配るだけで観光客の周遊行動を可視化!観光周遊データSIM「Tabimetry(タビメトリー)」が提供開始

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観光データ取得の課題とTabimetryの解決策

インバウンド需要の回復が進む中、自治体やDMOには、より効果的な観光施策の立案が求められています。しかし、これまでの観光客の実態把握には、いくつかの課題がありました。

  • 紙やWebアンケート: 回収率が低く、回答はその場限りの情報であり、実際の周遊経路とは結びつきにくいという問題がありました。

  • 大規模な人流データ: 携帯キャリアなどが提供する統計データでは、「どのような属性の観光客が、どこを、どの順に巡ったか」といった詳細な情報は得られにくい状況でした。

  • 専用アプリによる調査: 旅行者にアプリのインストールや操作の手間を強いるため、十分なサンプル数を確保することが困難でした。

これらの課題の根本には、観光客に便益を提供する「配る仕組み」と、行動を把握する「知る仕組み」が分かれている点があります。Tabimetryは、観光客に無償配布できるeSIMそのものをデータ取得の窓口とすることで、この二つの仕組みを統合しました。観光客は無料で通信を利用できるという利便性を享受し、一方で自治体やDMOは、属性と行動が紐づいた詳細な人流データを取得することが可能になります。

Tabimetryは、eSIMプラットフォーム「LibeSIM(ライブシム)」において培われた、SIMアプレットによる位置情報取得技術(詳細はこちら)を基盤としています。

Tabimetryのサービス概要と3つのステップ

Tabimetryは、以下の3つのステップで観光周遊データを取得・活用します。

  1. eSIMの配布
    観光案内所や宿泊施設にQRコードを設置するだけで、観光客は自身のスマートフォンにeSIMをインストールできます。物理的なSIMカードの在庫管理や、窓口での受け渡し・返却の手間は発生しません。また、旅行者側で専用アプリをインストールする必要もありません。

  2. 属性情報と動線データの取得
    eSIMの申し込みページで、年代、国籍、旅の目的、滞在日数などの属性情報をアンケート形式で取得します。このアンケート設問は、キャンペーンごとに自由に設定可能です。eSIMが開通すると、携帯電話基地局測位によって、訪れたエリアと滞在時間が時系列で記録されます。
    基地局測位を用いるため、GPSの電波が届きにくい地下街や地下鉄でも記録が途切れることなく、都市部における観光客の動線も正確に捉えられます。位置情報は、取得情報、利用目的、保管期間、第三者提供の有無を申し込み時に明示し、本人の同意を得た上で取得されます。

  3. 生データと分析レポートの提供
    緯度経度を含む生データ(CSV形式)に加え、エリア別の滞在時間ランキング、周遊ルート分析、属性クロス分析、時間帯別の人出比較など、施策の目的に合わせた分析レポートが提供されます。これにより、庁内や社内での報告にそのまま活用できるデータが得られます。

Tabimetryダッシュボード

Tabimetryの特長

  • 配るだけで、データが集まる
    アプリ開発や端末の受け渡し・回収は不要です。QRコードを設置するだけで配布が始まり、eSIM開通と同時にデータ取得が開始されます。

  • 地下街・地下鉄でも記録が途切れない
    携帯電話基地局の情報を用いた測位により、GPSが届かない場所でも記録が継続します。これにより、都市部の周遊全体像を正確に把握できます。

  • 運用条件を柔軟に設定可能
    通信容量、利用期間、利用エリアをキャンペーンごとに設定できます。配布数と条件の組み合わせで通信コストの上限が事前に定まるため、予算管理をしながら運用が可能です。

先着3組織限定のPoCパッケージ

サービス開始を記念し、自治体・DMO・観光協会を対象とした有償PoCパッケージが先着3組織限定で提供されます。最低100回線、1か月から検証を開始できます。

PoCパッケージの料金体系は以下の通りです。

項目 内容
初期費用(一式) 500,000円~(税抜)
回線費用 4,000円~/回線(5GBプラン、最低100回線から)

初期費用には、キャンペーンの企画・設計、申し込みページとアンケートの制作、対象エリアの設定、周遊データレポートの作成、生データ(CSV)の提供が含まれます。例えば、100回線×5GBで利用する場合、合計900,000円(税抜)となります。大規模な配布や継続運用を検討している場合は、個別の見積もりも可能です。

事業責任者コメントと今後の展望

コモン・クリエーション株式会社 代表取締役社長 牟田 和貴氏は、観光の現場でデータに基づいた施策が求められる一方で、具体的なデータ取得には課題があったことに触れ、「Tabimetryの出発点は、観光客への『おもてなし』とデータの取得を両立させることです」と述べています。旅行者は無料通信の便益を得るだけで、施策立案に必要な「誰が、どこを、どの順に巡ったか」という情報が同意に基づいて記録される仕組みが強調されています。

同社は今後、Tabimetryを観光分野にとどまらない「配って、みえる」プラットフォームとして拡張していく方針です。

  • 観光以外のユースケースへの展開
    修学旅行・教育旅行の班別行動管理、訪日クルーズ客の寄港地滞在支援、災害時の安否確認・避難情報のエリア別多言語配信、大規模イベントの雑踏警備支援など、多様なユースケースへの展開が検討されています。

  • 地域交通・観光事業者との連携拡大
    地域の交通事業者や観光施設と連携し、周遊データに基づいた回遊促進施策やLINEなどを通じたエリア別の情報配信など、データの取得から活用までを一貫して支援する体制を拡充していく予定です。

Tabimetryの技術基盤

Tabimetryは、コモン・クリエーション株式会社が自社で開発・運用するeSIMプラットフォーム「LibeSIM」を基盤としています。eSIMの発行(SM-DP+)、MVNO回線の提供、SIMアプレットによる位置情報の取得まで、同社が一貫して提供しています。

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