2035年には75億米ドル規模に拡大する市場
日本のゲーム機市場は、2025年時点で約50億5,000万米ドル規模に達しており、2026年から2035年の予測期間において、年平均成長率(CAGR)4.10%で拡大し、2035年には約75億5,000万米ドルに達すると見込まれています。この市場成長を支える主な要因として、以下の点が挙げられています。
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日本に根付く強固なゲーム文化
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携帯型・ハイブリッド型ゲーム機の人気上昇
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ゲームのサブスクリプションサービスの普及
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クラウドゲーミングの拡大
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VR・AR技術の導入
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新作ゲームの継続的な投入
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eスポーツ文化の発展
市場成長を牽引する主要トレンド
携帯型・ハイブリッド型ゲーム機の需要拡大
日本では、家庭用ゲーム機が主要な娯楽機器として長年定着しています。近年は、据え置き型ゲーム機だけでなく、外出先でも利用できる携帯型や、自宅と外出先の両方に対応できるハイブリッド型ゲーム機への需要が高まっています。特にNintendo Switchに代表されるハイブリッド型コンソールは、テレビ接続型と携帯機の両方の利用スタイルに対応できる柔軟性から、日本の消費者の生活スタイルに適応し、市場構造に大きな変化をもたらしました。
携帯型ゲーム機は、小型・軽量で持ち運びしやすく、比較的購入しやすい価格帯の商品も多いことから、場所や時間を選ばずにゲームを楽しめる点が強みです。通勤・通学時や旅行中など、多様なシーンで利用されています。ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発表したPlayStation 5と連携する携帯型デバイス「Project Q」(後のPlayStation Portal)も、この利用スタイルの拡大を示す事例と言えるでしょう。
2024年2月にはNintendo Switchが日本で最も販売されたゲーム機となり、さらに同年5月には任天堂がSwitchの後継機を2025年3月末までに発表・発売する方向性を示したと報じられており、次世代機への期待が市場の買い替え需要を刺激する要因となっています。
据え置き型ゲーム機の安定した需要
ハイブリッド型や携帯型ゲーム機の成長がある一方で、PlayStation 5やXbox Series Xといった据え置き型ゲーム機も依然として重要な市場を形成しています。これらの製品は、高性能なグラフィックス、大型テレビとの親和性、オンラインマルチプレイ、高品質なAAAタイトルなどを強みとし、高性能志向のユーザーやコアゲーマーを中心に安定した需要を維持すると予測されています。ソニーは薄型化されたPlayStation 5や軽量化されたPS5 Digital Editionモデルを投入しており、継続的な買い替え需要を生み出す戦略を展開しています。
サブスクリプション型サービスとクラウドゲーミングの普及
PlayStation PlusやXbox Game Passといったサブスクリプション型ゲームサービスの普及も、日本のゲーム機市場を支える重要な要素です。ユーザーは月額料金を支払うことで多数のゲームにアクセスでき、ゲーム機の利用頻度が高まりやすい傾向があります。
また、クラウドゲーミングも市場の重要なトレンドです。ゲームの処理をクラウド上のサーバーで行い、映像をストリーミング配信することで、端末性能やストレージ容量への依存を軽減できる可能性があります。マイクロソフトは2021年前半にXbox Game Pass Ultimateの一部として日本でクラウドゲーミングサービスを開始しました。今後、クラウド対応が拡充されれば、クラウド機能を備えたゲーム機の普及がさらに進む可能性を秘めています。
VR・AR技術と新作ゲーム、eスポーツの発展
VR(仮想現実)およびAR(拡張現実)の発展も、ゲーム機市場の成長機会となっています。VRヘッドセットや関連ソフトウェアとの統合が進み、従来のテレビ画面を通じたゲームとは異なる没入型の体験を提供できるため、技術志向の強い消費者に訴求しやすいと見られます。
新しいゲームタイトルの継続的な発売もゲーム機需要を大きく左右します。特に人気アニメ、漫画、映画などを原作としたゲームや、大型のシングルプレイヤー・マルチプレイヤー作品が発売されると、対応する最新ゲーム機を購入するユーザーが増える傾向があります。例えば、人気漫画・アニメ「SPY×FAMILY」を原作とした家庭用ゲームが2023年12月にNintendo Switch向けに発売され、既存ファンをゲーム市場へ取り込む役割を果たしています。
eスポーツ市場の発展も、ゲーム機販売に追い風となっています。競技志向のユーザーは、高フレームレート、低遅延、高解像度出力などに対応する高性能ゲーム機を求める傾向があり、eスポーツが単なる娯楽から一大エコシステムへと成長することで、ゲーム機市場の認知度と利用頻度を高める効果があります。
市場の分類と競争環境
市場はタイプ別に、据え置き型ゲーム機、携帯型ゲーム機、ハイブリッド型ゲーム機、専用ゲーム機、その他に分類されます。プラットフォーム別では、PlayStation、Xbox、Wii、その他に分類されています。日本市場では、ソニーと任天堂が強固なブランド基盤とゲームコンテンツを持ち、特に独占タイトルや自社IPを活用したエコシステム構築が競争力の源泉となっています。マイクロソフトもXbox Game Passやクラウドゲーミングを通じて市場での存在感を高めようとしています。
最終用途別では個人向けと商業向けに、流通チャネル別ではオンラインとオフラインに分類されます。オンライン販売の重要性は今後さらに高まると考えられます。
主要市場参加企業としては、Sony Corporation、Microsoft Corporation、Nintendo Co., Ltd.、Logitech International SA、Atari Inc.、Meta Platforms Technologies, Inc.、Samsung Electronics Co. Ltd.、Valve Corporation、HTC Corporation、ASUSTEK Computer Inc.などが挙げられています。
今後の展望
日本のゲーム機市場は成熟した市場でありながら、2026年から2035年にかけて安定した成長が期待されています。今後は、単純なハードウェア販売から、ゲーム機、クラウド、オンラインサービス、独占タイトル、VR機器などを一体化したエコシステム型の競争が一段と強まるとみられています。特に、いつでもどこでも遊べる柔軟性と、高性能・高没入型のゲーム体験をどこまで両立できるかが、2035年に向けた競争力を左右する重要な要素となるでしょう。
詳細な調査レポートについては、株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイトをご覧ください。
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