシーンに知能が溶け込んでいく時代の幕開けであると述べています。
Perplexityについて
Perplexityは、リアルタイムで信頼できる情報源から回答を取得し、出典付きで返答する会話型AI検索エンジンです。2022年にOpenAI、Meta、Quora、Bing、Databricksの出身者らにより創業されました。現在では毎週2億件以上の質問に回答し、世界中のユーザーの「問い」を支えています。
公式サイト:https://www.perplexity.ai/
今回の提携に関する詳細情報は、Perplexityのブログでも確認できます。
https://www.perplexity.ai/ja/hub/blog/perplexity-apis-deliver-powerful-ai-to-the-world%E2%80%99s-largest-android-device-maker


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