18年間の現場経験から生まれた「命を守る技術」
株式会社Fire Rescue PRO代表取締役の阪上大輔氏は、2006年から18年間、消防士として数多くの火災現場に立ち会ってきました。東日本大震災の現場も経験する中で、阪上氏の心に深く刻まれた出来事があります。それは、火災現場で救助された5歳の男の子が、8日後に「青酸ガス中毒による遅延死」で亡くなったことです。母親も2週間後に多臓器不全で命を落としました。
現場で救助できたはずの命が失われたこの経験が、阪上氏に「なぜ助けられなかったのか」という問いを突きつけ、18年間のキャリアを捨てて起業する決意を固めさせました。2022年、阪上氏は消防士を退職し、住宅の「構造」そのものを変えるという、前例のない挑戦に踏み出しました。

現代住宅に潜む「見えない殺人ガス」の脅威
現代の住宅は、断熱性や気密性が高まっている一方で、火災発生時には「見えない殺人ガス」とも呼ばれる有毒ガスが充満しやすくなっています。この有毒ガスは、火災警報器が鳴ってからわずか90秒で命を奪う可能性があり、これが多くの火災死者が発生する原因の一つと考えられています。
世界初の特許技術「火災救命換気法」とは
阪上氏が開発した「火災救命換気法」は、現代住宅が抱えるこの深刻な問題に対し、高額な機器や追加工事を一切必要としない「ゼロコスト」で命を守る革新的な技術です。この技術は、住宅の「窓の配置」を工夫することで、火災時に発生する有毒ガスを効果的に排出し、家族が安全に避難できる時間を劇的に延ばすことを可能にします。これは世界初の特許技術として注目されています。
この技術は、単に窓を設けるだけでなく、科学的なシミュレーションに基づき、煙や有毒ガスの流れを計算して最適な窓の配置を提案するものです。これにより、避難経路の安全を確保し、命を守るための貴重な時間を稼ぐことが期待されます。
社会実装に向けたクラウドファンディング
この「火災救命換気法」をより多くの住宅に普及させ、火災死者ゼロの社会を実現するため、阪上氏の株式会社Fire Rescue PROはクラウドファンディングを開始しています。年間1,500人もの命が住宅火災で失われている日本において、この技術が社会に実装されることで、多くの命が救われる可能性があります。
命を守るための革新的なアプローチに、ぜひご注目ください。


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