WiMAXルーター実測比較:NC03とDOCK、多台数接続と設置場所で速度はどう変わる?

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  1. 調査概要
    1. 測定条件
  2. 調査結果サマリー
  3. 第一部:鉄筋コンクリート造オフィス ─ 多台数同時接続テスト
    1. 少数接続ではNC03が優位
    2. 多台数接続ではDOCKが逆転
    3. 多台数時のPing(遅延)
    4. 隣の部屋での速度変化とクレードルの効果
  4. 第二部:木造の家・夜間(混雑時間帯)─ NC03の設置場所別テスト
    1. 設置場所別の実測データ一覧(NC03)
    2. 窓際×クレードルで最速153Mbps
    3. クレードル装着の効果
    4. PC接続(有線・無線)での速度
  5. 実践:オンラインゲームのPing(応答速度)を検証(NC03)
    1. オンラインFPS ─ ping62ms・パケットロス0
    2. MOBA ─ ping51ms
    3. 対戦ゲームにおけるPingの評価
    4. ゲーム検証のまとめと注意点
  6. なぜ場所・台数・置き方で速度が変わるのか ─ 4つの要因
    1. 要因1:建物構造と電波の通り方
    2. 要因2:同時接続台数と帯域の分配
    3. 要因3:クレードル(卓上ホルダー)の役割
    4. 要因4:時間帯・混雑の影響
  7. NC03とDOCK、どちらを選ぶべきか ─ 用途別の推奨
    1. 用途別の推奨
  8. よくある質問(FAQ)
    1. NC03とDOCK、結局どちらが速いですか?
    2. 多台数を同時につないでも安定するのはどちらですか?
    3. クレードル(卓上ホルダー)は効果がありますか?
    4. パソコンは有線・無線どちらで接続すべきですか?
    5. NC03でオンラインゲームは快適に遊べますか?
    6. 測定にはどんなアプリ・端末を使いましたか?
  9. まとめ
  10. 「オールコネクトマガジン」について
  11. 会社情報

調査概要

本調査では、人気のWiMAXルーター2機種を、性質の異なる2つの環境で検証しました。

  1. 多台数同時接続テスト: 鉄筋コンクリート造のオフィスで、接続する端末を1台から段階的に増やすテスト。
  2. 設置場所別テスト: 木造の一戸建てで、回線が混雑しやすい夜間にルーター本体の置き場所を変えて計測するテスト。

測定条件

  • 対象機種: HYBRID Wi-Fi 5G NC03/Speed Wi-Fi DOCK 5G 01

  • 測定環境①: 鉄筋コンクリート造オフィス

  • 測定環境②: 木造一戸建て・福井県内

  • 計測日: 2026年6月(環境①日中/環境②夜間)

  • 計測時間: 測定環境①:11:00~12:00

  • 使用端末: iPhone 16 Pro Max ほかスマートフォン・ノートPC

  • 測定方法: 各条件で「Speedtest by Ookla」により下り・上り・Pingを計測。

  • 公開データ: https://all-connect.co.jp/magazine/data/

調査結果サマリー

調査の結果、NC03は少数接続で高速、DOCKは多台数接続でも安定するという対照的な特性が判明しました。また、ルーターの設置場所やクレードルの利用が速度に大きく影響することも明らかになりました。

  • 少数接続(1〜2台)ではNC03が速い(下り平均64.0Mbps、DOCK55.8Mbps)。

  • PC2台以上の多台数接続ではNC03の下りが急落(下り平均15.1Mbps)し、DOCKは48.6Mbpsを維持しました。

  • 多台数時のPingはDOCKで急増する場面が見られました(最大719ms)。

  • 隣の部屋ではNC03が25.17Mbpsに低下するものの、クレードル装着で62.98Mbpsへ約2.5倍に回復しました。

  • 木造宅では窓際かつクレードル利用で最速153.18Mbpsを記録し、中央設置(78.98Mbps)の約1.9倍の速度が出ました。

  • クレードル装着は、全ての条件で速度向上に寄与しました。

第一部:鉄筋コンクリート造オフィス ─ 多台数同時接続テスト

測定用端末が並べられたテスト環境

少数接続ではNC03が優位

スマートフォン1台のみの接続では、NC03が下り66.15Mbps、DOCKが54.66Mbpsと、NC03がDOCKを上回りました。PC1台を加えた2台接続でもNC03が優勢であり、少数の端末を使用する場合にはNC03がより速いダウンロード速度を記録しました。

