台湾食材の「香り」をテーマに魅力を発信
今年の台湾パビリオンは「団らんの食卓へようこそ―台湾の農水産物が届ける幸せの味」をテーマに掲げ、「米の香り」「果実の香り」「魚介の香り」「お茶の香り」といった“台湾の香り”をキーワードに、台湾各地の特色ある食材を紹介しました。
会場では、冷凍マンゴーダイスや焼き冷凍サツマイモ、キャロットジュース、台湾茶といった人気商品に加え、高級魚ドラゴンタイガーグルーパー(ハタ類)、台湾産カラスミ、有機ハマグリなどの水産物も披露されました。特に、台湾産オーガニック醤油を使った料理提案を通じて、生産地から食卓までをつなぐ「台湾の食の物語」が来場者に伝えられました。

また、台湾で蓬萊米の栽培が定着してから100年を迎えたことを記念し、「台湾好米コーナー」が特設されました。ここでは3社の米生産者が出展し、きめ細かな食感で知られる台湾米を紹介。チャーハンや魯肉飯(ルーハン)などの台湾家庭料理として提供され、多くの来場者がその味を体験しました。
さらに、AIを活用した水田モニタリングや精密灌漑といったスマート農業技術も展示され、節水と低炭素化を両立する台湾農業の持続可能な取り組みも紹介されました。
ライブクッキングと日台連携の強化
会期中の3月11日と13日には、日本人シェフおよびパティシエを招いたライブクッキングイベントが開催されました。台湾米やマンゴー、サツマイモなどの台湾食材を活用した料理やデザートの調理デモンストレーションが行われ、出来立ての料理の試食も提供されました。来場者は台湾食材の魅力を味覚として体験し、会場は多くの来場客で賑わいました。

会期中には、駐日代表の李逸洋大使も会場を訪れ、台湾各地の農水産物や加工食品の展示を視察しました。

さらに、日本市場での販売やPRを強化するため、日本の流通企業と台湾の輸出団体による協力覚書(MOU)の締結も行われました。日本側からは三越伊勢丹ホールディングス傘下の株式会社MI Foodstyle代表取締役の雨宮隆一氏と、貿易企業の株式会社Reproall代表取締役の山口祐輔氏が参加しました。台湾側からは輸出団体玉井聯興の理事主席である林漢維氏と、台湾南部のマンゴー産地として知られる黄偉哲台南市長が署名し、陳駿季農業部長が調印を見届けました。
この連携により、台南産マンゴーをはじめとする台湾産農産物が日本の百貨店流通チャンネルを通じて安定的に供給される体制づくりが期待されます。

FOODEX JAPAN 2026での台湾農水産物パビリオンの成功は、台湾の豊かな食文化と高い農業技術を世界に発信する機会となりました。今回の展示会と協力覚書締結は、日台間の経済連携をさらに深め、台湾農産物の日本市場における存在感を高める新たな一歩となるでしょう。


コメント