生前整理の重要性:94.0%が親に生前整理を希望
元気なうちに身の回りの持ち物や資産、契約関係の情報を整理する「生前整理」は、相続時の子どもの負担を軽減し、親自身も身軽に暮らせるようになるというメリットがあります。株式会社AlbaLinkが全国の男女500人を対象に実施したアンケート調査によると、回答者の94.0%が「親に生前整理をしてほしい」と考えていることが判明しました。

この結果から、子ども世代にとって生前整理がもはや特別なことではなく、その必要性や重要性が広く認識されていることがわかります。高齢化の進行やデジタル化が進む現代において、ものや情報の引き継ぎが現実的な課題となっていることが背景にあると考えられます。
親に生前整理してほしいものランキング
アンケート調査では、「親に生前整理してほしいもの」についても質問が行われ、様々な回答が寄せられました。その結果、1位は「銀行口座」、2位は「家具」、3位は「不動産」となりました。

1位:銀行口座(32.8%)
銀行口座は、本人以外が手続きを行うのが難しい場合が多く、相続時に書類を揃える手間や、暗証番号が不明な場合の対応が大きな負担となります。使っていない口座の解約や、保有している口座情報(口座番号、暗証番号など)のまとめを希望する声が多く聞かれました。お金という大切な資産に関わるため、生前整理の中でも特に重要視されています。
2位:家具(26.6%)
大型家具は、処分に手間と費用がかかることが主な理由です。ベッドやタンスなど、誰も使わないものが多く残されていると、遺品整理全体の遅れにつながり、家の売却や明け渡しにも影響を及ぼす可能性があります。「使っていない家具は早めに処分してほしい」という意見が多数寄せられました。不要な家具を処分することは、災害時のリスク軽減や居住スペースの快適性向上にもつながります。
3位:不動産(26.0%)
不動産の生前整理を希望する理由としては、「相続手続きの煩雑さ」「遺族間のトラブル」「管理の困難さ」が挙げられます。土地や家屋は相続人同士で意見が分かれやすく、売却や維持に関する判断で揉め事の原因となることがあります。空き家や土地の管理には手間と費用がかかるため、元気なうちに売却や住み替え、権利関係の整理、死後の処分方法の決定などを求める声が多く見られました。
4位:衣類(17.2%)
衣類は家具ほど大きくはありませんが、量が多くなりやすく、整理の負担が大きくなりがちです。また、親が愛用していた思い出の衣類を処分することに、子ども世代が精神的な負担を感じることもあります。祖父母の遺品整理で衣類の処分に困った経験から、親にも生前整理を希望する人もいました。
5位:サブスク(10.4%)
定期購入や月額制サービスなどのサブスクリプションサービスも、生前整理の対象として挙げられました。インターネットで契約が完結していることが多く、遺族が契約状況を把握しにくいことや、解約手続きが煩雑であることが理由です。契約中のサービス一覧やID、パスワードをまとめておくこと、使っていないサービスは解約しておくことが、子ども世代の安心につながります。
6位:使わないもの全般(7.8%)
特定の品目ではなく、家にあるものの多さ自体が遺族の負担となるケースです。不要品が多い家は片付けに時間がかかり、「残すべきか、捨てるべきか」の判断も精神的な負担となります。「今使っていないもの」「今後も使う可能性が低いもの」から少しずつ処分を進めてほしいという声が聞かれました。
7位:写真(7.0%)
写真に代表される思い出の品は、頻繁に見なくても処分しにくいものです。しかし、量が多いと保管場所に困り、すべてを残すことは困難です。「処分しづらいので、本人が大切な写真を選んで整理しておいてほしい」という意見が多く寄せられました。大切な写真だけを選び、アルバムにまとめ直したりデータ化したりするなどの方法が考えられます。
8位:食器(5.2%)
食器は生活必需品であり、長年の間に数が増えやすい傾向があります。陶器やガラス製のため重く、割れる危険性もあるため、扱いには注意が必要です。また、長く使われていた食器や親が愛着を持っていた食器は、遺族が処分する際に心理的な負担を感じることがあります。
同率8位:書類(5.2%)
書類は重要度の判断が難しい遺品のひとつです。「必要な書類を誤って処分してしまうことへの不安」から、大量の書類が手つかずで残されることがあります。重要な書類が埋もれて見つけられず、必要な手続きが遅れる可能性もあります。遺族が相続などで使う書類と不要な書類を分け、わかりやすく整理しておくことが重要です。
10位:雑貨(4.8%)
雑貨は一つ一つは小さくても、種類や量が多いと処分が大変です。アクセサリーや趣味のコレクションなどは、素材や希少性がわからないと価値の判断もできません。「思い入れがあって残してほしいもの」や「価値があるから残しておいたほうがいいもの」などを明示しておくことが推奨されます。
親が生前整理しないと困ることランキング
親が生前整理をしない場合に、子ども世代がどのようなことに困るのかについても調査が行われました。その結果、圧倒的な1位は「時間がかかる」でした。

