日本からは「july et nico」と「CFT.」が参加
この国際的な舞台で、日本からは2組のデザイナーが参加し、注目を集めました。1組目は、着物を現代的に再解釈し、文化的記憶を日常へと呼び戻すブランド「july et nico」です。そして2組目は、ブランドの10年の歩みを象徴するコレクションを発表した「CFT.」です。両ブランドは、伝統と革新を横断する独自の視点から、国際的な観客へ向けて存在感のあるコレクションを披露しました。
july et nico:着物を日常へ、五感で感じるコレクション

「july et nico」は、「着物をクローゼットから再び光のもとへ」という思いを胸に、今回のコレクション「草加譚 (そうかたん)― Botanical Stories」を制作しました。着物に描かれた植物文様を「物語」として捉え、日本人が自然と共に生きてきた美意識や時間の重なりを、現代の感性で再構築しています。
着付け工程を簡素化し、スタイリングやレイヤードで提案することで、和装を特別なものではなく「着続けられる文化」として未来へつなぐことを目指しています。ショーでは、服だけでなく空間全体で世界観を伝えることにこだわり、モデルの動きによって柄が開くように見える演出や、オリジナル楽曲に風鈴、水音、鳥の声を加え、五感で自然を感じられる構成にしたとのことです。
年齢や性別を問わず楽しめるスタイリングを意識し、和装のハードルを下げる工夫も施されました。このショーは、伝統を守るだけでなく、暮らしの中で循環させるという「july et nico」らしい和の在り方を示しています。デザイナーのインスピレーションの源泉は、日常の中にある自然や人の営み、そして日本の伝統文化であり、「すでにある美しさをどう引き出すか」を常に考えているとのことです。
ショーを終えて、着物が「観るもの」ではなく「感じるもの」として伝えられたことに喜びを感じたそうです。特に、着物文化に馴染みのない海外の方々が多く来場したため、和装に洋の要素をミックスしたコーディネートを取り入れ、ファッションとして楽しめる提案を意識した結果、好意的に受け止められたことが印象的だったと語られています。今後は、着物を感性や表現として生かし、一人ひとりの魅力を引き出すスタイリング提案を継続し、文化や国境を越えて着物が自由な表現として広がっていく循環を生み出すことを目指しています。

CFT.:変化を受け入れ、自信をくれる日常着

「CFT.」は、ブランドの10年の歩みを象徴するコレクション「SHIFT」を発表しました。今回のコレクションは、変わり続ける日常の中で、自分にフィットするシルエットとバランスを見つけていくことをテーマにしています。時代の流れ、年齢、気分、ライフスタイルといった日々変化する女性を取り巻く環境を恐れるのではなく、自然に受け入れながら、自分らしいバランスへと「シフト」していくことを提案しています。
「CFT.」の服が、誰かの人生の一瞬に寄り添い、「このままの自分でいい」と思えるきっかけになれば嬉しいという思いが込められています。ショーでは、「日常に寄り添う服」をランウェイという特別な空間でどのように表現するかにこだわり、華やかさだけでなく、シルエットやバランス、そして着たときに自然と女性の魅力が引き立つことを意識した構成となりました。
デザイナーのインスピレーションの源泉は日常の中にあり、「こんな服があったらいいな」と思うものや、実際に着たいと感じるシルエットやバランスからデザインを考えることが多いそうです。トレンドだけを追うのではなく、女性が自然体で美しく見え、日常の中で少し自信を与えてくれるようなスタイルを大切にしています。
ショーを終えて、海外のランウェイでは華やかなドレスやアートのような服が多い中で、「CFT.」のスタイルがどのように受け取られるか不安もあったそうですが、ショー後には多くの方から声をかけられ、大切にしている世界観がしっかり伝わったと感じたとのことです。この経験は、ブランドにとって大きな挑戦であり、大きな一歩となる特別なものだったと語られています。今後は、「CFT.」らしいスタイルを大切にしながら、日本だけでなく海外の方にも共感してもらえるブランドを目指し、挑戦を続けていきたいと考えています。

他国からの参加デザイナー
今回のイベントには、日本以外からも個性豊かなデザイナーが参加しました。
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Graduate Runway(India)

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Brunette the Label(Canada)

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Jumper Zhang(China)

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Bahar Kianpour(Canada)

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Call and Response Clothing(Canada)

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Perry Jones(USA)

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「Global Fashion Collective X PARIS F/W’26」開催概要
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開催日程:2026年3月5日(木)
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会場:La Maison des Métallos
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住所:94 Rue Jean-Pierre Timbaud, 75011 Paris, France
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主催:Global Fashion Collective
Global Fashion Collectiveについて

2017年10月に設立されたGlobal Fashion Collective(GFC)は、世界のファッションにおける才能の未来を育成することに専念している団体です。ニューヨークファッションウィークや楽天ファッションウィーク東京などの著名なイベントで活動し、ロンドン、ミラノ、パリファッションウィークでもショーケースを開催しています。
国際的に多様なプロフェッショナルチームがデザイナーを支援し、ファッションの世界で成功への道を共に築いています。GFCは、あらゆる人々やバックグラウンド、アイデンティティを受け入れ、尊重する多様な環境を育成することで、ファッションの未来を再構築することに取り組んでいます。世界中からの才能を育成することを約束し、ファッションショーにとどまらず、影響力のある体験を創造しています。未来の才能のための道筋を作り出していると言えるでしょう。
GFCの詳細は、以下のウェブサイトで確認できます。
Global Fashion Collective 公式サイト


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