多台数接続ではDOCKが逆転

ノートPCを2台同時接続した時点から状況は一変しました。NC03の下り速度は、携帯1台+PC2台で11.87Mbps、携帯2台+PC2台で11.31Mbpsまで低下し、多台数接続時の下り平均は15.1Mbpsと、少数接続時(64.0Mbps)の4分の1以下となりました。

一方、DOCKは同じ多台数条件でも下り46〜52Mbpsを維持し、平均48.6Mbpsを記録しました。接続台数が増えても速度がほとんど低下しない安定性を見せ、多台数環境ではDOCKがNC03を明確に上回る結果となりました。複数人が同時に動画視聴やオンライン会議を行う家庭や小規模オフィスでは、DOCKの安定性が有効であると考えられます。

多台数時のPing(遅延)

遅延の指標であるPingでは、DOCKが携帯3台+PC2台で719ms、携帯4台+PC2台で658msと、多台数接続時に大きく跳ね上がる場面がありました。Pingが数百msに達すると、オンラインゲームやビデオ通話で反応の遅れを感じやすくなります。DOCKは下りの安定性が高い一方で、混雑時の応答性には波があることが示されました。

隣の部屋での速度変化とクレードルの効果

ルーターを置いた部屋の「隣の部屋」で計測すると、壁を1枚隔てるだけで速度は低下しました。NC03は25.17Mbps、DOCKは21.91Mbpsまで下がりました。

隣の部屋でのNC03の速度テスト結果(クレードルなし)

しかし、NC03をクレードル(卓上ホルダー)に装着して同じ隣室で計測すると、下りは62.98Mbpsまで回復しました。これはクレードルなしの場合の約2.5倍の速度であり、設置方法一つで受信状況が大きく改善することが示されています。隣室や離れた部屋でWiMAXルーターを使用する際には、クレードルの活用が有効であると考えられます。

隣の部屋でのNC03の速度テスト結果(クレードルあり)

第二部:木造の家・夜間(混雑時間帯)─ NC03の設置場所別テスト

続いて、木造の一戸建て(福井県内)で、回線が混雑しやすい夜間(18時50分〜19時10分)にNC03の設置場所を変えて計測しました。同じ家の中の「中央付近」と「窓際」、さらに「クレードルの有無」で速度がどう変わるかを検証しています。

木造宅でのNC03測定風景(中央付近)

設置場所別の実測データ一覧(NC03)

設置条件 下り(Mbps) 上り(Mbps) Ping(ms)
家の中・携帯1台 78.98 0.41 70
家の中・携帯1台(クレードル装着) 117.59 1.08 62
窓際・携帯1台 93.78 2.70 411
窓際・携帯1台(クレードル装着) 153.18 5.59 169

窓際×クレードルで最速153Mbps

最も速かったのは、窓際でクレードルに装着して置いた状態で、下り153.18Mbpsを記録しました。これは中央付近の通常設置(78.98Mbps)と比較して約1.9倍の差があり、置き場所と置き方を工夫するだけで速度がほぼ倍増することが示されました。夜間の混雑時間帯でも150Mbps超を記録しており、高画質の動画視聴や大容量ダウンロードに十分な速度であると考えられます。

クレードル装着の効果

クレードルの有無で比較すると、その効果は明確です。家の中央では78.98Mbpsから117.59Mbps(約1.5倍)、窓際では93.78Mbpsから153.18Mbps(約1.6倍)と、どちらの場所でも下り速度が向上しました。自宅で据え置き的にWiMAXルーターを使用するなら、クレードルの利用が速度面で有利であると考えられます。

