薬剤師が解説!男性更年期対策サプリメントの選び方とおすすめ成分5選

ライフスタイル

イメージ先行のサプリメント選びへの警鐘

男性更年期対策サプリメントの定番として知名度の高いマカや亜鉛について、牛尾氏は注意を促しています。世間のイメージが先行しており、実際の研究データを確認すると、テストステロンを大きく向上させることは難しいと指摘されています。

具体的には、マカを1.5〜3gという高用量で3ヶ月間継続摂取した臨床試験でも、テストステロン値の向上は確認されなかったと解説されています。また、亜鉛は体内でテストステロンを生成するために不可欠な必須栄養素ですが、その役割はあくまで食事からの「不足を補う」ことに留まると説明されています。亜鉛が不足していない健康な男性がサプリメントで大量摂取したとしても、限界を超えてテストステロンが向上しなかったというデータも報告されています。データを確認せずにイメージだけで成分を選択すると、期待したような変化が得られない可能性があるため、データに基づく成分選びが重要であると牛尾氏は強調しています。

専門家が提唱する男性更年期対策サプリの選び方

牛尾氏は、漠然としたイメージに頼るのではなく、「研究データを基に有用性が期待でき、かつ継続摂取において懸念がない素材」を選ぶことが何よりも大切だと語っています。具体的には、以下の3つの条件を満たす製品を推奨しています。

  1. 遊離テストステロンの向上:体内で実際に活性を持って働く「遊離テストステロン」の向上が研究データで確認されている素材を選ぶこと。
  2. AMSスコアの改善:国際的な指標である「AMSスコア(男性更年期スコア)」の改善データがあること。不調の根本原因と実際のお悩みへのアプローチが確認されている素材を選ぶことが有用な対策につながるとされています。
  3. 安全性:継続を前提とした「安全性」が確保されていること。テストステロンを高めるとうたう海外サプリメントの中には、日本ではリスクが高いとして「医薬品成分」に指定されているアシュワガンダやトリビュラスなどが含まれるケースがあるため、日本のガイドラインに基づいて製造された製品を選ぶよう注意が促されています。

薬剤師がおすすめする3つの男性更年期対策素材

牛尾氏は、サプリメントを選ぶ際には商品名やブランドイメージで決めるのではなく、「どのような素材が使われているか」を確認することが最適だと述べています。これは、テストステロンやAMSスコアの研究が、実際に販売されている製品ではなく素材(成分)単位で行われるためです。インタビューでは、試験で好ましいデータが報告されている優秀な素材として、以下の3つが厳選して紹介されています。

テストインクリース(Testncrease)

テストインクリースは、古くから活力ケアに用いられてきたキンバイザサと、スパイスとしても知られるフェヌグリークの植物エキスをブレンドした混合抽出物です。最大の特徴は、遊離テストステロンの顕著な向上率で、実際の臨床試験において、90日間の摂取で遊離テストステロンが74.12%向上したという、サプリメント素材の中でも極めて高いレベルのデータが報告されています。

遊離テストステロン値推移 (ng/dL)

さらに、国際勃起機能スコア(IIEF)が106%向上したという男性機能面に関するデータも豊富に保有しているため、気力の低下だけでなく、ナイトパフォーマンスの低下に悩む男性に特におすすめの素材とされています。

テスノア(Tesnor)

テスノアは、ザクロとカカオのエキスを特定の割合で配合した混合抽出物です。牛尾氏はテスノアを、男性更年期対策における「万能タイプ」と高く評価しています。遊離テストステロン値が48%向上するという結果に加え、男性更年期の客観的指標であるAMSスコアが19.30%改善したというデータが報告されており、不調の原因と実際のお悩みの両面でデータが確認されている点が優秀であると解説されています。テスノアの臨床試験では、ストレススコア26%減少や睡眠の質スコア(PSQI)の35%改善といったデータも確認されているとのことです。総合的に男性更年期をケアしたい男性や、サプリメント選びに迷っている男性がまず試す成分として、エイジングケアとの親和性が高いテスノアが推奨されています。

ZMA

ZMA(ゼットエムエー)は、テストステロン生成にダイレクトに関連する亜鉛、マグネシウム、ビタミンB6を特定の割合で組み合わせた成分です。牛尾氏は、必須ビタミンやミネラルが不足するとテストステロンが低下するリスクが高まるため、食事が偏りがちな男性は不足分を適切に補給することが重要だと指摘しています。実際に、必須ビタミン・ミネラルを多量に消費するため不足しやすいアスリートにZMAを摂取させた試験では、遊離テストステロン値が33.50%向上したデータも存在すると紹介されています。

ZMAの遊離テストステロン値推移 (pg/mL)

ZMA単体で栄養不足を解消することはもちろん、テスノアなどのテストステロン系素材と組み合わせて摂取することで、より多方面からテストステロンにポジティブな影響を与えられるとアドバイスされています。

サプリだけに頼らない!生活習慣の積極的改善の重要性

牛尾氏は、テストインクリースやテスノアといった優秀なデータを持つ素材を取り入れることの有用性を認めつつも、「サプリメントを飲むだけで全て解決するわけではない」と断言しています。体内のテストステロン量はサプリメントの摂取だけで決まるものではなく、日々の生活の土台があってこそ、そのポテンシャルが最大限に引き出されると解説されています。

サプリメントの効果を後押しするために意識すべき具体的な生活習慣として、以下の4点が挙げられています。

  • 週2~5回の運動:ウォーキングなどの有酸素運動や、無理のない範囲での筋力トレーニングで筋肉に刺激を与えること。

  • 6〜7時間以上の睡眠:テストステロン生成の最大の敵である寝不足を防ぎ、良質な睡眠時間を確保すること。

  • 質の悪い脂質の制限:肥満を招きテストステロン低下を加速させる酸化油や過剰な脂質(ジャンクフードなど)を控えること。

  • 太陽光を浴びる:日光を浴びることでテストステロンと関わりの深い「ビタミンD」を体内で生成し、体内時計をリセットすること。

一度に全てを完璧にこなそうとするのではなく、データに基づくサプリメントを味方につけながら、できるところから少しずつ習慣を見直すことが、無理なく若々しさと活力を取り戻すための近道であると牛尾氏は語っています。

監修者プロフィール

薬剤師 牛尾真智子氏

牛尾 真智子(うしお まちこ)氏

薬剤師 兼 公認スポーツファーマシスト。製薬会社2社で乳がん・肺がん・大腸がんなど8つの抗がん剤領域を経験。現在は薬剤師としての専門知識を活かし、SNSでのヘルスケア啓発やコンサルティングを実施しています。メンタルケアカウンセラーなど数多くの医療や健康に関する資格を保有し、多角的な視点から現代人の心身の健康をサポートしています。

関連情報

本記事の詳細については、以下のURLからご覧いただけます。

また、本記事を公開した株式会社アルファメイルの公式サイトはこちらです。

コメント