生成AIが最も多く紹介する美容・コスメブランドは? Optyino.aiの分析で資生堂が首位に

ファッション・美容

美容・コスメブランドのAI回答出現率ランキング

Optyino.aiは、日焼け止め、スキンケア、ヘアケア、メンズコスメ、ハンドクリームといった美容・コスメ領域のプロンプト11件に対し、2026年4月21日から7月10日までに取得されたAI回答11,111件を分析しました。その結果、94.39%にあたる10,488件の回答で具体的なブランド名が検出され、検出されたブランドは全部で99種類にのぼることが明らかになりました。

Optino.ai 美容・コスメブランドの回答出現率ランキング

最も多く検出されたブランドは「SHISEIDO/資生堂」で3,628回答(32.65%)となり首位を獲得しました。僅差で「Curel/キュレル」が3,613回答(32.52%)、次いで「ANESSA/アネッサ」が3,448回答(31.03%)と続き、上位3ブランドの差はわずか1.62%にとどまる激戦となりました。上位4ブランドは32.65%から29.52%までの間に収まっており、そのシェアの差は最大でも3.13%と僅差で並んでいます。一方、5位の「ORBIS/オルビス」(24.91%)との間には4.61%の差があり、上位4ブランドが頭一つ抜けている状況が見られます。

AIモデルによって異なる最多言及ブランド

AIモデル別に見ると、最多ブランドの結果は大きく異なりました。資生堂を最多ブランドとして挙げたのは、Copilot、Google AIモード、Perplexityの3モデル(8モデル中37.5%)にとどまっています。

AIモデル別のブランド出現率と最多出現ブランド

残りの5モデル(62.5%)は資生堂以外のブランドを最多として挙げており、GeminiはCurel/キュレル、ChatGPTとClaudeはANESSA/アネッサ、Google AI Overviewはニベア、Grokはビオレをそれぞれ最も多く言及しました。また、ブランド名が回答本文に登場する割合(ブランド出現回答率)も、最高がGoogle AI Overviewの99.90%、最低がClaudeの86.42%と、13.48%の差が見られました。

カテゴリ別のブランド言及傾向

14のカテゴリのうち、スキンケアはブランド数20、シェア合計157.09%と全カテゴリ中で突出して高い数値を示しました。シェア合計が100%を超えるのは、1つの回答内に複数ブランドが同時に言及されるケースが多いことを意味しており、スキンケアブランドは1回答あたり平均1.5件を超えるペースで言及されている計算になります。次いでヘアケア(80.87%)、日焼け止め(60.88%)、メンズコスメ(58.10%)も、複数ブランドの同時言及が起きやすい傾向にあります。

一方、韓国コスメ(1.45%)、メイク(2.46%)、プチプラコスメ(5.89%)は低く、これらのカテゴリでは1回答の中で特定の1〜2ブランドに絞って言及される傾向が強いと考えられます。

回答本文での言及と引用URLの乖離

今回の調査では、回答本文にブランド名が登場する割合が94.39%と非常に高い一方で、引用URLの中でブランド関連のドメインが確認できた割合はわずか2.06%にとどまることが判明しました。

回答本文でのブランド出現率と引用URLでのブランド関連率

分析対象の回答から集められた引用URLは重複を除いて101,872件ありましたが、このうちブランド名または公式ドメインを確認できたのは2,094件でした。上位に引用されたドメインの中には資生堂の公式サイトも含まれていますが、そのシェアは1.49%にとどまり、比較・ランキング系や口コミ系のメディアサイトが引用元の大部分を占めていました。このことから、生成AIは回答本文でブランド名を頻繁に挙げるものの、引用元としては比較サイトやメディアサイトを参照する比率が圧倒的に高いことが分かります。「本文で言及されること」と「引用元として選ばれること」は別の指標として捉える必要があるでしょう。

調査からわかる考察

今回の調査により、生成AIの回答における美容・コスメブランドの露出は、「本文での言及」と「引用元としての選出」という異なる指標で成り立っていることが明らかになりました。ブランド名の言及量を増やすだけでは、引用元としての露出向上には直結しないと考えられます。

また、AIモデルによって最多ブランドが異なるため、単一のAIモデルでの露出状況だけを見て施策の成否を判断するのは危険です。特にClaudeは検出ブランド数が8モデル中最少であり、特定ブランドへの言及が偏る可能性があるため、複数モデルを横断したモニタリングが望ましいと言えるでしょう。

これらの点を踏まえると、美容・コスメブランドが生成AIエンジン対策(GEO/LLMO)に取り組む際は、総合的なブランド名の言及量だけでなく、AIモデルごとの傾向差や、比較・ランキング系メディアでの掲載状況を継続的に確認することが有効な打ち手になると考えられます。

調査概要

  • 調査主体: Optyino.ai

  • 調査対象: Optyino.ai上に蓄積されたAI回答ログ(美容・コスメ関連プロンプト)

  • 調査期間: 2026年4月21日〜2026年7月10日

  • 対象プロンプト数: 11件(日焼け止め4件、スキンケア2件、ヘアケア2件、メンズコスメ2件、ハンドクリーム1件)

  • 分析対象回答数: 11,111件

  • ブランド出現回答数: 10,488件(94.39%)

  • 検出ブランド数: 99種

  • 集計対象引用URL数: 101,872件(同一回答内の重複URLを除外後)

  • 対象AIモデル: ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、Perplexity、Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの8モデル

  • 主な分析指標: ブランド別出現数・シェア、カテゴリ別出現シェア、AIモデル別のブランド出現回答率・最多出現ブランド、引用URLにおけるブランド関連率

Optyino.aiについて

Optyino.aiは、AI時代のブランド可視性を測り、戦略を導くための生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツールです。ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。

Optyino.aiのGEO分析ツール

表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

サービスURL: https://optyino.ai/

本調査データの詳細については、以下の元記事をご参照ください。
https://optyino.ai/press/beauty-cosmetics-brand-citation-rate

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