1位:時間がかかる(56.8%)
生前整理がされていないと、遺品整理や各種手続きに多くの時間がかかります。ものが整理されていないことで片付けに時間がかかったり、銀行口座やサブスクの情報がまとまっていないことで、情報収集に時間がかかったりするためです。結果として、実家の売却や死後の処理全体が遅れることにつながります。
2位:手間がかかる(25.8%)
遺品が多いほど、遺品整理には手間がかかります。一つずつ中身を確認し、必要なものと不要なものを仕分け、処分方法を決める作業は大きな負担です。遠方に住む遺族にとっては、実家への移動も負担となり、心身ともに疲弊する原因となることもあります。サブスクや保険、銀行口座の手続きも、情報がまとまっていないと情報探索の手間が増え、負担が大きくなります。
3位:費用がかかる(15.8%)
遺品を処分するための費用や、残された不動産の管理費用などが具体的に挙げられました。大型家具などが多く残されている場合、業者への処分依頼が必要となり、費用が発生します。また、不動産を相続すると、固定資産税や修繕費、解体費などがかかります。不要なものを減らし、大きな資産については家族で方針を共有しておくことが、費用を抑える上で大切です。
4位:どう処理すべきかわからない(6.4%)
遺族は、価値や必要性が判断できない遺品を前に、「捨てて後悔しないか」「後で必要になるのではないか」という不安から、整理が進まなくなることがあります。親の死に対する気持ちの整理ができていない時期には、この判断作業が特に辛いものとなる可能性もあります。遺族の精神的な負担を減らすためにも、生前に本人が「大切で残してほしいもの」と「処分してほしいもの」を整理しておくことが重要です。
5位:遺族間で揉める(4.2%)
生前整理がされていないことで、「実家の片付けを誰が担うのか」「片付けにかかる費用をどう分担するのか」といった話し合いが必要となり、遺族間でトラブルに発展する可能性があります。特に、分けるのが難しい不動産や貴重品の扱い、兄弟姉妹の経済状況や考え方の違いが、感情的な対立につながることも考えられます。親が子どもの実務的な負担を減らし、判断に迷わないよう方針を伝えておくことが、遺族間の円滑な関係維持に役立ちます。
まとめ
親の生前整理は、残された家族の負担を軽減するだけでなく、親自身が残りの人生を快適に過ごすための大切な準備です。多くの人が「生前整理をしてほしい」と考えていることが今回の調査で明らかになりました。特に、金融関係など手続きが複雑なものや、量が多く整理に時間や費用がかかるものが、生前整理を希望する上位に挙げられています。
「生きているうちにものを減らさなくても、方針や情報だけでもまとめておいてほしい」という声も聞かれ、無理のない範囲での準備が求められています。家族それぞれに理想の生前整理は異なるため、親子で「お互いが何を望んでいるか」「どこまでできるか」を話し合いながら、少しずつ進めることが推奨されます。
調査概要
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調査対象:全国の男女
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調査日:2026年4月2日
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調査機関:自社調査(株式会社AlbaLink)
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調査方法:インターネットによる任意回答
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有効回答数:500人(女性369人/男性131人)
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回答者の年代:20代 14.2%/30代 35.2%/40代 29.8%/50代 16.2%/60代以上 4.6%
出典元
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関連リンク
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空き家買取隊: https://akiya-kaitoritai.com/
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株式会社AlbaLink: https://albalink.co.jp/
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空き家買取隊の空き家売却情報: https://akiya-kaitoritai.com/vacant-house-for-sale/
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