「おてつたび」が『ビジネスモデル3.0図鑑』に掲載、人手不足を“旅の目的”に変える共創モデルが注目

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『ビジネスモデル3.0図鑑』とは

『ビジネスモデル3.0図鑑』は、累計13万部を発行したベストセラー『ビジネスモデル2.0図鑑』の続編です。現代社会の大きな変化に対応するため、「共創性」と「適応性」を新たな軸として設定し、国内外の注目企業50事例を、変化し続ける「動的な構造」として図解しています。

書籍の発売に先駆け、その内容はnoteの図解総研公式アカウントで全文公開されています。
書籍発売に先がけ、全文公開中(note 図解総研公式アカウント)

「おてつたび」が掲載された背景:進化するビジネスモデル

「おてつたび」は、本書の第2章「ひろげる(新たな市場・地域への進出)」の事例として取り上げられています。単なる規模の拡大にとどまらず、環境の変化に合わせて関係性や仕組みを再構築し、新しい接点を創出している点が評価されました。

「おてつたび」のビジネスモデルの進化は、2018年時点(BEFORE)と2025年時点(AFTER)の2つの図解で比較・解説されています。

2018年時点:マッチングの創出

サービス開始当初の2018年時点では、地域の短期的・季節的な人手不足と、旅行者の「働きながら旅を楽しみたい」というニーズをマッチングさせることに重点が置かれていました。これにより、移動や宿泊のハードルを下げ、地域に新しい人の流れを生み出す仕組みが構築されました。

BEFORE 2018時点のビジネスモデル

2025年時点:エコシステムの形成

2025年時点では、ビジネスモデルはさらに進化し、エコシステムの形成へと発展しました。移動、宿泊、IT活用の障壁に対し、自治体や民間企業と「共創」することで、参加者と受け入れ側の双方のハードルを解消しています。

その結果、単なる労働力確保に留まらず、参加者の約6割がその後も地域と関わり続ける(再訪、購入、移住など)という、持続的な「関係人口」を生み出すインフラとして機能するようになりました。

AFTER 2025時点のビジネスモデル

「おてつたび」の仕組みと特徴

「おてつたび」は、「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。人手不足に悩む地方の事業者(宿泊業、農業など)と、働きながら旅を楽しみたい人々を繋いでいます。

おてつたびの仕組み

旅行者にとっては、現地までの交通費は自己負担ですが、旅先で働くことで報酬を得られるため、旅行の経済的負担を軽減できます。さらに、地域の人々との交流を通じて、地域の文化や暮らしをより深く体験できるというメリットがあります。

おてつたびの特徴

一方、地域事業者は、地域外からの働き手に対して報酬と宿泊場所を提供することで、全国各地から働き手を集めることが可能です。募集期間は最短1泊2日から最長2ヶ月未満まで対応し、就業期間、勤務時間、業務内容なども柔軟に設定できます。働き手が休日や空き時間を利用して地域を観光することで、地域経済の活性化にも繋がることが期待されています。

サービス利用状況の拡大

登録ユーザー数は、2021年の5,000人から大幅に増加し、2026年1月時点で95,000人を突破しました。サービス開始当初は夏休みなどを活用する10〜20代の利用が中心でしたが、近年では早期退職や地方移住を検討する50代以上の利用も増えています。

この背景には、物価高騰による旅費を抑えたいというニーズや、テレワーク・ワーケーションの普及による時間・場所に縛られないライフスタイルの実現、さらには「お試し移住」として地域との関わりを深めたいという関心の高まりがあると見られます。

受け入れ先は全国に2,200箇所以上あり、ホテルや旅館などの宿泊業、農業・漁業などの一次産業が中心ですが、ゲストハウス、キャンプ場、酒造会社、水産加工、飲食店など、多様な業種へと広がりを見せています。

登録ユーザー数と事業者数の推移

「おてつたび」が目指す未来

「おてつたび」は、地域が抱える人手不足という課題を「新たな旅の目的地」と捉え、地方への新しい人の流れを生み出すことを目指しています。地域で働くことを通じて、地元の人々との出会いや、観光では得られない深い交流を経験することで、地域に継続的なファン(関係人口)が生まれることを期待しています。

おてつたびが創り出す世界

関連情報

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自治体や民間企業との連携も積極的に行われており、現在70以上の自治体と協定を結んでいます。人手不足の解消や関係人口の創出に関心のある自治体・企業は、以下よりお問い合わせください。

「おてつたび」の詳細は公式サイトで確認できます。
おてつたびのサイト

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