PC接続(有線・無線)での速度

ノートPCをNC03に接続した場合も計測が行われました。付属USB Type-Cの有線接続で下り33.70Mbps(Ping84ms)、Wi-Fi無線で下り13.55Mbps(Ping48ms)でした。下り速度は有線が上回りましたが、上りや応答性は無線が良好な場面もあり、用途に応じて使い分けることが推奨されます。

接続方法 下り(Mbps) 上り(Mbps) Ping(ms)
有線(付属USB Type-C) 33.70 0.56 84
無線(Wi-Fi) 13.55 3.46 48

実践:オンラインゲームのPing(応答速度)を検証(NC03)

NC03を使用して実際にオンラインゲームをプレイし、応答速度(Ping)を確認しました。条件は、木造宅でNC03をクレードルに装着し、クレードルのLANポートからLANケーブルでゲーミングPCに有線接続した状態です。測定は回線が混雑しやすい夜間に行われています。対戦ゲームとして、オンラインFPSとMOBAの2つを試しました。

ジャンル Ping
オンラインFPS 62ms
MOBA 51ms

オンラインFPS ─ ping62ms・パケットロス0

オンラインFPSのゲーム画面

オンラインFPSでは、ping62ms、パケットロス(loss)0、チョーク(choke)0でした。ロスやチョークが0で通信は途切れず安定していたものの、pingの62msは対戦FPSの理想値より高めです。

MOBA ─ ping51ms

MOBAのゲーム画面

MOBAのゲーム中に確認した通信ステータスはping51msでした。プレイ自体は成立しましたが、こちらも理想値からするとやや高めでした。

対戦ゲームにおけるPingの評価

一般的に、反応速度を競う対戦ゲームでは、Pingは10〜20ms以下が理想とされ、50msを超えると操作と表示のずれを感じやすくなるといわれています。今回の62ms・51msはこの基準に照らすと「遊べないわけではないが対戦ゲームとしては高め」の水準です。カジュアルに楽しむ範囲なら実用的ですが、競技志向では不利になる可能性があります。

ゲーム検証のまとめと注意点

NC03でも対戦ゲームのプレイ自体は可能で、パケットロス0と安定性は確認できました。ただしPingは62ms・51msと理想値より高めで、競技志向では物足りなさを感じる場面もあるでしょう。ルーターを窓際に寄せるなど設置位置を工夫できれば、Pingや速度の改善が期待できます。しかし、反応速度がシビアな競技志向のプレイには、低Pingが安定して出る光回線のほうが明確に有利であると考えられます。

なぜ場所・台数・置き方で速度が変わるのか ─ 4つの要因

要因1:建物構造と電波の通り方

モバイルルーターは基地局からの電波を受信して通信します。鉄筋コンクリート造は電波を遮りやすく、木造は比較的通しやすい性質があります。屋外の基地局に近い窓際は電波が届きやすく、建物の中央や奥まった場所では弱くなりがちです。木造宅で窓際の速度が中央を上回ったのは、この差が表れた結果と考えられます。

要因2:同時接続台数と帯域の分配

1台のルーターが扱える帯域には上限があり、接続端末が増えるほど1台あたりの取り分は減少します。多台数接続でNC03の下りが大きく落ちたのは帯域の分配が影響した可能性があり、DOCKが安定したのは混雑時の帯域制御や処理特性によるものと考えられます。

要因3:クレードル(卓上ホルダー)の役割

クレードルは本体を固定するアクセサリーですが、有線接続のポートを備えたり、本体の向きや位置を安定させたりすることで、電波の受信効率を高める効果が期待できます。各条件でクレードル装着時に速度が向上したのは、その効果が表れたものと見られます。

要因4:時間帯・混雑の影響

夜間は多くの利用者が一斉に通信するため回線が混雑しやすい時間帯です。今回の調査では、あえてその時間帯に計測しましたが、窓際×クレードルでは150Mbps超を記録し、混雑下でも設置の工夫で十分な速度を確保できることを示しました。

