副業が生活に定着、約半数が今後も意欲的
副業マッチングサービス『lotsful』が、2026年2月に実施した副業に関する定点調査(2025冬)の結果を公開しました。この調査は16回目となり、従来の定点項目に加え、デスクワーク以外の現場仕事への関心や、エッセンシャルワーク(医療・介護、物流、インフラ、生活必需サービスなど、社会や生活の維持に不可欠な仕事)の副業経験についても深く掘り下げています。
調査によると、直近半年間で副業を「実施した」と回答した人は41.0%でした。これは前回調査からは微減したものの、前年同月比では増加しており、副業が一時的な動きではなく、多くの人々の生活に定着していることがうかがえます。

業種別に見ると、「情報通信機械・器具製造業」で最も副業実施率が高く(90.0%)、次いで「農林業・水産業・鉱業」(81.8%)、「電子部品・デバイス・電子回路製造業」(74.3%)が続きました。職種別では「広報」(100.0%)、「Webデザイナー」(91.7%)、「Webディレクター」(83.3%)といった専門性の高い職種で副業が浸透している傾向が見られます。
今後半年間の副業意向については、48.3%の人が「副業を実施するつもり」と回答しており、約半数が引き続き副業に前向きな姿勢を示しています。

副業を実施したい理由としては、「自由に使えるお金を増やしたい」(44.6%)が最多で、経済的な理由が強く後押ししていることが分かります。また、「所属企業が副業を推奨・容認しており副業しやすい」(16.0%)が過去最多を更新しており、企業側の制度整備や風土醸成が進んでいることも背景にあると推測されます。

一方で、副業を実施しなかった理由としては、「本業が忙しい」(24.0%)が最も多く、時間的な制約が副業実施の大きな壁となっています。

副業月収「30万円以上」が微増、収入源として多様化
副業経験者の月あたりの平均収入を見ると、「30万円以上」と回答した人の割合は17.9%となり、前回調査から0.6ポイント微増しました。副業で高収入を得ている層が一定数存在する一方で、副業収入は「5万円未満」(31.4%)を中心とした少額帯が引き続きボリュームゾーンとなっています。このことから、副業が本業を補完する多様な収入源として広く活用されている実態が読み取れます。

「現場で手を動かす仕事」への関心が高まる若年層
デスクワーク中心ではない「手を動かす仕事」や「現場でリアルな体験ができる仕事」への興味について尋ねたところ、全体の54.4%が「興味がある」と回答しました。

年代×性別ごとに分析すると、特に20代男性では68.8%が「興味がある」と回答し、全体傾向を大きく上回る結果となりました。20代女性も58.9%と高い水準を示しており、若年層が実働的な体験やリアルな現場感を伴う仕事に関心を持っている可能性が示唆されています。

この関心を持つ理由としては、「体を動かすことでリフレッシュできそう」(31.2%)が最多で、次いで「スキルや経験が将来に活きそう」(23.4%)、「成果や手応えを実感しやすそう」(22.8%)が続きました。デスクワーク中心の会社員が、デジタル疲れの解消や本業とは異なる体験価値を求めていることが伺えます。

「週末ファーマー」など、体験価値を重視した副業が人気
「現場で手を動かす仕事」を副業として経験したいかという問いには、半数以上の54.9%が前向きな意向を示しました。特に「週末ファーマー(農業・収穫サポート)」(27.8%)が最も人気で、次いで「都市型農業・屋上ファーム」(21.8%)、「工房アシスタント(木工/陶芸/革など)」(19.8%)が続きます。これらの仕事は、限られた時間で関われる点に加え、収入面だけでなく「体験価値」や日常業務では得られにくい実感を求める意識が背景にあると考えられます。未経験からでも関わりやすく、成果が目に見える形で実感できる点も、関心を集める要因となっているようです。

約4割がエッセンシャルワークを副業で経験
社会や生活を支える「エッセンシャルワーク」に該当する仕事の副業経験については、約4割が何らかの形で経験していることが分かりました。

副業で経験した職種では「介護職員・ヘルパー」(12.9%)が最も多く、次いで「物流倉庫・仕分けスタッフ」(7.5%)、「医療・福祉施設のサポートスタッフ」(7.4%)が続きました。これらは資格を要する専門業務だけでなく、補助的な業務も含む職種であり、人材不足の現場において副業人材が組み込まれやすい特徴があります。また、社会への貢献を実感できる点も副業として選ばれる要因の一つと考えられます。
副業マッチングサービス『lotsful』について
『lotsful』は、事業開発、営業、マーケティング、人事、広報など多様なビジネス職を中心に案件を取り揃える副業人材マッチングサービスです。個人のスキルや経験に応じた無料カウンセリングを通じて、副業未経験者でも安心して挑戦できるようサポートしています。原則リモートで週に1回・4時間からなど、柔軟な働き方で副業を始められる案件がほとんどです。
企業側にとっては、社内リソースで不足している分野に対し、豊富な経験を持つ人材を業務委託で活用できます。パーソルグループの人材支援ノウハウを活かしたオンボーディングサポートも提供され、契約や労務管理など、副業人材活用の仕組み構築まで支援を受けられます。

サービスに関する詳細情報は、以下のリンクから確認できます。
今回の調査結果は、副業が単なる収入補填だけでなく、リフレッシュやスキルアップ、社会貢献といった多様な目的で活用され、特に現場での「体験価値」を重視する新たなトレンドが生まれていることを示しています。


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