再生の背景と所有者の思い
この物件は、長年にわたり家族に引き継がれてきたご自宅兼事務所でした。所有者が施設に入所したことをきっかけに約2年間空き家となっていましたが、所有者のご家族から「売却ではなく、建物を活かせる方法はないか」と「アキサポ」に相談が寄せられました。
ジェクトワンが物件と周辺エリアを調査した結果、4階建てという規模感や良好な立地から、事業用としての貸し出しやシェアハウス、学生寮など多様な選択肢が検討されました。最終的に、所有者の「建物が生まれ変わる姿を見てみたい」という希望と、上野エリアに近く観光スポットが豊富な湯島三丁目の立地から見込めるインバウンド需要を考慮し、宿泊施設としての再生が決定されました。
大規模なリノベーションで快適な空間へ
物件自体は鉄筋コンクリート造で構造はしっかりしていましたが、約2年間の空き家期間中に雨漏りやカビが発生し、老朽化が進んでいました。また、室内には居住当時の荷物が残された状態でした。
再生にあたり、雨漏り被害のあった各居室の天井部分では屋根の葺き替え工事が実施されました。室内は全てのフロアがスケルトン状態にされ、間取りが一から設計し直されました。宿泊施設として使いやすい空間づくりが追求され、運営会社の株式会社BISKが内装を担当しました。
内装はフロアごとに異なるコンセプトカラーが設定され、「写真映え」と「居住性」を両立した空間が広がっています。
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2階: ダスティローズをコンセプトカラーとし、温かみのある北欧モダンをイメージ。
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3階: セージグリーンをアクセントに、清潔感のある自然な空間を演出。
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4階: ライトブルーやイエローを選び、屋根の形状を活かした隠れ家のような遊び心を加えました。
家具や小物にもこだわりが見られます。丸テーブルによる生活動線の確保、吸音ボードを兼ねた3階のヘッドボード、柔らかな光を灯すボール状の照明、コンセプトカラーと連動したアートやクッションなど、実用的な意匠が細部にわたって追求されています。
Before/Afterの様子






「BISK PARK YUSHIMA」のコンセプトと特長
「BISK PARK YUSHIMA」は、「湯島の街に溶け込み、第二の我が家のように過ごすことのできる滞在型施設」をコンセプトとしています。
主な特長は以下の通りです。
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アパートメントスタイル: 各フロアにキッチン、洗濯乾燥機、トイレ、独立したシャワー・脱衣室を完備。日常生活に必要な機能が客室内に凝縮されており、中長期滞在にも対応可能です。
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高い収容力: ダブルベッドを効率的に配置した2階・3階は、各階最大6名まで宿泊可能。グループやファミリーでの利用に最適です。
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開放的な空間: 2階・3階のメインルームはゆとりある洋室で、食事と睡眠のスペースを明確に分けながらも開放感あふれる空間を実現しています。
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唯一無二の空間体験: 4階は勾配天井という特殊な形状を活かし、天井まで続くアクセントクロスを施すことで、ここにしかない空間を演出しています。
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緻密な動線設計: スーツケースを広げられる十分なスペースや家具の配置にまでこだわり、滞在中のストレスを最小限に抑える動線設計がなされています。
「BISK PARK YUSHIMA」概要
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名称: BISK PARK YUSHIMA(ビスク パーク ユシマ)
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活用用途: 多層階型宿泊施設(旅館業)
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物件形態: 鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付4階建
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築年数: 築53年
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延床面積: 227.04㎡(旅館業 延床面積:140.64㎡)
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所在地: 東京都文京区湯島3丁目11-8
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交通:
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東京メトロ千代田線「湯島」駅から徒歩4分
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東京メトロ銀座線「末広町」駅から徒歩5分
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オープン: 2026年3月16日(月)
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運営: 株式会社BISK
株式会社ジェクトワンと「アキサポ」について
株式会社ジェクトワンは、総合不動産開発、リノベーション、賃貸管理、そして空き家事業「アキサポ」を展開しています。企業の詳細は以下の公式サイトで確認できます。
空き家解決サービス「アキサポ」

「アキサポ」は、空き家に関する悩みに寄り添い、活用や買取といった多様な選択肢の中から最適なプランを提案し、所有者の手間をかけずに問題を解決するサービスです。2016年にスタートし、住居用戸建てだけでなく、企業が保有する遊休不動産の有効活用にも積極的に取り組んでいます。
「アキサポ」の活用スキームでは、空き家を借り受け、基本費用負担でリノベーション工事を行います。一定期間転貸した後、リノベーションされた建物が所有者の手元に戻る点が大きなメリットです。リノベーション設計や施工、工事管理も全て「アキサポ」に任せることが可能です。
「アキサポ」公式サイト: https://www.akisapo.jp/
サービスフロー

「アキサポ」は、物件や地域の特徴、ニーズを踏まえ、所有者と地域社会の双方にとって価値ある活用を目指し、最適な空き家活用を今後も提案・実行していくとしています。


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