NC03とDOCK、どちらを選ぶべきか ─ 用途別の推奨

こんな人 おすすめ ポイント
一人暮らし・少数接続 NC03 少数接続で下りが速い
家族・多台数で同時利用 DOCK 多台数でも速度が安定
木造宅で据え置き利用 設置の工夫 窓際・クレードルで速度向上
隣室・離れた部屋で利用 NC03 クレードル活用 装着で速度が回復

用途別の推奨

  • 一人暮らし・少数の端末で使うなら → NC03。スマートフォン1〜2台中心の利用ではNC03が速く、動画視聴やWeb閲覧に向いています。

  • 家族・複数人で多台数を同時に使うなら → DOCK。多台数でも速度が落ちにくく、家族での同時利用や小規模オフィス向きです。

  • 木造の自宅で据え置き的に使うなら → 設置の工夫を。機種を問わず、窓際に置く・クレードルを使うだけで速度は大きく変わります。

  • 隣の部屋や離れた場所でも使いたいなら → クレードルの活用を。壁を隔てても、クレードル装着で大きく回復する場面が確認できました。

よくある質問(FAQ)

NC03とDOCK、結局どちらが速いですか?

使い方によって変わります。スマートフォン1〜2台の少数接続ならNC03が下りで上回り(最大66.15Mbps)、PC2台以上の多台数接続ではDOCKが安定して速い(平均48.6Mbps)という結果でした。

多台数を同時につないでも安定するのはどちらですか?

DOCKです。スマートフォン4台+PC2台の計6台接続でも下り46.75Mbpsを維持しました。NC03は多台数で下りが10〜20Mbps台まで落ち込む傾向が見られました。

クレードル(卓上ホルダー)は効果がありますか?

はい、全条件で速度向上が確認できました。隣室ではNC03の下りが25.17Mbps→62.98Mbpsへ約2.5倍、木造宅の窓際では93.78Mbps→153.18Mbpsへ向上しました。

パソコンは有線・無線どちらで接続すべきですか?

今回の計測では、付属USB Type-Cでの有線接続が下り33.70Mbps、Wi-Fi無線が13.55Mbpsで、下り速度は有線が上回りました。ダウンロード重視なら有線接続が有利です。

NC03でオンラインゲームは快適に遊べますか?

カジュアルに遊ぶ範囲なら可能ですが、競技志向には不向きです。クレードルのLANポートにPCを有線接続した条件で、オンラインFPSはping62ms・パケットロス0、MOBAはping51msでした。パケットロスは0で安定していたものの、Pingは対戦ゲームの理想(10〜20ms以下)より高めです。ルーターを窓際に寄せると改善する可能性はありますが、反応速度がシビアな競技志向のプレイには光回線のほうが有利であると考えられます。

測定にはどんなアプリ・端末を使いましたか?

測定アプリは「Speedtest by Ookla」、端末はiPhone 16 Pro Maxを中心に、ノートPC(MacBook Pro/Windowsノート)を併用しました。

まとめ

今回の調査では、NC03は少数接続で高速、DOCKは多台数でも安定するという対照的な特性が明らかになりました。さらに木造宅では、機種以前に「窓際に置く」「クレードルを使う」だけで速度が最大約1.9倍になることもわかりました。

モバイルルーター選びでは、カタログ上の最大速度だけでなく、自分が「何台つなぐか」「どこで使うか」を基準にすることが大切です。導入後も設置場所とクレードルの活用で実測速度は引き上げられる可能性があります。本調査が、最適な1台と使い方を見つける一助となれば幸いです。

※本記事の速度はすべて特定の環境・日時での実測値であり、すべての利用環境での速度を保証するものではありません。通信速度は電波状況・時間帯・接続機器・契約サービスにより変動します。

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会社情報

項目 内容
代表取締役社長 岩井 宏太
所在地 福井県福井市栂野町第15号1番地2
設立 2005年4月21日
URL https://all-connect.co.jp/

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